ZehモデルハウスでBELSの最高等級★★★★★を取得 /千歳市・協栄ハウス

千歳市の地場ハウスメーカー・協栄ハウスは、断熱・気密性能が高く、低温水床暖房も組み合わせた暖かく省エネな家づくりで定評があります。

その協栄ハウスのモデルハウス「千歳北陽ZEHモデル~エネルギー収支ゼロの家」)(千歳市北陽8丁目7番2)で、ZEH(ゼッチ)の取組と、千歳科学技術大学との室内環境の「見える化」を図っていると聞いて取材に伺いました。



ZEH対応と室内環境の見える化について紹介する前に、モデルハウスの全体像をチェックします。



すっきりしたデザインでまとめられた玄関



玄関ホールには大きなシューズクローゼットも設置



使い勝手の良い工夫が揃ったキッチン



断熱・気密性能の高い家は、冷蔵庫のなか以外は涼しい場所がないので、冬季は外気で庫内を冷やすことができる食品保存に適したパントリー(食品庫)も設置。



キッチンと脱衣、洗面、バスルームなどが一直線につながる生活動線を確保



2階は寝室や子ども部屋の他に共有ホールも

ZEH(ゼッチ)に挑戦!

経産省・国交省・環境省が、日本国内で建設される住宅への普及を目指し、住宅会社に導入を強く呼びかけているZEH(ゼッチ=ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)。

これは、冷暖房や照明・換気・調理など、自宅で消費するエネルギーと同等のエネルギーを自宅の太陽光発電で作り、北海道内でいえば年間20~30万円近く掛かる家庭での光熱費負担を実質ゼロに近い状態にすることで、家計の負担を軽減できる住宅です。経済性だけでなく、CO2の排出削減など環境負荷低減にも貢献できる家づくりが実現できます。


全国的には導入を図る住宅会社も徐々に増えているZEH(ゼッチ)ですが、実は北海道では、家を建てるユーザー側は建設コストのアップ、住宅会社側はZEHという新たな仕組みへの対応に二の足を踏んでいる住宅会社が目立ちます。

しかし、協栄ハウスは住宅の省エネ性能にはこだわりがある会社。他社には困難でも協栄ハウスはZEH対応ができることを証明しなければなりません。

ということで今回のZEHモデルハウスは、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の最高等級★5を取得。これはZEHの基準を満たしている証です。

断熱性能は標準仕様に付加断熱を追加



ソーラーパネルが効率良く発電できるように、屋根は南向きの片流れ屋根(片方にだけ傾斜している)にして、6.96kwのソーラーパネルを設置しました。



サッシは断熱性能の高いトリプルガラスを採用しています。窓の周囲を見ると、このZEHモデルハウスの壁の厚さがわかります。

協栄ハウスが建てる住宅は現在、断熱性能を高めるために、外壁は2×6材の軸間に140ミリの高性能グラウスウール140ミリ、そして押出法ポリスチレンフォームB類3種、35ミリの断熱材を付加断熱する仕様で標準施工しています。

今回のZEHモデルハウスは、付加断熱部分の断熱材を75ミリに厚くして断熱を強化しています。



これは工事中の写真ですが、壁の中にはびっしり隙間なく断熱材(高性能グラスウール)が入っています。



今回のZEH対応について鷲尾裕之さんは「ZEHの基準を満たし、光熱費が実質ゼロになる家を建てる上で、施工技術や仕様の面では、日頃から高断熱・高気密の家を建てているので難しい面はほとんどありませんでした。しかし公的なお墨付きとしてBELSの★5取得と、150万円の補助金を得るための書類の整備は設計担当が苦労しました。実践したので今後は対応しやすくなります」と振り返ります。



室内にはHEMS(ヘムス)のモニターがあり、発電量や、売電・買電の数値が表示されています。これによって日々の消費電力や発電量がわかるため、節電意識が高まります。天気の良い日には発電量が伸びて、嬉しくなったりも・・・。

千歳科学技術大学と室内環境の「見える化」も

ちなみにZEHは、住宅の省エネと創エネで経済性とエコを目指す仕組みですが、このZEHモデルハウスは、経済性とエコ以外に「室内の快適性」の検証「見える化」も進めています。



室内外のあちこち測定器が設置されています。この写真では右下に設置されています。

これは千歳の科学技術大学との共同研究で、室内の温度、湿度、音などがリアルタイムでどう変動するか常時測定するもので、



寒いか 暖かいか、
乾燥しているか 湿気が多いか、
うるさいか 静かか、
といった、個人差で体感が異なるようなものを数値で測定して、住み心地の改善に結びつける狙いです。

特に温度に関しては足元や腰、頭の位置での温度差がポイントなので、測定器も足元や頭の位置など高さを変えて複数設置しています。
https://www.kyoueihouse.jp/netatomo2/
実際に、現在のZEHモデルハウスの測定結果がウェブサイト上で閲覧できます。



協栄ハウスは、住宅の断熱・気密性能が高いために、家全体が温度差なく暖かくなりやすい上に、住宅の全部屋に、電気・ガス・灯油の熱源を選べるヒートポンプ式床暖房を採用しています。

そのことで足元はもちろん、腰や頭の位置に至るまで、家の中のどこに居てもむらなく、快適な温度が確保できます。今回の検証ではこの点も数値で「見える化」し、実証しようと考えています。

モデルハウス公開以降、住宅の省エネやエコに関心のある方の来場が増えています。鷲尾さんは「住宅会社にとっても、地球環境に負荷をかけない住宅を建てることは夢であり、とても素晴らしいこと。同時に、ZEH対応ができるかできないか、は国が住宅会社をふるいにかけるという意味もあり、遅れをとるわけにはいかないという思いもあります。ただし実際に注文住宅でZEH対応をするかしないかは、予算や立地の制約、そしてお客様が何を重視されるかを踏まえ、お客様とはよく相談して、断熱性能や発電量、そして建設コストのバランを踏まえた家づくりをしていきたい」と話します。


2018年07月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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