Story 取材記事

緑豊かな環境を活かした平屋でストレスフリーな家 札幌市Y邸/拓友建設


高断熱・高気密の性能の高さと、設計事務所との連携による個性豊かな家づくりで人気の拓友建設。今回紹介するY邸は、緑豊かな自然環境が広がる閑静な住宅地に建てられた平屋の住まいです。

断熱・気密性は札幌版次世代住宅基準スタンダード相当。設計を担当したのは、N建築設計室の一級建築士 野際礼子さんです。

Y邸のポイント

(1)豊かな緑に囲まれた住環境に建つコンパクトな平屋
(2)ストレスなく生活できる開放感にあふれた間取り
(3)木を活かしたシンプルでナチュラルな住空間

屋根の形状、玄関ポーチや壁面の板貼りなど表情豊かな平屋の外観



片流れ屋根と陸屋根を組み合わせた平屋の外観。外壁は金属サイディングで、玄関ポーチ周りと窓の高さにそろえて貼った杉板がアクセントを添えています。



建物の南面にウッドデッキを配置。屋根の軒を深めに出して、夏の直射日光に配慮した造りです。

ツーウェイの玄関ホール。土間続きの「魅せる空間」としての玄関収納



玄関横の土間続きの空間、玄関収納。ゆったりとした広さでインテリアを楽しんでいます。



玄関ホール。右手は玄関収納内に設けた造作棚で、天井までの高さがあります。



玄関ホールから見たリビング・ダイニング。扉等で遮っていないので、室内の奥まで見通せます。

天井は最高で約3.8m、現しによって一層の開放感と快適性を



16畳のLDK。屋根勾配を生かした天井の高さは最高部で約3.8m、面積以上の開放感があります。

天井を現しにすることで、木の質感をプラス。パインの無垢フローリングともマッチしています。ワイドなテラス窓には、トリプルガラス入りの高性能サッシを採用しています。



キッチン側から見たリビング・ダイニング。奥は寝室で、間仕切り壁の上部を開けています。
「無駄なエネルギーを使わずに心地良い暮らしをしたいというご夫妻の意向がありましたので、夏の熱気を抜く高窓を設置したり、冬の暖気を回しやすくしています」と野際さん。

また、「周辺環境を活かすため、窓を各方向の緑を楽しめる配置に。コンパクトな家ですが、狭さを感じないよう、見通しがきいて引き戸で開けたまま暮らせる設計にしました」。



寝室横のウォークインクロゼットは、収納力たっぷりの大型サイズです。

コーナー窓と造作ロングカウンターのキッチン。タイル貼りはYさんご自身で



キッチンにはコーナー窓を採用、庭や周囲の緑景を眺めながら家事ができます。



壁面のタイル貼りは、Yさん自ら担当しました。「コスト削減につながっただけでなく、自分たちも家づくりに参加したことで愛着も増しましたね」とYさん。



キッチンと並列に配した造作のロングカウンター。高さは奥さまの身長に合わせた90cm、内側は引き出しや棚を組み合わせた収納になっています。

リビング続きの小上がりは、和と寛ぎの多機能空間



3畳のタタミコーナーは、モスグリーンのクロスが映える和の空間で、約20cmの小上がりタイプ。ツーウェイの襖は開け放しています。



タタミコーナーの左手の壁側に棚とカウンターを造作。床は掘りごたつにして、腰掛けられるPCコーナーを造りました。右手の壁側には電子ピアノと本棚を設置しています。

洗面コーナーもトイレも廊下に面して連続配置した一体感のある空間づくり



廊下の表情。中央に洗面台、脱衣室と続き、奥が浴室です。シュロのホウキとチリトリが、壁面に素敵に映えています。



ワイドなカウンターの付いたオリジナル洗面台。縦長窓から自然光が注ぐ気持ちのいい空間づくり。



トイレは奥行を持たせた設計で廊下側から便器が見えないため、引き戸を開放してオープンに。窓からも緑の風景を楽しめます。

拓友建設を選んだ理由は



中古の平屋の家を見学したことが家づくりのきっかけです。住みたいエリアを限定して歩いて探し、1カ月位でこの土地と出会いました。

iezoomで拓友建設を知り、性能に対するこだわりがあり、設計士さんと建てたいという夢も叶えてくれる会社だったので最初に伺いました。すごくいい家を建ててくださる確信はあったのですが、土地にお金をかけてしまったので、建物の予算を抑えなくてならず、一度あきらめました。

ハウスメーカー・工務店・設計事務所を回りましたが、信頼して任せられるところがなく、困っていた時に妻沼社長さんから「その後どうなりましたか」とご連絡をいただいて。ざっくばらんに予算を伝えると、「なんとかしましょう」と言っていただきました。

家づくりのエピソードは

コンパクトな平屋で、自然を感じるよう木をたくさん使った家を要望しました。さらに室内を塗り壁にしたいと設計の野際さんに伝えると、「塗り壁じゃなくとも、快適な空間をつくることができますよ」と予算に適したアドバイスをいただき、感謝しています。結果的に「マッシュルーム」というクロスにしたのですが、やわらかな色で気に入っています。

住み心地は



暮らしやすくてノンストレスの家です。給湯・暖房はエコジョーズ。床下暖房のため暖房器具を置かなくていいので部屋がすっきりしています。早く帰ってきたくなり、帰宅したらほっとする家。縁側でお茶をしたり、お月見をしたりという時間も生まれました。家に愛着があるのでお掃除も楽しいです。

家づくりの感想は

プロフェッショナルの方達がチームを組んで進める家づくりなので、安心でした。野際さんには知りたい以上のことを、納得できるように教えていただきました。妻沼社長も誠実なお人柄で、家のことで気になることがあり連絡すると、すぐに手配してくださる。建ててからも頼りになる存在です。


2021年10月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

拓友建設株式会社の取材記事