傾斜地を活かす巧みなプランニング
旭川の市街地を一望できる旭岡地区にT邸はありました。
玄関の円柱や窓の格子、窓枠、三角屋根などが輸入住宅の品を感じさせます。屋根や壁の素材はメーカーの30年保証もついていて、年数を重ねても劣化を感じさせないものを選びました。
外装材の色や、玄関前の石貼りなどはどことなく可愛らしく、また家全体も小さめに見えます。
でも実は40坪以上ある家です。傾斜地を活かしたプランニングで玄関は中2階に位置します。
階段を降りると子ども部屋などがあり、階段を上るとLDKなどがある設計になっています。玄関前から家を見ると家の奥行きが見えないのでコンパクトに可愛く見えるわけです。
ちなみに後ろから見るとなかなかの迫力です。
ご主人の手作り物置が可愛い!
ところで玄関の横に、外装のデザインと統一感のある物置があったのをお気づきになられましたか?
実はご主人の手作りです。
ご自身で図面を書き、材料を揃え加工、住宅の外装と色や素材感も合わせました。一冬経過しましたが、積雪荷重にも耐え、鍵の建て付けなどを調整した程度。家の可愛らしさをさらに高めています。
物置の左側には、屋根付きの自転車置き場もあります。この屋根は冬場など使わない時はたためる工夫も。今後は外構植栽なども自力で楽しみながら整備する計画だそうです。
物置の素晴らしい出来映えに、家づくりを担当したセルコホーム旭川・小森工務店の諸橋政樹部長も「プロ顔負けの大工仕事ですね」と驚きを隠せません。
エントランスホールは中2階。意匠性にも工夫
お客様を最初に迎えるエントランスホールは、輸入住宅の重要なポイントの一つです。天井の高さに加え、T邸では上下階があるスキップフロア構造で立体感もあります。
玄関まわりに生活用品を置かず、すっきり見せるため、左のドアの向こうにウォークインのシューズクロゼットがありました。
玄関ドアやクロスは淡いグリーン系、木製床や玄関床タイルは茶系でコーディネートされています。洋風インテリアに大きな額縁付きの鏡や掛け軸などが調和し落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
では早速、リビングを拝見させていただきます。
開放感いっぱいのリビング
リビングに入ると正面に薪ストーブがあります。冬になると炎のゆらめきを眺めながら暖まると気持ちも癒やされるそうです。
リビング・ダイニングとキッチンは22.8畳の1フロアで一体型です。キッチンは、アイランドキッチンではなく壁付けタイプを採用したこと、天井が高いことなどが開放感を高めています。
奥さまは調理中、室内を見渡すよりも外からの明るい日差しや景色を見たいと考え、同時にリビングダイニングを広く使える方が良いと「壁付けキッチン」を選択されました。
この写真中央に寝室があるのがわかりますか?「リビングと寝室が同じ空間にあるのが理想」というのが奥さまの要望でした。「一生ここで暮らすつもりなので、高齢になった時に、1つの空間で全て過ごせるようなプランを望みました」と話してくれました。
リビングにはバルコニーも併設されています。家庭菜園用の苗を育てたり、薪ストーブ用の薪を保管する以外に、このバルコニーには大きな良さがあります。
それは見晴らしの良さです。目の前は田んぼや森。下を見ると丹精込めて育てている家庭菜園の様子も見られます。そして夕陽が沈む様子を眺めるのも嬉しいひとときです。
ではTさん夫妻に家づくりの経緯を伺います。
家を建てるきっかけは?
奥さま 以前は名寄で暮らしていましたが、夫婦とも名寄出身ではなかったですし、当時暮らしていた名寄の家は、借家で古く、とても寒い家でした。
とにかく寒さが辛くて・・・。屋根に断熱材が入っていないのか、つららもたくさん出来ていました。暖房代も高いので冬場はリビングを集中的に暖房して家族で集まって過ごしていました。
ご主人 老後の事を考えると暖かく快適な家が欲しい、名寄より利便性の高い都市に住みたい、家庭菜園ができる庭も欲しい、子どもが旭川に進学するなど、いろいろな思いや事情もありました。
でも何より大きかったのは、妻がマイホームを望んでいたからです。その願いを叶えるために、旭川に移住して家を建てると決めました。
住宅会社選びは?
奥さま 夫は仕事も忙しいので、まず私が旭川のモデルハウスなどを見て回りました。私が旭川で見聞きしたことを夫に伝えて、という家づくりのスタートでした。
暖かくて省エネな家にしたい、輸入住宅の雰囲気が好き、という点もポイントでしたが、何よりセルコホーム旭川・小森工務店の諸橋さんとの出会いが大きかったですね。
諸橋さんは、この先何十年も快適に住める住宅を実現するには、住宅性能、施工の確かさ、そして耐久性が高く保証のある素材選び、流行に左右されないデザインの大切さなどを教えてくれました。
諸橋さんにお会いしてから実際に着工するまでの2年間、いろいろ検討を重ねる間に、何度も名寄まで足を運んでくれて、さまざまな提案もしてくれました。
土地探しは?
ご主人 当初は春光か旭岡のどちらかに、と考えていました。どちらも利便性の良い住宅地です。
旭岡を選んだ最大の要因は景色です。小高い丘になっていて西側は嵐山など緑豊かな山々、北側は水田が広がる田園地帯を一望できます。
また利便性もとても良くて、旭川の中心市街地にも5キロ程度ですし、道央自動車道鷹栖インターチェンジも近く、買い物できるスーパーも揃っています。バス通りでしたし、実際に周辺を歩いてみて、雰囲気も良かったので気に入りました。
実際に現地を見て回った中で、敷地に売地の看板があった土地は、急勾配の傾斜地でしたが、見晴らしが良く、家庭菜園もできる十分な敷地がありました。
この段階で既に住宅会社はセルコホーム旭川・小森工務店に決めていたので、諸橋さんに現地を見て貰いました。
もしこの土地に決めた場合、傾斜地に対応する基礎工事の建設費が、通常より250万円ほどコスト増になる一方、土地価格自体はさほど高くなく、見晴らしも良く、スキップフロアの立体感あるプランニングが可能であることなども教えてもらい、この土地にしようと考えました。諸橋さんが不動産会社と交渉を代行してくれて無事土地を取得しました。
家づくりで工夫したことや住み心地は?
奥さま 洗面台はオーダーで作って頂きました。お客様も利用されるので脱衣所に入らずに手を洗えるように独立型にしてもらいました。
床材もワックス不要な素材なので楽ですね。収納を適材適所にたくさん設けて頂いたので、整理整頓がしやすいです。
いろんなモデルハウスを見学して、良いと思ったモノを取り入れてもらいました。トイレ内の手洗いも気に入っています。
ご主人 住宅性能や基本的な仕様に関する部分、間取りや主なデザインなど多くは諸橋さんから提案していただいたものです。
その上で輸入家具や照明などいろいろなアイテムを選んで諸橋さんに相談して、取り入れてもらいました。
記者の一言
一生快適に暮らせる住まいを望まれたTさん夫妻にとって、自社大工、自社プレカット工場で精度の高い2×6工法による高断熱高気密住宅、耐久性の高い建材、そして流行に左右されないデザインを実現できる輸入住宅は大変良い選択肢だったようです。
また、輸入住宅のデザインは、近隣に樹木や自然が多い場所で特に映える気がします。
セルコホーム旭川・小森工務店は、お客様担当がプランの打合せや仕様、完成引き渡しまで専属で対応しており、プラン提案の手間も惜しまないため、オーナーとの信頼関係が深いと感じました。年間30棟近い住宅を建てる同社が、毎年7~8棟はOB施主からの紹介で住宅を受注しているというのもわかる気がしました。
2018年10月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。