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毎年新たなチャレンジで顧客ニーズに迫り続ける

株式会社三五工務店は、1958年(昭和33年)創業の札幌市北区の地場工務店で、現在は2代目の田中寿広社長が手腕を発揮中。他社に先駆けて断熱・気密の追求を行い、社内改革も継続、いつも注目を浴びています。50年を超えたその歴史を北海道住宅新聞社も見続けてきました。

三五工務店田中社長と社員の皆さん
三五工務店田中社長と社員の皆さん
08年のお客様感謝祭には132組342名もの来場が
08年のお客様感謝祭には132組342名もの来場が
エントランスには三五工務店社員の資格一覧が掲載されている
エントランスには三五工務店社員の資格一覧が掲載されている
一階のウエルカムサロン
一階のウエルカムサロン
株式会社三五工務店社屋
株式会社三五工務店社屋

三五工務店は半世紀もの間、変化を続け未だ健在ですね

田中 昭和33年に、父であり現会長の田中藤雄が札幌で創業して以来50年、約800棟の住宅を建てさせていただきました。今でこそ当たり前なので当社ではそのことをほとんど口にしませんが、高断熱・高気密住宅に着手したときには、同業者からも社内の大工さんからも、お客様からも全く理解を得られませんでした。完成した一戸建て住宅をオーナーの了解をいただいて内覧会をさせていただくことも当時前例のないチャレンジでした。お客さまの期待に応え最高の家づくりをしようと決意したときには、会社から去っていく人もいました。  どんなに格好の良いことを語っても、会社が継続できない仕事をしていたら、オーナー様のためにも、自分たちのためにも良い仕事をしたことにはなりません。当たり前のことをまじめに取り組むことが第1。その上でどんな工務店になるべきか考え、チャレンジしています。楽をしたら無能になります。現在の20代30代のお客様のニーズに応えられるチャレンジを毎年続けています。優秀なスタッフを育て、「いごこちのよい家」を作ることができる「幸・夢・店」として信頼を積み重ねていこうと考えています。

三五工務店の社内事業部は何のためにある?

田中 三五工務店には20名以上の社員がいますが、それぞれが力を発揮できるように事業部を分け、責任とやり甲斐を持たせたというのが社内的な事情です。事業部の中では若手社員も重要なポジションを占め、成長していくのです。社員の意欲はとても大事です。若い感性も活かせます。 アトリエ35は三五工務店本体事業部の別名です。施工技術をベースに多彩な意匠設計を施主様の要望にあわせてトータルコーディネートしています。 リコハウスは子育て安心住宅、子育て応援住宅をコンセプトに住宅自体のハード面の安心安全と、リーズナブルな価格で提供する資金面での応援を理念として立ち上げた事業部です。 リモデル35は既存住宅の外壁リメイクや住環境改善、暮らし提案などを担当。住まいの悩みを解決する様々なご提案を行っています。

コーラルハウスは"人に優しい家"をコンセプトとした事業部です。自然素材をふんだんに使いながらもコストを抑え、道産材を使い地材地消にもこだわりながら、時を重ねる程に風合いのある家をご提案いたします。4月にはオール道産材で、材料の流通把握や、輸送で発生するCO2を削減を目指す、ウッドマイレージを表記した、アイヌ語で「家」を表す新商品「cise(チセ)」のモデル住宅も完成しました。
09年度の新事業は「カーサキューブ」という家です。ひと目で分かる真っ白でシャープなモダンデザインを追求した完全企画住宅です。採光は天窓から確保するので敷地と周辺の環境に左右されにくい、防犯性能が高いなど今年いち押しの事業です。

いごごちのいい家とはなんですか?

田中 私の考える「いごこちのいい家」の実現の仕方は、ハード面の技術、例えば高断熱・高気密や化学物質対策、高耐震・高耐久などの裏付けを持った上で、こうした点を「当たり前のこと」として、お客様に何度もご説明することではなく実践すること。その上で住まいの使い勝手やデザイン、オーナーのご要望や感性を理解し、実現できるコーディネート力を備えるということだと思います。その両方が備わって「いごこちのいい家」が実現すると思います。

工務店経営の重要点は何ですか?

田中 工務店経営に関しては常に将来に向けた用意をすることでしょうか。毎年学校を卒業したばかりの大工さんや新入社員を採用、当社の平均年齢は三五工務店という社名にちなんで35歳以下を目指しています。三五工務店の将来を支える人材を育てること、そして今後も黒字体質の経営を継続するということを重視しています。契約後のオーナー様に当社をお選びいただいた理由を伺うと、昨今、住宅業者倒産などのニュースが多いので、当社の瑕疵保証や完成保証などの取り組みを評価していただいたということも意外と多いようです。若い世代のお客様が今何を求めているのか、専門家やお客様の声を直接伺うことや、札幌、あるいは北海道という私たちの地域でどんな暮らしや楽しいことがあるのか、自らどんどん吸収する行動も率先して行っています。

記者の一言

田中社長のブログを見ると、日頃から田中社長が何を感じ取ろうとしているかが感じられるはず。 http://www.kk35.jp/igokochi-blog/ 工務店の社長はとかく「住宅建築」にだけ意識・関心を集中しがちだが、田中社長は90年代にその段階をある程度突破、暮らしと顧客ニーズを追い求めているようだ。

2009年04月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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