Column いえズーム コラム

ほっちゃれのサケを見に行ってきた ~札幌市内の琴似発寒川~

ベーリング海の長旅終えて、ウロコも剥がれ
冬近し・・・川に遡上してきたサケたちも産卵ピークを終え、あちこちでその命を終える季節となりました。いわゆる「ほっちゃれ」と呼ばれるものです。

ベーリング海やアラスカ湾を回って、はるばる4年の長旅から帰ってきたサケ。海から川に入るころには絶食に入り、みずからの栄養は卵や精子に回して次への命をつなぐために必死でやってまいります。

オス同士はメスの取り合いで戦い、メスは尾びれで必死に川底を掘り産卵床をつくる。ウロコは剥がれ落ち、白い身をむき出しにした痛々しい姿が目立ちます。

そうして産卵・放精を終え、川底や草むらに横たわるほっちゃれを見ると・・・思わずさだまさしの歌が流れてくるようですね(曲目はお任せします)。

身の中まで真っ白に・・・命使い果たしたのね
さて、このほっちゃれという言葉は「放っちゃれ(捨てちゃえ)」が由来となっています。別名「猫またぎ」とも言われるように不味くて猫も食べないそうですが、本当に誰も食べないのかな~。

そこで、札幌市内の琴似発寒川へ観察にやってきました。住宅街に囲まれた場所なので、クマやキツネとの遭遇率はほぼゼロ(たぶん)。おそらく来るなら鳥でしょう。ほとんどのほっちゃれもすでに目玉が食べられていますし。ここは美味しいんでしょうね~。

おっと、半身をさらけ出したほっちゃれを発見。座りこんでいると、カモがスーッとやってきました。

「お前かっ?」しかし、カモは明らかにコチラ目線。その表情は何かをワタシに期待している様子。こういった「何かくれ」カモには多数出会いました。餌付けされているのね・・・

食べてる?いや、"なぐさみもの"にされてる?
そんなカモを無視しているうちに、ほっちゃれのサケをつついている別のカモを発見!川の向こう岸側で詳しくは見えませんが、くちばしで身をガシガシとつついています。やっぱり食べるんだ~。

移動してまた佇むと、今度はカラス、そしてウミネコまでがほっちゃれをつついています。しかし、こちらはあまり本格的でない。「あ~(つつく)、なんか(つつく)、まずいかな~。やっぱ(別のところつつく)今いちだよな~」といった感じでしょうか。

これらの鳥たち、食べるにしても食べないにしても"主食"は別にあって、ほっちゃれは単なる"なぐさみもの"になっている印象でした。

それでも、このほっちゃれたちは、やがて川の豊かな栄養分になっていくわけです。そして、雪がどっさり積もるころには川底の卵から新しい命が生まれていくのですね・・・ハックション!いや、川に佇み過ぎました。皆さん、くれぐれも風邪にはお気をつけくださいね~、ズルッ。

サケについての情報はこちらのHPをどうぞ。
札幌豊平川さけ科学館(キャラクター「リンカちゃん」もいます♪)
http://www.sapporo-park.or.jp/sake/

2011年11月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。