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【札幌】壁紙(クロス)を工夫した住宅11選


壁紙(クロス)のポイント

マイホームを建てるなら、好みの壁紙でコーディネートしたいですよね。とはいえ、壁紙はメーカーや価格、柄や色、素材や性能など選ぶ基準が色々あります。今回はそうした壁紙選びのポイントを整理してみたいと思います。


目次

実際の壁紙選びはどのように進むのか?

家づくりで壁紙を選ぶのは、間取り図(プラン)が完成した段階が多いようです。どの壁にどの壁紙を使うかを、各メーカーの見本帳(カタログ)を見ながら選んでいきます。カタログはインターネットでデジタル・カタログを検索して、好みのキーワードで絞り込む方法がおすすめ。小さく切った壁紙サンプルを取り寄せて、実際のイメージを確認してから選定します。

キッチンやトイレなどの水回りは、防水・防汚に優れた手入れがしやすいもの、寝室や書斎などはホルムアルデヒドの揮発性の少ないものや自然素材のものを選びたいところです。小さな空間には思い切り派手な柄モノを使ってみるのも楽しそう。クロスの使い方で、空間の印象は全く変わってきます。

壁紙(クロス)のランク

壁紙には価格順にランクがあり、価格は壁紙の厚さや材質によって決まってきます。一般的によく耳にする量産クロス(500番台)​と高級クロス(1000番台)に大きく分けることができ、予算に合わせて使い分けるのがおすすめです。

壁紙(クロス)の国内主要メーカーと商品特徴

日本国内の主要な壁紙メーカーには、国内最大手のサンゲツ、デザイン性の高いリリカラ、子どの部屋のコーディネートで使いたいシンコール、上品からカジュアルまで豊富なトキワ、ディズニーキャラのオシャレ壁紙があるルノン東リなどがあります。そのほか、自然素材でできたドイツ製の紙クロス「オガファイザー」を扱うイケダコーポレーション​など、個性的な商品展開を行う壁紙メーカーも多く存在しています。

壁紙(クロス)の種類

壁紙(クロス)の種類を素材によって大きく6つに分類してみると、安価で高耐久、ラインナップも多いため広く流通しているビニールクロス(塩化ビニル樹脂系壁紙)をはじめ、紙クロス(紙壁紙)繊維系クロス(布壁紙)、木質系壁紙無機質系壁紙(珪藻土壁紙/漆喰壁紙)プラスチック系壁紙などがあり、使う場所に適した素材選びがポイントのようです。

2022年、流行りそうなカラーはナチュラルなグリーン

コロナ以降、自宅で過ごす時間が増えたこともあり、インテリアデザインの配色が改めて見直されています。海外ではすでに、プライベート空間でリフレッシュしたい、寛ぎたい、そうした願望を叶えてくれるナチュラルカラーの代表格「グリーンカラー」の人気が高まっています。

また、窓枠やドアノブ、蛇口、様々な金具など、どんな配色にも合わせやすく、モダンな印象に仕上げてくれる「ブラックカラー」がアクセントカラーに採用されることが多いようです。

柄としては、葉っぱや花柄などの「自然モチーフ」が人気。これも家に居ながら自然を感じられるインテリアの工夫につながりますね。

壁紙(クロス)のポイントをおさえた上で、最適な壁紙(クロス)選びをしたいものですね。壁紙の選び方についての詳しい内容はこちらの記事でまとめています。「壁紙(クロス)の選び方」

ここからはIEZOOMがこれまで札幌圏で取材した壁紙(クロス)使いを工夫した実例を一挙にご紹介します!参考にしたいコーディネートがいっぱいです。

コンクリート風の壁紙とブラックのガルバリウムでインダストリアルな雰囲気に 札幌市東区/白田建築事務所



リビングとダイニングにはコンクリート打ちっぱなし風の壁紙を使っています。

白田さん
 これだけダークトーンな壁紙を使ったら、天井が白ではバランスが取れないなと思い、傾斜部分以外はグレーの壁紙を使ってみましたが、正解でした。

キッチンは奥さんが一番こだわったスペースです。

奥さん
 ブラックの壁は外装用のガルバリウムなんです。プリントを貼りたいと言ったら、白田さんが提案してくれました。子どもたちの連絡関係のプリント類が多いので、とても助かっています。
記事はこちら それぞれの好みを反映した延床53坪・街中の二世帯住宅 札幌市東区

お雛飾りを考えて選んだ桜色の壁紙の畳コーナー 札幌市K邸/キクザワ



リビング横の小上がり風の畳コーナーの桜色の壁紙はお雛様を飾ることを想定して選んだもの。縦位置に配した間接照明が空間に奥行きを与えています。
2階には、ヘリンボーン調のブルーグレーのアクセントクロスが目を引く主寝室が。
記事はこちら 釣りを楽しむ夫婦がつくった北欧テイストの家 札幌市西区/K邸

ブルーグレーの和室用の壁紙(クロス)余市町K邸/イネスホーム株式会社

壁の一面にだけカラフルな色や柄の壁紙をあしらう「アクセントウォール」。お部屋の印象が一気にオシャレな雰囲気になるから不思議です。そのアクセントウォールを上手に取り入れたのがK邸。ブルー、グレー、グリーン、パープルと、印象的な色使いがお見事です。



鮮やかなブルーの壁が目を引く、K邸のキッチン&ダイニング。奥さまはこう話します。「実はシンプルに白にするか、最後まで迷ったんです。でも、ブルーにしてよかった。キッチンも吊り戸棚をつけずに、板の棚だけにして、ディスプレイを楽しめるようにしました」

リビングとひと続きになっているお子さんのプレイスペースもブルーグレーの壁紙です。「ここも最初から『こんな色合いがいいな』と決めていたんです。でも壁紙のサンプルを見てもイメージ通りのものがない。なので、和室用の壁紙を使っています」和室用なのに、仕上がりはフレンチテイスト。

「インテリアのテーマは、パリの古いアパルトマン。壁を好きな色に塗り分けているような、そんなイメージです」確かに、自由で個性的な印象を受けます。

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イメージはパリの古いアパルトマン/余市町・Kさん

天井クロスは植物を模したウィリアム・モリスの図案 札幌市A邸/白田建築事務所



屋根勾配を活かした2階主寝室は、特にクロス選びにこだわった空間。飽きのこないよう、壁は無地にして、天井に柄をもってきました。植物を模したウィリアム・モリスの図案です。洗面トイレ室にはチェック柄のアクセントクロスを採用しました。清潔感と共にリズミカルで楽しい雰囲気になっています。

室内はAさんが選んだセンスの良い家具や雑貨でコーディネートされていて、住まいにしっくり馴染んでいます。「元々持っていたものばかりです」とAさん。「好き」なものがぶれないことも、家づくりやコーディネートの秘訣のようです。

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札幌で一人暮らしを楽しむ完全分離二世帯住宅/白田建築事務所

家族それぞれの好みを反映した個室の壁紙 札幌市北区M邸/アーキテックプランニング



個室は、それぞれの好みを反映しました。ご主人はコンクリート柄の壁紙を選び、奥さまはペールピンクの壁紙に作業カウンター、大容量のウォークインクローゼットを取り付けるなど、自分時間が楽しめる空間になりました。

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インディゴブルーの寝室とダークトーンで揃えたクローゼット 札幌市Y邸/(株)キクザワ



インディゴブルーをアクセントに使ったご夫婦の寝室。その横には、はホールを介して出入りできるご主人のクローゼットがあります。魅せる収納でショップさながらのオシャレな空間に仕上がりました。

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アールの下がり壁にボタニカル柄の壁紙 札幌市G邸/イゼッチハウス北海道



廊下の途中にあるアールの下がり壁がついた奥まった空間は、4時間の打ち合わせの末に仕様が決まったもの。初めは子ども達の持ち物置き場にする予定でしたが、今はかわいらしい戸棚とベンチを置いています。仕上げの壁紙はDIY初挑戦の奥さまが貼りました。苦労した分、思い入れもひとしおです。

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木目調のクロスを斜めに使った天井 北広島市H邸/リビングワーク



雑木林を背にして建つH邸は4LDK。インテリアにこだわりのある奥様が好きなインダストリアルの要素を程よく取り入れた住まいです。

ブルックリン調のシューズクロークを併設した玄関ホール。天井には木目調クロスを斜めに使い、シンプルだけど動きのあるデザインに仕上げています。

下がり天井でアクセントをつけた対面式キッチンはホワイトのサブウェイタイル柄のクロスとクラシカルなヘリンボーンのフロアでシックにまとめました。キッチンの隣にあるユーティリティは白のタイル柄クロスで欧米のランドリー風に。造作のオープンラックにはお子さんの着替えやタオルを置いています。

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奥さまこだわりの個性的なクロス使い 江別市M邸/リビングワーク

家づくりで後悔しないためには、いい意味で「わがままを通すこと」も大切。凝り性だという奥さまが自分で図面を描き、イメージを伝えて完成したのは「暮らしているだけで毎日が楽しくなる家」です。



2階も奥さまのこだわりが発揮されています。2つの子ども部屋は、個性的なクロス使いが目を引く内装で、共有のクローゼットでつながる設計。洋服の貸し借りなど、姉妹だからこそできるお楽しみもありそうですね。

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ハンモックのあるリビング/江別市Mさん リビングワーク

北欧カラーの壁紙と子ども部屋にはマグネットボード 札幌市K邸/リヴスタイル



北欧カラーが映えるダイニング。南側の窓は、高さを床から天井までいっぱいに設計して開放感と明るさを実現しました。ペニンシュラタイプのキッチンカウンターは、前面収納も取っ手がなく、足元がすらりとスマートなタイプをセレクト。大きな白いテーブル、アクセントの照明は奥さまが購入したものです。

子ども部屋の壁には、奥さまが2種類の専用塗料を購入して塗ってもらったというマグネットボードがありました。お子さんたちの描いた絵やプリントを張るのにちょうどいいですね。

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リヴスタイルの規格住宅の良さ+奥さまの夢かなえた注文住宅/札幌市・Kさん邸

家族それぞれのこだわりを活かしたクロス選び 札幌市K邸/イゼッチハウス



ホワイトと木目調をベースに、グレイッシュなクロスが大人の落ち着きをみせるリビング・ダイニング。切り絵などのアートを飾る壁には、穴を開けずに済むようマグネットシートを埋め込んでいます。

Kさん親子にとって難関だったのが、カーテンやクロス選び。イゼッチハウスのコーディネータ-も同行しましたが、「家族それぞれにこだわりがありましたし、趣味も違うのでものすごく悩みました」。それでも、山中さんからは、「じっくりと、納得がいくまで決めましょう」という言葉をかけてもらい、一つ一つを吟味していったといいます。

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建て替えで将来も安心の暖かい家 札幌市K邸/イゼッチハウス北海道

ナチュラルテイストなレンガ調クロス 札幌市D邸/リヴスタイル



見学会で奥さまが一目惚れしたのが、リヴスタイルで圧倒的な人気を誇る規格住宅LIVPLUS (リヴプラス)シリーズの第二弾、LIVPLUS ORIGINAL。中でもご夫婦が特に気に入ったのが、リビングにつながるハイドアとキッチン併設のタイル張りのカウンター。

「長く暮らすので、帰って来てホッとできる我が家にしたい」木のぬくもりとナチュラルテイストが好きなご夫婦に合わせて、カウンターにはレンガクロス、LDKはブラウンを基調としたカラーと素材で統一されています。

あたたかみと落ち着きがある空間にはお気に入りのカウンター。流れる時間がいつもよりゆったりと感じられそうです。ご夫婦自慢のカフェスペースは居心地がいいと評判で、ご家族の友人が遊びに来ることがとても増えたそう。

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我が家のおうちカフェにようこそ!(北区Dさん)/リヴスタイル

からし色の和紙を壁紙に 札幌市O邸/北渡建設



畳スペースには京寺をイメージした円窓を提案。からし色の和紙を張った壁面によく映えています。窓越しに見える格子も良いアクセントになっています。円窓には障子が仕込んであり、閉めるとまた違った雰囲気が楽しめます。

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京町家風2階リビングの家 札幌市・Oさん/北渡建設

インテリア性にこだわったホワイトレンガのアクセントクロス 札幌市K邸/ブレイン札幌



吹き抜けを設けた1階LDK。吹き抜け窓から日差しを採り込む明るい空間に仕上がりました。ホワイト・レンガのアクセントクロスや、天井に使った木目調のクロスでインテリア性にもこだわりました。

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光熱費の安さに感激!2階も床暖房の省エネな家 札幌市K邸/ブレイン札幌

重厚感ある石貼り調のクロス 砂川市M邸/イゼッチハウス北海道



石貼り調のクロスでリビング・ダイニングはひときわ重厚感が感じられます。
「最初はテレビの周りだけにしようかと迷ったのですが、完成してみると壁の1面に貼ってとても良かった。気に入っています」とご主人。
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伸び伸び床暖房と安心の太陽光発電&蓄電池 砂川市の家/イゼッチハウス北海道


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壁紙(クロス)を工夫した住宅まとめには【帯広・旭川版】もあります。


2022年04月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。