Story 取材記事

お客様の要望を大切に、間取りを丁寧に考える住宅会社 帯広 ティーメイス


現代の家づくりは、選択肢にあふれています。

モデルハウスや、カタログ、ショールームで流行の住設機器や建材を知ることも、iezoomのような住宅サイトで家を建てた人の体験談を読むことも、インスタグラムやpinterestなどでお気に入りの「洗面ボウル」「トグルスイッチ」を見つけることもできます。

ただし、そうやって情報収集し、膨らんだ住まいへの夢、要望を柔軟に、しかもバランスよく叶えてくれる住宅会社は少なく、家づくりの最中に挫折する方も少なくありません。

今回、iezoom編集部は、建て主との丁寧な打合せを元に、デザイン、間取り、住宅性能、予算などを総合的に配慮したプランで建て主に喜ばれている帯広の住宅会社、株式会社ティーメイスの本間智代里(ちより)社長とコーディネーターの大野博美さんに、家づくりについて、施工事例を元にお話を伺いました。

事例1 「家事動線」の工夫が光る家



Q この家のリビングはナチュラルな雰囲気が素敵ですね。

A 床はティーメイスの標準仕様、無垢オークのフローリングです。ブラウンに統一したナチュラルで飽きが来ない内装を目指し、梁や柱も床材の色味に合わせました。

Q 吹き抜けからの光で家の中が明るいですね。



A 太陽の光が気持ちよい空間です。吹き抜けを作るかどうかはお客様の好みですが、これくらい広い吹き抜けだと開放感や2階にいる家族の気配も伝わりやすいです。どのようなプランもメリットデメリット両方あるので、ご説明しながらお客様と一緒に考えていきます。

Q お客様との出会いは?

A ご親戚がティーメイスのお施主さまでした。他社で提案を受けたプランや見積りにしっくりこなかったことで、当社に辿り着いていただきました。当社に来られるお客様の多くは、他の住宅会社も検討されて、2社目、3社目という方が多いようです。

Q ご要望は?



A 小上がり和室やパントリーなどLDKにも適材適所に収納を配置しました。ランドリースペースは洗濯物を「干して、畳んで、しまう」を一か所でできる「家事楽」が実現できるということで採用いただきました。

テーブルや洗面化粧台、子ども部屋や書斎などの机など造作には積極的に取り組んでいます。既製品を選べば住宅会社としては楽かもしれませんが、流行に左右されない、20年経っても雰囲気が良い、道産の木材や塗り壁材など自然素材を使うと年数が経ったときに劣化ではなく、風合いが深まります。住まいの資産価値向上にもつながります。

Q 玄関ホールは流行のシューズクローゼットではないんですね。



A 靴を履いたまま出入りできるシューズクローゼットや、家族用、来客用のスペースを分けるのは確かに人気です。もちろん当社でも施工実績はたくさんあります。

でもそういった流行のアイテムをたくさん取り入れると面積や予算がどんどん膨らみます。この家の場合は、お客様と相談してベビーカーが入るサイズの納戸を選択しました。奥行きがあるので収納量は十分、床暖房も入っているので濡れた靴や衣類も乾きます。お客様の暮らし、要望を丁寧に伺って、じっくり考えて、見積もしっかり作って、たくさんの案を考えた上で、これという1案を厳選してからお客様にご提案するのはティーメイスのプランニングです。

事例2 ホタテ漆喰の塗り壁、スケルトン階段の家



Q 白壁が綺麗な家ですね

A 道産のホタテ漆喰塗り壁と道産カラマツの組み合わせです。できるだけ地場産材が使いたいという思いもあります。

シンプルで飽きの来ない、ティーメイスらしい外観です。ホタテ漆喰は断熱材に直接塗れるので建物が重くなりにくく、施工性も良いです。

Q スケルトン階段の魅力は?



A 空間を広く見せることができます。階段室の天井高をあげ、吹き上げにすることで開放感を高められます。



玄関ホールからリビングが直接みえないように、正面に階段を配置。和室は仏壇を置いたり、小さなお子様のお昼寝スペースとしても要望は多いです。

Q寝室に段差がありますね



A ここに布団を敷くとベットのような感じになるんです。床を一段高くすることで、布団の良さと、身体に優しいベッド

Q 細かな創意工夫がすごいですね

A お客様の暮らしをひとつひとつ伺いながら、プランを具体化させていく、アイデアを練るのは、実は私は大変好きでして、こうやってお客様一人ひとりの要望を丁寧に伺って家づくりをしたいので、帯広の大手住宅会社から独立し、現在はコーディネーターの大野博美さんと一緒に、お客様との打ち合わせ、工事管理、お引渡し、アフターメンテナンスという家づくりの最初から最後までを2人一緒にさせていただく方法で取り組んでいます。

事例3 車椅子対応の平屋住宅



Q 玄関に段差がないんですね?

A はい。車椅子でも過ごしやすい家をご要望されましたので、玄関にも段差はなくしました。オープンハウスでは車いすのお客様が来ていただき、実際に車いすで家の中を見学いただきました。



寝室と洗面脱衣場とお風呂をひとつの空間にまとめることで最小限の移動で快適に暮らせるようにしたり、トイレ、洗面台なども車いすで利用しやすい工夫をしてあります。白を基調にした綺麗な内装もご要望の1つでした。

Q 十勝は平屋住宅のニーズも多いですね



A そうですね。当社も平屋住宅の施工実例はかなり多いと思います。あと農家さんの家、2世帯住宅なども数多く担当させていただいております。経験を重ねるうちに、それらのプランニングでもノウハウが増えてきました。

Q 店舗併用住宅なども実績ありますか?



A 「道の駅 かみしほろ」内のテナント、トカトカ様の店舗デザインを担当させていただきました。



オーナー様と何度も打合せを重ね、什器設計、製作等を行いました。吊り棚や、一枚板のテーブルなど、使用する素材にもこだわっています。少しブルックリン風な雰囲気ですね。



この陳列棚。天板にはアカシヤの無垢材、トレーも一点一点手作りです。

道の駅かみしほろに行かれた方が、ティーメイスはこんなこともできるんだと知ってもらえる機会にもなりました。住宅だけでなく、店舗併用住宅、店舗なども機会をいただけたらぜひ取り組みたいと思っております。また住宅リフォーム、リノベーションなども対応できますのでぜひご相談ください。

Q 女性二人の住宅会社は珍しいですね。



A そうかもしれません。お客様との打ち合わせでは、奥さまのご要望、ご主人さまの要望をどちらも丁寧に伺い、どちらの思いも実現したいといつも思っています。



女性のご要望は家事に関する部分が多いですが、男性の場合は、くつろぎの空間や外観デザイン、趣味の満喫など、斬新な要望も多くて、設計者としては挑戦しがいのある面白い経験ができてうれしいです。たとえばこの家は、山小屋風の外観の平屋住宅で、



薪ストーブ、勾配天井、梁や柱の無垢材、そして無機質な土間から続く、ご主人の書斎(仕事部屋)兼ワンちゃんのお部屋は、入り口にフェンスを設置しました。例えばこうした男性らしいご要望にもお応えしています。



もちろん女性らしいインテリア提案も。

今後もお客様のご要望を第1に、間取り、デザイン、生活動線、造作、収納、住宅性能、ご予算などを一つ一つ丁寧に考えていきたいと思っています。

2021年10月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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