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昭和の家をまるごとリフォーム。開放感ある大開口のリビング 札幌市・Aさん

築約40年の中古住宅をライフスタイルに合った高性能な2世帯住宅にフルリフォームしたAさん。設計・施工を担当したヨシケン一級建築士事務所専務取締役・吉田純治さんの立ち会いのもと、およそ150坪の庭に面したサンルームのようなリビングが見どころのマイホームにお邪魔しました。

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遊び心のあるナチュラルな家を

Aさんが住まいづくりを真剣に考え始めたのは高齢のお母さんとの同居によって、それまで住んでいた家が暮らしにくくなってきたことがきっかけでした。「もともとモデルハウスとして造られた輸入住宅。デザインがとても気に入っていましたが、母と暮らすうちに不便な部分が目についてきました。特に上下に開閉するダブルハング窓は腕の力が弱い母には扱いにくかったようです。閉めたつもりが閉まっていなかったり...」。生活サイクルの違いによる音の問題や日当たりの悪さも気になっていたといいます。
150219yoshiken_resize1788.jpg新築も視野に入れ、趣味のガーデニングが楽しめる広めの土地を探したAさんですが、前の住まいの近くに大きな庭のある3LDK2階建ての中古住宅を見つけました。広さは40坪ほど。昭和53年の建物ながら築年数の割に状態が良く、水廻りも比較的きれいだったことから、この家をAさんのライフスタイルに合うよう全面改修する道を選択。ヨシケン一級建築士事務所に施工を依頼しました。
同社を選んだのは「札幌良い住宅」に掲載されていた壁一面の大きな窓のある住まいに惹かれたから。「こういう遊び心を感じる家にしたいなと。ナチュラルなデザインも好み」。

150219yoshiken_resize1789.jpg消費税率アップが目前に迫った2013年12月、工事がスタートしました。竣工は翌年5月。「吉田さんが現場を見て『当時としては良い建物。軸組も問題ない』と言ってくれたので不安は感じませんでした」。長く本州で暮らしたAさんにとっては雪の中で黙々と働く北海道の大工さんの姿の方が驚きだったとか。「力強さに圧倒されました」。

明るく暖かい空間で雄大な雪景色を満喫

軸組と土台、基礎のみを残しての大がかりな改修工事を経て生まれ変わった現在の住まいは親世帯と子世帯にそれぞれ独立した玄関と水廻りを設けた完全分離型の2世帯住宅。いわゆる「スープの冷めない距離」です。下屋部分に2階を増築して総2階にし、子世帯の個室と浴室・ユーティリティを確保。お母さんのスペースとして1階の広縁のある和室を洋室2間の1DK形式に変更、自立した生活を送れるようバリアフリー化しました。

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もとの「茶の間」は吹き抜けのある開放感あふれるリビングダイニングに。2階天井まで突き抜ける迫力満点の大開口部は構造材の外側にガラスを取り付けるカーテンウォールという窓をヨシケンさん独自で造作しました。


「ダイニングテーブルから庭を眺めた時、木のてっぺんまで見えるように計算して窓の位置や大きさを決めてもらいました。お隣と距離があるので外からの視線が全く気になりません」とAさん。丹精込めた庭は残念ながらまだ深い雪に覆われていましたが、吹き抜けから眺める雄大な景色は十分見応えがありました。
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ガーデンカフェのオープンを思い描いて

インテリアは自然素材をふんだんに使い、Aさんの意向に沿った暖かく優しい雰囲気に。壁は珪藻土の塗り壁、床は無垢のフローリングです。住宅の性能も最新の高性能住宅レベルに引き上げ、合わせて耐震改修を行いました。暖房・給湯はエコジョーズ。

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Aさんに住み心地を尋ねると「幸せ」とひと言。「朝から日が入り家中暖か。性能の違いを実感しています。前の住まいよりずっと広いのに暖房費も変わりません。ゆくゆくは隠れ家的なガーデンカフェを開けたら」。すかさず「是非お客さんとしてお邪魔したいな」と吉田さん。これからも長い長いお付き合いが続きます。

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記者の目

道南杉の下見板貼りの落ち着いた外観によく似合うランダムな石貼りのアプローチは昔のまま。高度な施工技術を持った職人さんが少なくなったことにより最近の住宅ではほとんど見かけなくなってしまいました。手に入りにくくなった古いパーツをアクセントとして効果的に生かすのもリノベーションならではの面白さ。      

2015年03月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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