Column いえズーム コラム

【連載7】体にやさしいLDKのつなぎかた


※この記事は北海道住宅新聞の「快適キッチンのミカタ」という連載記事を転載しています。北海道住宅新聞はこちら

 ダイニングとリビングのつなぎ方が「食事」のとり方や「コミュニケーション」「生活様式」などの動線設計にも深くかかわってくるので、暮らしを想定してLDKのレイアウトを考えていくことが大事です。

LDKの空間が一体の場合は、ダイニングテーブルの位置によって、キッチンで作業を行う時の身体負担が軽減されることがあります。

キッチンとリビングダイニングのつながり


図A リビング(L)・キッチン(K)・ダイニング(D)の組み合わせ例(作成:ララプラスキッチン。以下同)


リビング(L)・ダイニング(D)・キッチン(K)の組み合わせには、図Aの4通りがあります。

また、キッチンのタイプには、1列型、2列型、L型、U型の基本型と、アイランド型やペニンシュラ型キッチンがあります。排水管の位置やガス管等の設備の位置にもよりますが、レイアウトの取り方で、その後の生活動線や家事の身体的負担の度合いが違ってきます。 

この時に、一番見落としがちな点が、調理のあとの「配膳」→「食べる」→「下膳」のプロセスです。


図B 配膳の時に回り込む動線の例


対面キッチンは、作業中に家族が視界に入る安心感と一体感があり、デザイン的にもオシャレです。ただ、配膳するときにダイニングテーブルまで回り込まなくてはなりません(図B)。

年齢を重ねていくと、キッチンから回り込んで、移動することが身体的負担になっていきます。それは生活実感として後からわかってくることでもあります。

そんな場合は、「ダイニングテーブル」の配置が、キッチンとリビングダイニングをつなげる役割を果たします。


図C 横移動の動線の例


例えば…キッチンの水平方向にダイニングテーブルをつなげることで、作業の途中にちょっと座って野菜の皮をむいたり、休んだりするときも、直線移動で楽に動けます(図C)。

スペースがない空間では天板のサイズを変えられるテーブルを選ぶことなどによって、提案の幅が広がります。

☆ポイント☆
暮らしの側から空間レイアウトを考える

快適キッチンのミカタは連載です。
次回記事はこちら 第8回 忘れたころにやってくる・・・キッチン機器のコスト


阿部 美子さん:ララプラスキッチン代表

住宅設備機器ショールームに勤務した8年半で約1000組のキッチン提案を行い、2007年ショールーム営業部門で全国第1位を獲得。社長表彰を受ける。2012年に全国初、唯一のキッチン空間に特化したキッチンアドバイザーとして活動を開始。

公式サイトはこちら

連載一覧
第1回 キッチンに立つたびに幸せな気持ちになる
第2回 ヒューマンスケールを知る
第3回 キッチンの高さを決める作業点
第4回 キッチン空間のハインリッヒの法則
第5回 会話の見える化で快適キッチン提案
第6回 つい、見落としがちなキッチン空間のポイント
第7回 体にやさしいLDKのつなぎかた
第8回 忘れたころにやってくる・・・キッチン機器のコスト
第9回 高齢化対応キッチンと車椅子対応キッチンのちがい
第10回 使える話題‼️ オープンキッチンと女性の社会進出
第11回 宙に浮く「フロートデザイン」が人気の理由
第12回 「料理」を家事として見た時のキッチン選び
第13回 安心は禁物! 視線が届かない対面キッチンも
第14回 生活スタイルの変化で人気の海外製食洗機
第15回 快適なレイアウトの秘訣は「利き手」にあった!
第16回 リビングキッチンの配色テクニック
第17回 意外と見落としがちなシンクと水栓の距離
第18回 似ているようで違う! キッチン天板の選び方

2021年05月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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