Story 取材記事

暮らしと環境を守るゼロエネルギー住宅を提案

地球温暖化や石油資源の枯渇、さらに全国的な電力不足を背景としたエネルギーの供給不安など、環境や暮らしを取り巻く様々な問題がクローズアップされている中、アシストホームでは、建物の断熱性能を大幅に高め、住宅で使用するエネルギーはすべて太陽光発電でまかなうゼロエネルギー仕様の「Q1.0―X」モデルハウスを、札幌市・南あいの里にオープン。早速うかがってみました。

3.8kWの太陽光発電を屋根に搭載
3.8kWの太陽光発電を屋根に搭載
シンプルモダンをテーマにした室内デザイン
シンプルモダンをテーマにした室内デザイン
キッチンからは吹抜けや階段を通して家族の様子がよくわかる
キッチンからは吹抜けや階段を通して家族の様子がよくわかる
各部屋の電力使用量を表示しているHEMSのモニター
各部屋の電力使用量を表示しているHEMSのモニター
壁にナラの端材をモザイク状に張った玄関回り
壁にナラの端材をモザイク状に張った玄関回り
子供部屋やフリールームなど多目的に使える玄関ホール
子供部屋やフリールームなど多目的に使える玄関ホール
吹抜けを囲む2階ホールは大きな窓からの眺めもいい
吹抜けを囲む2階ホールは大きな窓からの眺めもいい

超高断熱化技術と創エネ技術の組み合わせ

 「Q1.0--X」(キューワン・エックス)と聞くと、いったいどんな意味なのかと思われるでしょうが、簡単に言うと暖房エネルギー消費を国の次世代省エネ基準の半分にするNPO新住協のQ1.0住宅を進化させたもの。ほぼ無暖房を目指した断熱性能と、CO2排出量をマイナスにする"ライフサイクルカーボンマイナス"を視野に入れた住まいです。
 アシストホームのQ1.0--Xモデルハウスは、新築を検討しているみなさんに対し、これから必要とされる住宅の一つの形として"ゼロエネルギー"の提案を行うとともに、耐震性や内装仕上げにもこだわっているのが大きな特徴です。

札幌版次世代基準のハイレベル認定

 まず、最大の見どころである"ゼロエネルギー"については、建物の断熱強化と太陽光発電による創エネルギーがポイント。建物のエネルギー使用量をできるだけ少なくしたうえで、必要なエネルギーは太陽光発電で創ってまかなうという考えです。
 このうち断熱強化については、使っている断熱材の厚さが外壁300mm、基礎300mm、天井500mmと、一般的な住宅の2〜3倍。住宅の断熱性能を表す熱損失係数=Q値は0.68W。この数値は小さければ小さいほど室内から熱が逃げにくいことになりますが、このモデルハウスの数値は国の省エネ基準の半分以下。今年から始まった札幌市の『札幌版次世代住宅基準』の性能等級で、最も高性能なトップランナーに次ぐハイレベルの認定を受けています。
 また、省エネ性だけを突出させるのではなく、性能の総合的なバランスを考えて、耐震性は耐力壁や接合金物を増やすことで建築基準法の1.5倍を確保(住宅性能表示の耐震等級3適合)しているとのこと。

年間光熱費は2〜3万円以下のレベル

 ゼロエネルギーのもう一方の主役である太陽光発電は屋根に最大出力3.8kWのシステムを搭載。いくら発電しても、暖房や給湯などで使う電気が多ければなかなかゼロエネルギーにはなりませんが、暖房には壁掛け型のエアコン、給湯はエコキュート、照明はLEDと蛍光灯にするなど、省エネ設備を積極的に導入して電力使用量をできる限り抑えています。さらに実際に省エネ性の高さを目で見て確認できるよう、リビングのモニターに太陽光発電の稼働状況や売買電力量、各部屋やエアコン等の消費電力量、水道使用量をリアルタイムで計測・表示するHEMS(ホーム・エレクトロニクス・マネジメント・システム)も設置。月々の電力使用量や電気代などの目標を設定すれば、現時点での目標達成度なども表示してくれるので、住まい手は楽しみながら省エネ意識を高めることができます。
 同社の試算によると、年間光熱費は13万円(うち暖房費3万円)となりますが、太陽光発電の年間発電量のうち半分を売電、半分を住宅で使用したとすると、1万3500 円の収入が得られる計算。太陽光パネルへの積雪を考慮しても、年間光熱費は2〜3万円程度で収まる見込みです。

新しいデザイン・素材にも挑戦

 内外装のデザインはシンプルモダンがテーマ。素足で室内を歩くと、足の裏に心地よい凹凸感が伝わってきますが、これはゆるいウェーブ加工を表面に施したカバのフローリングを1階床に使っているから。さらに玄関ホール回りには、ナラのフローリング製造時に出る端材をモザイク状に張って仕上げるなど、新しいデザイン・素材に挑戦しているのも見どころとなっています。
 案内して頂いた同社住宅事業部の松浦俊則課長は「ゼロエネルギーに賛同できるお客様が参考になるモデルを目指しました。デザインも好評で、来場したお客様からは、とてもシンプル・シックで、お洒落に造られているという声を頂いています」と話してくれました。

取材を終えて

 太陽光発電の発電状況や電気の使用状況がわかるHEMSは、今まで目に見えなかったものが見える面白さを実感。ゼロエネルギー住宅と言うと、個人的には最新設備満載の未来的なイメージを想像していましたが、それをいい意味で裏切ってくれた落ち着きのある室内も好印象でした。

 なお今回のモデルハウスは只今分譲中です。お問い合わせ・見学などはアシストホーム(http://www.assisthome.co.jp/) まで。
※販売は終了しています。

2012年07月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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