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我が家を建てるなら室内の塗装などに参加したい、ウッドデッキや物置、収納棚の施工、庭や外構の充実などは自分たちでやりたい。
こだわりの照明や蛇口など住宅設備類を自分でネット検索して購入し、住宅会社の了解を得て取り入れてもらいたい、といった家づくりに参加することを望む方も少なくありません。
それを了解してくれる住宅会社なら、住まいへの愛着も非常に高まると思います。建て主が住宅完成前、完成後に家づくりを楽しむ、そんな事例をご紹介します。
キハダの床材を塗装・真夏の現場で一緒にフロア貼り 当別町T邸/辻野建設工業
Tさん 2階のLDKは、窓の向こうに広がる景色、内装の統一感など、家の中を見渡した時に納得感があり、満たされた気持ちになります。以前のアパートでは頭にある事柄に急かされる感覚がありましたが、この家に来てからは、見ているものに意識を向けて、落ち着いた心で過ごせるようになりました。
iezoom編集部 家の完成まで、ほとんどの工程を共有してきたTさんと須田さん。Tさんが感じる納得感は、一緒に家をつくったという充足感も大きく影響していると感じました。
記事はこちら 辻野建設工業と旅する木がコラボした・住むほどに愛着がわく住まい
ご主人のDIYによる収納やインテリア 札幌市西区A邸/晃和住宅
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広々とした玄関で目を引くのは、ご主人のDIYによる収納やインテリアです。「LABRICO」のパーツや有孔ボードを活用し、小物掛けやボール収納ラックを手作り。「マリメッコ」の布を木枠にタッカーで留めたお手製のファブリックボードが、玄関ホールの鮮やかなアクセントになっていました。
玄関から始まるオープン設計・5人家族がのびのび暮らす家 札幌市西区/Aさん
壁塗り・タイル貼り・棚作り…DIYで作る納得の家 帯広市S邸/イゼンホーム
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S邸の大きな特徴が、建主自ら一部建材の発注から施工にまで関わった「建主参加型の家づくり」です。
ホームセンターに勤めていた経験のあるというご主人は道具や素材に関する知識も豊富。こちらの寝室の壁は「モルモル」という手で塗れる塗料を使い、家族全員で仕上げました。ウォークインクローゼットの棚も、ホームセンターで金具を購入してDIY。
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トイレではタイル貼りにも挑戦。youtubeの動画を参考にして貼ったという壁は素人とは思えない仕上がりです。
2階のフローリングはすべてSさんの発注した杉材を使用。子ども部屋の壁はローラーで塗りました。
「自分で塗ると後から塗り直せるところが魅力。杉材は傷がつきやすい点を気にしなければコストを抑えられる優秀素材だと思います」(ご主人)
記事はこちら 内装を家族でDIY!建主参加型の家づくり/帯広市S邸 イゼンホーム
自ら断熱改修し、外装工事を雅建築企画が担った清水さんの自邸 東川町/雅建築企画
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5年ほど前に知人を通じ、築50年の古家を購入。1960年代に北海道住宅供給公社が供給した通称「三角屋根」の住宅でした。
東京から通いながら、友人や仲間と共に躯体以外のすべてを取り外して補強し、断熱材を入れ、床を貼り替え、完成したのは2018年。暫くはアトリエとして利用し、冬季に留守にする間は蓄熱暖房機を弱小にして凍結を防いでいたそう。その後、家族と共に移住し、現在は自宅として使っています。
塗り壁や天井の板張りもDIY仕上げ。内装は未完成ですが、その状態を楽しんでいるそう。肌馴染みのよくなった無垢床から、家族の暮らしの息吹を感じます。
記事はこちら 東川町移住で叶えた心地よい暮らしと仕事 monokraft清水さん/雅建築企画
アクセントのタイルは奥さまのDIYで 旭川市M邸/昭和木材
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ハイサイドライト(高窓)の付いた洗面化粧台は、既成の洗面台に、鏡や木製ラック、ニッチ棚などを造作したものです。アクセントになっているタイルは、なんと奥さまのDIYによるものです。
記事はこちら 厳選したアイテムで美しくシンプルに暮らす 旭川市M邸/昭和木材
物づくりが好きなご主人自ら製作したテーブルとロフト 当別町M邸/辻野建設工業
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2階にあるリビングは梁や柱を大胆に見せる構造現しのゆったりとした設計と、ナラの無垢材を使った木の温もりが感じられる床が印象的な空間となっています。部屋の中央に置かれたテーブルは、物づくりが好きなご主人が自分で製作しました。
リビングから天井を見上げると、ロフトが目に入ります。当初は吹き抜けの天井となる予定でしたが、大工さんにロフトの作り方を聞きながら、旦那様が自分で梁を足しました。ロフトへはリビングからも行けますが、娘さんの部屋からロッククライミングのように上りながら移動できる、遊び心がありユニークな動線になっています。
記事はこちら バーベキューも満喫!ログハウステイストの家 当別町M邸
DIYで手を加えながら自分流に住むお家 札幌市O邸/晃和住宅
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洗面スペースには実際に住んでみて奥様が必要と思ったところに棚を設置。下地補強なしで自由に棚を造れるのも構造用合板表しのメリットです。釘の跡も目立ちません。
「広すぎず、狭すぎず、家族とちょうど良い距離が保てる家。DIYで思い通りにカスタマイズできる楽しさもあります。次はキッチンカウンターの下に置くワゴンを造る予定」と笑顔をのぞかせるご主人。奥様も出来上がりを心待ちにしています。
記事はこちら アメリカンヴィンテージ家具が映える60年代調ナチュラルモダン 札幌市・Oさん 晃和住宅
キッチンのタイル貼りはYさんご自身で 札幌市Y邸/拓友建設
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キッチンにはコーナー窓を採用、庭や周囲の緑景を眺めながら家事ができます。壁面のタイル貼りは、Yさん自ら担当しました。「コスト削減につながっただけでなく、自分たちも家づくりに参加したことで愛着も増しましたね」とYさん。
記事はこちら 緑豊かな環境を活かした平屋でストレスフリーな家 札幌市Y邸/拓友建設
建て主さん自ら施工に関わった塗り壁 名寄市K邸/キタクラフト
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ご主人「内装の時期は月に9回も塗り壁作業をしました。妻はお父さんが職人さんで、手伝いでセメント塗りをした経験者でもあったので上手でした」
奥さま「稚内珪藻土は塗りやすいですね。DIYは夫婦とも割と好きです。自分の家を自分で施工できるのは嬉しいですね。外構まわりもDIYをやろうと思っています」
また薪ストーブの背面には、ご主人とキタクラフトの加藤社長が山まで採取しにいった鉄平石を使っています。
記事はこちら 快適で思い通りの家づくり 名寄市K邸/キタクラフト
欲しい棚やワゴンはDIYで!理想の店舗兼住宅づくり 札幌市西区ヘアサロン「Bruno(ブルーノ)」/白田建築事務所
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お店の棚やワゴンは、ほとんど松口さんが自作。仕事を終えた夜などコツコツと自分で作りました。というのも、道東のご実家では、ないものは自分で作ることが当たり前だったとか。昔はスピードスケートの選手だった体力派の松口さんには、DIYは自然な流れでした。
ドアをビンテージ風に塗装したりと「やれるところは自分でやろう!」と、積極的な松口さんに、白田さんは無料でイメージに沿った棚などの図面も描いてサポート。それをホームセンターへ持っていって板を選び、カットサービスを利用すれば後は組み立てるだけなので、「とても助かりました」と松口さんは話します。
記事はこちら ヘアサロン「Bruno(ブルーノ)」理想の店舗兼住宅づくり/札幌市西区・松口さん/白田建築事務所
外観とデザインを統一したご主人手作りの物置 旭川市旭岡・T邸/セルコホーム旭川・小森工務店
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玄関の横に、外装のデザインと統一感のある物置があります。実はご主人の手作りです。
ご自身で図面を書き、材料を揃え加工、住宅の外装と色や素材感も合わせました。一冬経過しましたが、積雪荷重にも耐え、鍵の建て付けなどを調整した程度。家の可愛らしさをさらに高めています。
記事はこちら 魅力はデザイン&プラン、そして諸橋さん/旭川市旭岡・T邸/セルコホーム旭川・小森工務店
白樺を伐り出して使ったカウンターテーブル 江丹別レストラン「Chirai」/アーケン
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このお店の自慢の一つ。5.5メートルの大きなカウンターテーブルは北海道民おなじみの木「白樺」をきこり、家具職人、建築家、林業研究者、地元の生産者、学生、地域おこし協力隊員などたくさんの人の力を借りて江丹別の山から伐り出し作成しました。
記事はこちら 「江丹別」(旭川)の レストラン「Chirai」の魅力
DIYで建てられた山小屋のような物置 帯広市・T邸/高坂ホーム
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入居後、ご主人の手でブランコが付いた山小屋みたいな物置が建てられました。「仕事の合間に作業しているのでまだ完成していない」そうですが、DIYとは思えないクオリティ。お子さんたちもこのブランコがお気に入りです。敷地の中には家庭菜園もあり、ご夫婦で野菜づくりを楽しんでいます。
記事はこちら 「1階にもう1部屋」があるリゾートスタイルの家 帯広市・T邸/高坂ホーム
お店の雰囲気に合わせDIYでテーブルやランプを制作 長沼町S邸/白田建築事務所
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OSBはもともと構造用材ですが、内装仕上げを兼ねることで費用削減につながります。しかも、アイアンや木を使ったインテリアとの相性が良いので、カフェや美容室などの店舗でよく使われるようになり、その雰囲気の良さから、住宅にも広く使われるようになりました。
Sさんご夫婦は、OSBの表面をサンダー掛けしてきれいに仕上げました。さらに店内にはご主人がDIYで作ったテーブルやカウンター、照明などがさり気なく使われています。
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手前の2台のテーブル天板はご主人の作品。なんとDIYではじめて作った机がこの天板だったそう。とても上手に出来上がっています。天井に這わせたガス管に配線してインダストリアルに仕上げたランプやシェードもご主人が友人と共に手作りしたものというから驚きです。
厨房の中もDIYで作ったものがたくさんあります。中央に設けた吊り下げタイプの棚もその一つです。なるべく費用を抑えたくて始めたというDIYですが、ご主人の腕前とセンスの良さには脱帽です。
記事はこちら 札幌近郊でスローライフ!田園風景広がるカフェ併設の家/白田建築事務所
ガレージ内部に木造の趣味部屋を作成 旭川市園田邸/アーケン
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カルフォルニア系デザインのガレージが欲しかったご主人。アーケンの藤原社長に相談し、旭川の積雪荷重にも耐える、しかもデザインの良いガレージを購入しました。スノーボードやスキーなどのアウトドア用品は壁に設置、保管できます。自転車やキャンプ用品も壁に掛けられます。そしてこのガレージの奥には部屋があります。
ガレージ内部に、木造で小屋を作ったのです。好きなスポーツのグッズなども並ぶお気に入りの空間です。
記事はこちら 後編 楽しいガレージライフ&インテリア水槽 元断熱職人のこだわりご自宅ご紹介/旭川・アーケン
庭の一面いっぱいに配置したDIYの薪小屋 札幌市K邸/辻野建設工業
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プランを進めるうち、「せっかくリフォームをするなら、暖炉にしたい」という希望が出てきたKさんご夫婦。「暖炉はなかなか難しいので、薪ストーブにしようということになりました」とご主人。
「薪のストックの仕方がきれいですよね」と辻野社長。庭の一面いっぱいに配置した薪小屋はご主人のDIYによる力作です。
記事はこちら 築47年の住宅を薪ストーブのある快適な住まいにリノベーション 辻野建設工業/札幌市K邸
アウトドア感覚で住むDIYしやすい木の家 札幌市Oさん/晃和住宅株式会社
![](https://iezoom.jp/archives/006/202111/c09778d613d3baf7854720208473688587bd441435a364f4ec31193290f6efe2.jpg)
Tさん「この木の質感を生かした"現し(あらわし)の家"こそが、自分たちの理想の住宅だったんです。あらわしの家なら、住んだ後から自分たちでどんどんカスタマイズできる。僕はDIYが好きなので、家具なども買わないで必要なときに合うサイズで造ればいいと思っているんです。
もし壁がクロスだったら釘を打つのもためらいます。その点、あらわしの壁や床なら、釘を刺しても抜いても気にならない。引っかき傷や家具のへこみも、また味わいになりますよね。それに棚などを自作するときも同じ木の板だから、色を塗らないで済むのもありがたいですよ(笑)」
2階の空いたスペースには奥さまが提案して、OさんがDIYで本棚を造りました。
記事はこちら アウトドア感覚で住むDIYしやすい木の家 札幌市・Oさん/晃和住宅株式会社
2021年12月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。