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木の温もり溢れる上質なマンションリノベーション 札幌市西区二十四軒/SUDOホーム


自然素材にこだわった高品質な家づくりで人気のSUDOホーム(須藤建設株式会社)は、注文住宅施工で培った確かな技術とデザイン力を活かし、マンションリノベーション事業をスタート。2025年3月に、札幌市西区二十四軒でモデルルームをオープンしました。

SUDOホームの家といえば「本物の木の住まい」。マンションリノベーションでは、どんな提案しているのでしょう。今回はオープンしたばかりのモデルルーム「KiKi」を拝見しながら、同社専務取締役の須藤隆さんにお話をうかがいます。

二面採光を活かした光溢れるLDK



室内に入って一番に目に飛び込んでくるのは南西に向かった大きな窓。窓際には景色を眺めながら寛げる小上がりが配されています。



この小上がりを含め、空間の中心に据えられたダイニングスペース。その奥に一段下がったカーペット敷きのリビングが続きます。



三角の形状を活かしたリビング。こちらも明るい日差しが入る心地よい空間です。



キッチンはステンレス天板を配したクリナップ製のオーダーです。壁にはグリーンベースのタイルをあしらっています。



キッチンからはダイニングや小上がりで寛ぐ家族の様子が見守れる造り。窓の外に視線が抜けることで、空間に広がりを感じさせます。

自然素材にこだわった内装・美しい造作家具でワンランク上の寛ぎを

SUDOホームの家づくりは自然素材にこだわった本物志向。そして自慢の大工職人による、オリジナルの造作も魅力です。マンションリノベーションでも、随所にその粋を感じることができます。



ダイニングの床材には吉野杉無垢フローリングを採用。天井には溝加工し、柿渋で仕上げた道産のトドマツ合板を使っています。


床材には厚み3cm×幅21.5cmの吉野杉を使用。断熱・防音効果にも優れている



リビング・ダイニングの壁は鉄媒染めしたヒノキを羽目板張りに。渋い風合いが空間を引き締めています。



リビングのソファやテレビボードも職人による一点もの。引き戸や枠などの建具も造作です。ウール素材のブルー・カーペットがどこか懐かしく、居心地の良さを感じさせてくれます。



ダイニング横の洋室。壁や天井は天然粘土塗装で仕上げています。そのほか、各所に選び抜かれた素材を使っています。

マンションでは珍しい「回遊性のある間取り」を実現

モデルルーム「KiKi」は、キッチンを中心にした回遊動線のある間取りを実現。リノベーション前と比べ、家事動線に加えて生活動線も格段によくなっています。



リノベーション前後の間取り。工事後は回遊動線が増え、窓から窓に抜ける通風経路も増えていることが分かる


須藤さん 「KiKi」の設計は、木のマンションリノベーションだけを手掛ける設計事務所「マスタープラン」の建築家・小谷和也さんに依頼しました。

小谷さんの設計は、マンションでは実現しにくい「回遊動線」に優れ、収納計画もシンプルで充実しています。

小谷さんは断熱改修の知識も豊富です。そして窓から窓へ室内を一気通貫する「通風計画」が素晴らしい。内装は国産の木や、珪藻土や漆喰などで仕上げます。これらの要素は、マンションの大敵となる「カビ対策」に大変有効です。


ならまちの家 House in Mikuni/マスタープラン公式サイトより


そのほか断熱へのこだわりや国産材の採用など、本物の素材にこだわる姿勢がSUDOホームの家づくりに通じるものを感じ、依頼に至りました。



玄関ホールからの眺め。左手にダイニング・キッチン、右手に洗面スペース、奥にランドリースペースが続きます。



通路を活用した洗面スペースからはダイニング・キッチンに回り込むことができます。

注文住宅のような快適さと特別感を追求。全館空調、窓の付いた浴室やランドリーも


断熱材にも木繊維断熱材・シュタイコを採用する徹底ぶり


須藤さん マンションは北向きの部屋が寒いという話を良く聞きますが、モデルルーム「KiKi」は壁に付加断熱(シュタイコ)を、床にスタイロフォームを入れ、しっかり断熱改修しています。

断熱性能を示すUA値は0.42、断熱等級4をクリアしており、省エネで快適な暮らしを実現できます。



また、全室にエアコンの設置が難しいことから、天井裏に設置したダクト式エアコンで家全体の空調を行う全館空調を採用しました。


寒い季節はガラリを通じて床下の暖気が室内に送られる仕組み


夏はLDKをはじめ全室に壁上部のガラリから冷気が送られる


夏は天井から冷気を届け、冬は暖気を床下空間へと送り込み、足元から家全体を暖める仕組みです。暖房としてパネルヒーターも備えています。


ハーフユニットで造作された浴室は既存の窓を活用。壁にはタイル、天井は青森ヒバ無垢羽目板で仕上げた(左)。サンルームに向かって開く室内窓もある(右)


小さな窓を活用し、マンションでは珍しい窓付の浴室には、室内窓も設置しています。これは入浴後の換気対策にもなっています。



室内窓の向こう側にはサンルームをつくっているので、マンション暮らしで気がかりな物干し問題も解消しています。


可動式収納で仕切られた個室。家族の成長に合わせて自由なゾーニングが可能


モデルルーム「KiKI」は絶賛公開中!


】サンルームにつながる通路につくられた内窓から眺めたリビング


須藤さん SUDOホームのマンションリノベーションは、構造だけを残したフルスケルトンにした後、断熱改修を施し希望の間取りに仕上げるフルオーダーです。「KiKi」は間取りに制限のあるマンションでも「ここまで出来る」という実例になっています。中古マンションリノベーションの可能性を感じてほしいです。皆様のお越しをお待ちしています。



モデルルーム「KiKI」

マンション名 二十四軒1条シティハウス
交通 地下鉄東西線「二十四軒」駅徒歩3分
見学希望の方はこちらから

【物件概要】



構造規模 鉄筋コンクリート造、地上10階一部6階・地下1階・塔屋1階建
建築年月 1996年7月新築
専有面積 専有面積/壁芯99.91㎡(30.22坪)
主な内部仕上げ 床/杉無垢フローリング、壁/天然粘土塗装仕上げ一部板張り、天井/道産トドマツ合板張り一部オガファーザー張り
断熱仕様 壁/シュタイコゼル吹込みBIB 50k 90㎜
暖房方式 温水パネルヒーター、全館空調エアコン
冷房方式 全館空調エアコン
UA値 0.42
設計監理 マスタープラン/小谷和也設計室

写真:studio.samedi(スタジオサムディ)川村一之
記事:iezoom編集部 松下綾


2025年05月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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