Column いえズーム コラム

アートの力、地域のおやじの力はすごい!~白石サイクリングロードモザイクタイルアート

2010年、南郷通17丁目のカラマツトンネルに制作された作品


2010年、南郷通17丁目のカラマツトンネルに制作された作品

芸術家の枠を超えた幅広い活躍をされている原田ミドーさん


芸術家の枠を超えた幅広い活躍をされている原田ミドーさん

作業風景。みんなで協力しながら着々と作品づくりが進められています


作業風景。みんなで協力しながら着々と作品づくりが進められています

白石のサイクリングロードをアート空間に

札幌市厚別区~白石区、北広島市に住んでいる方にはおなじみの存在、サイクリングロード。信号に遮られることなくサイクリングやウォーキングができて便利ですが、トンネルは昼間でもなんだか暗い雰囲気だという人も多いかもしれません。いたずら書きもしてあってちょっと嫌な感じ...。


しかし、それを払拭するべく動いた熱い人たちがいます。彫刻家の原田ミドーさん、そして区のまちづくり団体を中心とする地域の皆さんです。暗いイメージだったサイクリングロードのトンネルを、明るくて地域の人が愛着の持てるものにしようと、破砕タイルを使ったモザイクアートで飾っています。2005年に大谷地のトンネルから始まり、現在までで厚別、白石に6作品を制作しました。


デザインと作業指導を務める原田ミドーさんは、江別市出身の彫刻家です。2004年に留学先のスペインでモザイクタイルアートに出合い、帰国後は一般の住宅や店舗、そしてこのサイクリングロードのトンネルなどを素敵な作品で飾っています。他にも地域の自然や風景を生かした作品制作、絵画教室、イベント開催、最近では東日本大震災の被災地での活動など、熱い思いをアートにのせて活動している方です。

地域の方々が自然に参加

主催者は、厚別まちづくり研究会、白石東地区まちづくり協議会等、その時に制作している場所で母体は変わりますが、ずっと携わっている方もいらっしゃるそうです。地域の大人たち(こういった活動にはめずらしいと思いますが男性が多い!)が中心となり、PTA、子ども、学生などたくさんの人を巻き込んだ活動になっています。いつでも、誰でも体一つで輪に入ることができ、ちょっと教えてもらえば、子どもも大人もすぐにタイルを貼れます。


私がミドーさんと取材で出会ったのはちょうどこの活動が始まった時期でした。タイル貼りにも行きましたが、正直まったく活躍した記憶がありません...。しかし、みんなでわいわい集まっている楽しさと、地元のおやじたちのパワーはすごいという印象が残っています。


今年も8月7日まで、南郷17丁目の向ヶ丘通トンネルで制作が行われていました。某日に私も久々にタイルを貼りに行ってきました。現場に着いた時、ミドーさんはちょうど不在。「こんにちは...」とおずおずと近付いた私に、現場にいた皆さんがテキパキとタイルの貼り方を教えてくれ、作業の指示をしてくれました。事前にミドーさんによって描かれた下絵に忠実に、きれいな色のタイルを貼っていきます。汗のしたたる暑さの中、和気あいあいと続く作業。近くで貼っている人たちとポツポツとおしゃべりしながら、10分も経つと夢中に...。


そうしている間にも、たくさんの人たちがトンネルを通っていきます。「あらーやってるわね」という感じで見ていく女性たち。「なんだなんだ」と興味ありそうに見ている小学生。特に目もくれず猛スピードで自転車を飛ばしていく人(これは危ないのでやめてほしい)。そして、「貼っていくかい?」「ハイ」と仲間も増えていきます。一日に50人くらいの人が参加していくそうです。

そして完成!

短い時間、わずかな面積ですが自分が貼った部分を見て達成感!完成に近づく作品を見てわくわくしました。そして、あらためてアートを通じて人が集まるということ、それを動かしていく人たちは偉大だなあ...と思ったのでした。


できた作品は、ぜひサイクリングロード南郷17丁目の向ヶ丘通トンネルに見に行ってください。さらに、8月11日から26日まで、南郷9丁目のフジトンネルでも制作があります。お近くの方もそうでない方も、興味があればぜひ現場に足を運んで、タイルを貼っていってください。


2011年08月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。