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外観は道産トドマツの総板張り・木の香りが漂う眺めの良い家 札幌市Iさん


奥さまの妊娠と新型コロナの流行を機に新築を考え始めた札幌市のIさん。「家を建てるなら子育ても、生活もしやすい故郷・北海道で」と東京からのUターンを決めました。

設計・施工したのは構造材や内外装に道産材を使った地産地消の高断熱・高気密住宅で知られるヨシケン一級建築士事務所。四季折々の風景が楽しめる自然素材の家をのぞいてみます。

木目が美しい総板張りの外観



目の前に雑木林が広がる道路沿いに建つI邸。昭和の面影を残す街並みにも自然に溶け込む、三角屋根に煙突が突き出た総板張りの家です。

敷地内にもともとあった古いガレージと庭との間に屋根をかけ、物置と一体化したカーポートを設けています。



カーポートの奥にポーチの付いた玄関を配置。構造材を見せた趣のあるデザインです。



外装に使われている道産トドマツの板は木酢液に直接漬け込む「ドブ漬け」と呼ばれる方法で塗装しています。

実加工していない板同士を突きつける貼り方ですが、木が痩せて隙間が生じるのを防ぐため、継ぎ目の部分を押し縁と呼ばれる細い木材で押さえています。壁全体の厚みが増し、美しい縦のラインが生まれました。

緑の風景が広がる大開口のテラス



建物の南面には木製フレームに樹脂サッシを埋め込んだヨシケン一級建築士事務所オリジナルの大開口部があります。



大開口部があるリビングから芝生の庭越しに青空の下の雑木林が一望できます。

窓枠はフレーム同士を特殊なボルトで連結し、剛性を高めていますが、金物を見せない独自の技術が用いられており、木枠の美しさだけが目に入ります。

道路より高い位置にある土地なので見晴らしが良く、この景色を生かすことが設計の大きなポイントになりました。



薪ストーブを設置した吹き抜けの土間空間。土間は夏はキャンプ道具のお手入れに、冬は薪置き場として活用しています。

住む人に優しく心地よい自然素材のインテリア



庭に面し、縦長に配置されたナチュラルモダンなLDK。ゼオライトの塗り壁のふんわりした質感が暖かみを感じさせます。天井は紙系のエコクロス貼りです。

1階のフローリングには北海道産の無垢のセンを、2階はナラを使用しています。

吉田純治代表「私自身、化学物質に敏感な体質です。ひどい時は建物に入った瞬間、気分が悪くなることもあります。そのため、お客さまの家にも出来るだけケミカルな材料を使わないようにしています」。



通路幅を広くとった使いやすいキッチン。リビング・ダイニングはもちろん、大開口部の真正面にあるので外の緑を眺めながらお料理できます。



LDKに隣接する畳敷きの来客用和風スペース。今は滑り台やままごとキッチンを置いて、キッズスペースとして使っています。

回遊式で暮らしやすい水回り



キッチンの並びには広い洗面室を設けています。洗面化粧台は大人が並んで使えるゆったりサイズです。



洗面室からは廊下に出られる回遊式になっています。廊下の玄関に向かう右手には…



ウォークインクローゼット付きの主寝室があります。将来は1階だけで暮らせる間取りも希望の1つでした。トイレや洗面への動線もスムーズです。

吹き抜けに面した眺めの良いワークスペース



転落防止用ネットのついた階段を上ると、正面にIさん専用のワークスペースの入り口があります。



開放感のある斜め天井のワークスペースは、IT関係の仕事に携わるご主人のテレワークスペースにもなっています。

デスクの前には大きな内窓を配しており、吹き抜け越しに青々とした木々の梢が連なる目の覚めるような景色が見えます。こんな景色を眺めながら仕事ができるなんて、夢のようです。

家に居ながらボルダリング



ワークスペースの奥にあるロフト付きの子供部屋には、ボルダリング歴5年の奥さまの希望で構造用合板表しの壁にホルダーを取り付け、クライミングウォールを造りました。


部屋の一角にはボルダリングやアウトドア用グッズが楽しくディスプレイされている


ロケーションを生かしたプランに納得



東京では夏暑く、冬寒い賃貸アパートに住んでいたというIさん。そのためビルダーを選ぶ時は住宅性能を最優先しました。

Iさん「ヨシケン一級建築士事務所さんを選んだのも高断熱・高気密な自然素材の家づくりで実績のある会社だから。価格的にも条件に合っていました」。



インターネットで現在の土地を見つけた時には前の家と車庫が残っていたため契約前に吉田社長にも現場を見てもらったそうです。

Iさん「どんな家が建てられそうか吉田さんに確認してから決めました。その時、提案されたのが建物の南側に大きな開口部を造る今のプランです。これならロケーションの良いこの土地に合っていると思いました」。

庭と繋がった心地良い空間



2022年12月、新居への入居を果たしたIさん。初めての冬と夏を過ごした感想を聞いてみました。

Iさん「厳寒期の引っ越しでしたが、どの部屋も暖かく過ごせました。薪ストーブの落ち着いた雰囲気もいいですね。夏は外気温が30℃くらいまでならエアコンをつけなくても暑く感じません。

毎日、快眠。疲れも取れている気がします。快眠の要因は温度・湿度が一定なことと、その上で臭いがしないことだと思います」。

「帰宅した時、ほんのりと木の香りがします。無垢のフローリングの肌触りも快適」と奥さまも満足そうです。



お子さまも遊ぶ場所がたくさんある今の家に移ってから、より活発になりました。

奥さま「ぐるぐる回れる回遊動線のある間取りが子供にとっては面白いみたいです。家事もしやすくなりました」。

Iさん「今年の夏は庭でプール遊びをしました。リビングと庭が土間で繋がっているところが気に入っています。外出しなくても家で楽しめることが増えました」。

記者の目
ロケーションに恵まれた小高い土地のメリットを最大限に引き出したヨシケン一級建築士事務所らしい開放感あふれる家でした。


2023年10月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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