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【帯広・旭川】壁紙(クロス)を工夫した住宅10選


壁紙(クロス)のポイント

マイホームを建てるなら、好みの壁紙でコーディネートしたいですよね。とはいえ、壁紙はメーカーや価格、柄や色、素材や性能など選ぶ基準が色々あります。今回はそうした壁紙選びのポイントを整理してみたいと思います。

2022年、流行りそうなカラーはナチュラルなグリーン

コロナ以降、自宅で過ごす時間が増えたこともあり、インテリアデザインの配色が改めて見直されています。海外ではすでに、プライベート空間でリフレッシュしたい、寛ぎたい、そうした願望を叶えてくれるナチュラルカラーの代表格「グリーンカラー」の人気が高まっています。

また、窓枠やドアノブ、蛇口、様々な金具など、どんな配色にも合わせやすく、モダンな印象に仕上げてくれる「ブラックカラー」がアクセントカラーに採用されることが多いようです。

柄としては、葉っぱや花柄などの「自然モチーフ」が人気。これも家に居ながら自然を感じられるインテリアの工夫につながりますね。

実際の壁紙選びはどのように進むのか?

家づくりで壁紙を選ぶのは、間取り図(プラン)が完成した段階が多いようです。どの壁にどの壁紙を使うかを、各メーカーの見本帳(カタログ)を見ながら選んでいきます。カタログはインターネットでデジタル・カタログを検索して、好みのキーワードで絞り込む方法がおすすめ。小さく切った壁紙サンプルを取り寄せて、実際のイメージを確認してから選定します。

キッチンやトイレなどの水回りは、防水・防汚に優れた手入れがしやすいもの、寝室や書斎などはホルムアルデヒドの揮発性の少ないものや自然素材のものを選びたいところです。小さな空間には思い切り派手な柄モノを使ってみるのも楽しそう。クロスの使い方で、空間の印象は全く変わってきます。

壁紙(クロス)のランク

壁紙には価格順にランクがあり、価格は壁紙の厚さや材質によって決まってきます。一般的によく耳にする量産クロス(500番台)​と高級クロス(1000番台)に大きく分けることができ、予算に合わせて使い分けるのがおすすめです。

壁紙(クロス)の国内主要メーカーと商品特徴

日本国内の主要な壁紙メーカーには、国内最大手のサンゲツ、デザイン性の高いリリカラ、子どの部屋のコーディネートで使いたいシンコール、上品からカジュアルまで豊富なトキワ、ディズニーキャラのオシャレ壁紙があるルノン東リなどがあります。そのほか、自然素材でできたドイツ製の紙クロス「オガファイザー」を扱うイケダコーポレーション​など、個性的な商品展開を行う壁紙メーカーも多く存在しています。

壁紙(クロス)の種類

壁紙(クロス)の種類を素材によって大きく6つに分類してみると、安価で高耐久、ラインナップも多いため広く流通しているビニールクロス(塩化ビニル樹脂系壁紙)をはじめ、紙クロス(紙壁紙)繊維系クロス(布壁紙)木質系壁紙無機質系壁紙(珪藻土壁紙/漆喰壁紙)プラスチック系壁紙などがあり、使う場所に適した素材選びがポイントのようです。

壁紙(クロス)のポイントをおさえた上で、最適な壁紙(クロス)選びをしたいものですね。壁紙の選び方についての詳しい内容はこちらの記事でまとめています。「壁紙(クロス)の選び方」

ここからはIEZOOMがこれまで旭川・帯広圏で取材した壁紙(クロス)使いが素敵な実例を一挙にご紹介します!参考にしたいコーディネートがいっぱいです。

壁見切りを真鍮で仕上げホテルのような雰囲気に 帯広市/Cryptn(クリプトン)



「ホテルのような雰囲気にしたくて、クロスとクロスの壁見切を金色にできませんかと相談したんです。真鍮で仕上げてもらい、思い通りの部屋になりました」
記事はこちら 土間と薪ストーブのある家/帯広市Kさん クリプトン

好きな柄のクロスを好きなだけ選んで 広尾町/カントリーヴィレッジ




「クロスは好きな柄を好きなだけ選び、各部屋に割り振りました。リビングは広く感じられるよう白を基調にしたものを、など面積も考えて選んでいます」(奥様)
寝室はクロスのほか、床の色、巾木も落ち着いた色を選択、クラシカルな雰囲気に仕上げました。
記事はこちら 洋画の世界を実現 アンティーク雑貨の似合うカントリースタイル/広尾町Fさん

森と動物をイメージした内装 東神楽町S邸/昭和木材



釣りが趣味のお兄ちゃんの個室。ブラックのアクセントクロスに、壁付けのマリンライトがポイントになっています。
右側はペールグリーンの壁紙にろうそくをかたどったブラケットが可愛らしい妹さんの個室です。



森と動物をイメージして、収納内部のクロスに動物柄を使うなど、日々の暮らしで目にするちょっとした場所にもこだわりました。
記事はこちら 階段踊り場を活用した書斎とピアノスペースのある家 東神楽町Sさん/昭和木材

トイレの壁紙に好きな色を取り入れて 帯広市S邸/クリプトン



メインの部屋では統一感を重視し色数を絞ったSさん。代わりにトイレの壁紙に好きな色を取り入れました。
「輸入の壁紙には個性的なデザインがたくさん。色ごとに選べるサイトもあり便利です」と奥様。お気に入りの場所に仕上がりました。
記事はこちら 祖母の刺繍画と暮らすリノベーションの家帯広市Sさん/クリプトン

柄のクロスを使ったポップで温かみのある玄関ホール 比布町H邸/昭和木材



中に入ると一番に迎えてくれるのは、羊をモチーフにした小物が飾られた玄関ホール。柄のクロスとレトロなペンダントライトで、ポップで温かみのある雰囲気の空間です。
Hさんの個室にあるグリーンの掲示板用クロスの貼ってあるデスクは、昭和木材が造作でつくったオリジナルです。
記事はこちら スノーボードの収納室がある平屋のガレージハウス 比布町H邸

ダークでモダンな印象に統一したおもてなしの家 本別町S邸/赤坂建設



こちらは十勝の北東部に位置する本別町で酪農業を営むSさんの自宅です。コンセプトは「友人とホームパーティーを楽しめる家」。「まるでホテルのよう」と歓声が上がったラグジュアリーなインテリアに加え、その美しさを保つための工夫も見どころです。



2階はガラリと雰囲気を変えてレトロな雰囲気に。子ども部屋になる予定の部屋の前には、いつかお子さんが生まれたらゆったりと絵を描いて楽しめるようにと、壁の色に合わせた緑色のホワイトボードを設置しました。

記事はこちら ゲストと楽しむおもてなしの家/本別町S邸 赤坂建設

壁紙は北欧の柄で統一。部屋ごとに違った雰囲気を楽しめる家 帯広市S邸/Cryptn(クリプトン)



アクセントクロスを多様し、部屋ごとに違った雰囲気を楽しめるのもS邸の大きな魅力です。

落ち着いた雰囲気の寝室の向こう側には鮮やかな花柄のマリメッコ(marimekko)の壁紙が。「アクセントクロスは、使うなら中途半端なものではなく、思いきりアクセントになるものを使いたかった」と、カタログだけでなくメーカーのホームページを隈なくチェックして選びました。



どの部屋も心弾む大胆なクロス使い。部屋によって印象がガラリと変わり、暮らしにリズムをもたらします。

「インターネットでダウンロードした壁紙見本を、紙で作った模型に貼って印象を確かめました」(奥様)と、万全なイメージ作りを行ったおかげで思い通りの仕上がりになりました。

記事はこちら
「遊び心」と「デザイン」が魅力!ママ友にも評判の住宅会社とは?帯広市S邸

ウィリアム・モリスのクラシカルな壁紙を採用、ご主人の書斎は落ち着く空間に 帯広市N邸/イゼンホーム



ウィリアム・モリスのクラシカルな壁紙は、一面にのみ採用することで軽やかな仕上がりとなり、モダンなタンクレストイレと調和しています。アンティーク風のペンダントライトや真鍮のペーパーホルダーなど、こだわりのアイテムを合わせました。

画像右側はご主人の書斎。「家づくりは主に妻の要望を叶えたかったので、ほぼ妻にお任せですが、書斎は、自分が、こじんまりとした落ち着く空間にしたいと要望して実現してもらいました」とご主人。
記事はこちら 住宅会社勤務の経験を活かした要望満載の「家事楽」な農家住宅 帯広市N邸/イゼンホーム

室内ドアに天井と同じダークグレーの壁紙を 芽室町K邸/水野建設


表面に壁紙をきれいに貼って自由なデザインにできる、YKK APの室内ドア「ファミット」(左)


ウッディな木製玄関ドアを開けて入ると、正面右手にコンクリートの壁が見えます。左手には天井まで届く大きなドア。ドアの表面には、なんと天井と同じダークグレーの壁紙が貼られています。Kさんご夫婦の若い感覚を生かし、自然素材を使った家にモダンな意匠を採り入れました。

天井にはダークグレーの壁紙が貼られ、現しの梁がアクセントになっています。梁を現しにすることで、天井高が通常の住宅よりも高くなり、平屋なのに開放感が抜群です。

床は道産カラマツの無垢材。壁は白くて一見ビニールクロスのようですが、「オガファーザー」と言う紙とウッドチップでできたドイツのオーガニックな壁紙です。通気性や透湿性があり、静電気も起きにくいためホコリが付着しないという特徴があります。この製品、なんと150年前から製造されているそうです。

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薪ストーブに200mm断熱、地産地消の平屋 芽室町Kさん/水野建設

アクセントカラーの壁紙でモダンで垢抜けた印象に 音更町N邸/ウッドライフ



扉を開けると広がるLDKは、木をふんだんに使い、温かみのあるカントリー風の雰囲気。白を基調とした明るい空間を、ダークブラウンの梁や柱、ソファと壁紙のカラーとが引き締め、どこかモダンで垢抜けた印象になっています。

記事はこちら 小麦畑が似合う三角屋根と白壁の家 音更町/N様邸 ウッドライフ

ビビッドな柄のクロス使いでプライベート感を演出 幕別町M邸/プラスワイド



ユニークなのは、寝室奥にあるウォークインクローゼット。なんと、トイレがクローゼットの中にあります。プライベートトイレという感じです。クロスの色も少しビビッドな柄を選んでいます。

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スキップフロアと開放的なプランに大満足 プラスワイド/幕別町・Mさん

木の葉モチーフのクロスを使ったモダンなトイレ 十勝・清水町G邸/カントリーヴィレッジ



木の葉をモチーフにしたクロスを使った間接照明がお洒落なL字型のトイレ。入り口からはコーナーに取り付けた黒のタンクしか見えないので、そこがトイレであることさえ感じさせません。

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十勝の厳しい気候に高断熱高気密で対応。洗練されたモダン平屋 清水町Gさん/カントリーヴィレッジ

部屋ごとに異なるアクセントクロスを 帯広T邸/高坂ホーム



南の海のような深みのあるブルーのクロスを部分貼りしたダイニング。
内装と照明は奥様のセレクト。家の中が全て同じトーンにならないよう部屋ごとにアクセントクロスで変化をつけています。

階段裏側のキッチンへと続く廊下。フクロウ柄のクロスを壁一面に貼って明るく楽しい雰囲気にしました。

プライベートな2階はナチュラルな1階とは趣の違う遊び心いっぱいのトロピカルなインテリアがメイン。

階段を上った先のホールは熱帯の植物をモチーフにした大柄のクロスを大胆に使いました。真っ白な空間に鮮やかなターコイズブルーというインパクトのある配色は奥様の思い出に残る沖縄のコテージを参考にしています。

子供部屋もホールと同じ白とブルー系の組み合わせ。ツリーパターンの個性的なクロスをアクセントに男の子の部屋らしい爽やかな雰囲気にまとめました。

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「1階にもう1部屋」があるリゾートスタイルの家 帯広市・T邸/高坂ホーム

お絵かきのできるホーローパネルを壁紙の代わりに 旭川市S邸/昭和木材



キッチンカウンターの側面には、マグネットをつけたりお絵かきができるホーローパネルを張りました。
フリーカウンターの壁にもホーローパネルを設けています。お兄ちゃんもお絵かきに夢中!

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旭川家具が似合う!昭和木材・和モダン平屋の家

ユーティリティーにボタニカルな壁紙 旭川市Y邸/昭和木材



ユーティリティーは見晴らしのいい2階に。ボタニカルな壁紙と濃いめの床の色でリラックスできる雰囲気

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木に囲まれた、上質で癒やされる和モダンな家 旭川市・Yさん 昭和木材

カラフルな壁紙で遊び心あふれるトイレ 清水町/ソトシロ建設



裏玄関横のトイレ。カラフルな壁紙に飾り棚も造作した遊び心あふれる仕上がりです。

記事はこちら 建て替えで介護も可能な三角屋根の平屋に 清水町/ソトシロ建設

グリーンの壁紙でダイニングにアクセント 東川町Y邸/アーケン株式会社



リビングダイニングと客間は連続させて、広い空間を確保しています。ダークブラウンの無垢フローリングや建具、白の壁が落ち着いた印象です。ダイニングの壁はグリーンでアクセントを付け、飾り棚も設置。この家の完成記念に、家のイラストも飾られています。

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設計・大工・職人が心を込めた注文住宅/東川町・ノエル デリカテッセン/アーケン株式会社

色とクロスで遊ぶことにもこだわりを 網走市/光輝建設

網走市内に2022年6月に竣工したこの家は、光輝建設で大工の棟梁として働くSさんがご家族の想いを“住まいのプロ”としてカタチにした自邸です。
光輝建設が推奨する、外壁の断熱が一般的な住宅の4倍厚い「4倍断熱」を採り入れ、暮らしやすさを最優先したうえで、内外観のデザインを色とクロスで遊ぶことにもこだわりました。カラーコーディネートはすべてSさんによるものです。



床や壁、天井などは色でメリハリをつけたかったというSさん。1階のLDKの床と天井には木目調のフローリングとクロスを採用しました。

キッチンの壁面には、カフェ風インテリアで人気のサブウェイタイル調の壁紙を選んでいます。



キッチンに隣接したダイニングはネイビーブルーのクロスに。奥さまが特にこだわったのが、このダイニング。クロスの色はもちろん、低めのテーブルや座り心地のよい椅子を選んだお気に入りの空間です。
記事はこちら 外壁やクロスの色で個性を演出。40㎝厚の断熱で年中快適な家 網走市Sさん


目次

壁紙(クロス)を工夫した住宅まとめには【札幌圏版】もございます。


2022年04月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。