Column いえズーム コラム

【連載16】リビングキッチンの配色テクニック


※この記事は北海道住宅新聞の「快適キッチンのミカタ」という連載記事を転載しています。北海道住宅新聞はこちら

キッチンがリビングと一体になった“リビングキッチン”は、キッチンがリビング空間のカラーテイストになじむか、素材的にも違和感がないかなど全体を考えたカラー計画が大切。とはいえ、実際に納めてみるまでは、わからないのも現実です。

そこで迷った時に解決の糸口になるのが、床・リビングの家具やクッション、カーテンなどにどんな色が使われているか、カラーパレットを作って3~5色に絞ってみること。それによって、リビング全体に色の調和がとれているのか、考えずに様々な色が散らばっているのかを『見える化』できます。


カラーパレットの作成例


色の黄金ルール 60:30:10

空間の配色の黄金比率は、床・壁・天井の色(ベースカラー)が60%、テーブルや椅子・ソファ等の家具に使われている色(アソートカラー)が30%、クッション・植栽・キャンドルなどインテリア小物に使われる色(アクセントカラー)が10%といわれています。

ベースカラーで床の色は、空間に占める割合が大きく、薄い色は広く見え、濃い色は空間を引き締めます。キッチンの色は比較的大きな面積を持ち、アソートカラーにあたります。


ステンレスと黒いパネルでトーンを合わせた男前キッチンの例(旭川・アーケン⑭施工)


配色のテクニックは大きく2つあり、1つは同一・類似色の「色相」でまとめる方法。「色相」は、私たちが見ている、いわゆる「色あい」で、赤・黄・青、を基本3原色としています。空間が調和しやすく、失敗の少ない方法です。

もう1つは同一・類似色の「トーン」でまとめる方法。「トーン」は色の調子で、明るい感じ、穏やかな感じ、というような感覚的な見え方の表現です。白と黒のモノトーンや、ステンレス機器と黒のキッチンのような無骨でヴィンテージ感のあるインダストリアルなキッチンなど、男前キッチンといわれるキッチンがトーンを合わせたイメージの一例です。リビングの画像をもとに、使われているカラーをパレットにして提示することで、お客様の納得も得られ、提案もしやすくなります。

☆ポイント☆
リビングキッチンのカラーコーディネートはカラーパレットで配色バランスを考える

快適キッチンのミカタは連載です。
次回記事はこちら 【連載17】意外と見落としがちなシンクと水栓の距離


阿部 美子さん:ララプラスキッチン代表。

2011年からキッチンアドバイザーの先駆けとして活動を開始。キッチンショールーム勤務の経験を活かし、独自のコンテンツでキッチンの楽しみ方を伝えている。

公式サイトはこちら

連載一覧
第1回 キッチンに立つたびに幸せな気持ちになる
第2回 ヒューマンスケールを知る
第3回 キッチンの高さを決める作業点
第4回 キッチン空間のハインリッヒの法則
第5回 会話の見える化で快適キッチン提案
第6回 つい、見落としがちなキッチン空間のポイント
第7回 体にやさしいLDKのつなぎかた
第8回 忘れたころにやってくる・・・キッチン機器のコスト
第9回 高齢化対応キッチンと車椅子対応キッチンのちがい
第10回 使える話題‼️ オープンキッチンと女性の社会進出
第11回 宙に浮く「フロートデザイン」が人気の理由
第12回 「料理」を家事として見た時のキッチン選び
第13回 安心は禁物! 視線が届かない対面キッチンも
第14回 生活スタイルの変化で人気の海外製食洗機
第15回 快適なレイアウトの秘訣は「利き手」にあった!
第16回 リビングキッチンの配色テクニック
第17回 意外と見落としがちなシンクと水栓の距離
第18回 似ているようで違う! キッチン天板の選び方

2022年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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