家事分担が比較的多く、家で過ごす時間も男性に比べて相対的に多い女性。子育て中のママなら特に、育児+家事の負担も大きく「暮らしやすさ」は重要なポイントになります。また、気分をあげてくれるデザインや、心地よい素材選び、自分らしく居られる空間づくりなども日々の暮らしの快適さにつながります。
IEZOOMでは、過去に、
『妻の理想』を叶える家づくり20のポイント
【札幌】ママ目線でつくったマイホームの実例10選
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などの記事で、女性(ママや妻)の視点から見た家づくりへの要望や、成功した体験談を特集してきました。
今回は札幌圏の実例から、女性のならではの希望を叶えた家づくりの成功例と共に、奥さま(ママ)たちの生の声をご紹介します。
リノベーションで吹き抜け&内装デザインの要望などを実現 千歳市/生杉建設
リノベーション後は、玄関ホールとリビングの間の壁を撤去することによって、帰宅した子どもたちの様子もリビングからも見守ることができ、スケルトン階段にすることで開放感も高まりました。
キッチン上にある下がり天井は、吹き抜けの梁と色合いを揃えてコーディネートしました。キッチンの背面収納はオーダーで制作。扉を閉じると冷蔵庫も隠せます。
奥さま 暖かさや生活動線にも不満がなかったので、要望は内外装のデザイン面やキッチン、洗面台、お風呂などが中心です。インスタグラムなどを見て、開放感のある空間や好みのキッチンなどを探して、営業の今川さんに相談すると、びっくりするくらい真摯に対応していただけるので、いろんな要望が実現しました。
記事はこちら 25年前の実家は「断熱劣化」ナシ! 吹き抜け&内装のリノベ実現 千歳市A邸
家事ラクポイントが満載の暮らしやすく美しいデザインの家 札幌市/イネスホーム
玄関から直通の洗面化粧台は、帰宅後やトイレの後の手洗いにも便利です。右手にランドリールームを兼ねた脱衣室、左手にはキッチンに通じるパントリーが続きます。
アイロン台にもなる収納棚の付いたランドリールーム。洗う、干す、しまうという作業が完結する家事ラク・ポイントです。北欧風のカラフルな壁紙で明るく爽やかな空間に仕上がりました。
こちらはキッチンから見たパントリー。壁一面を使った可動棚と、途中からマグネットボードを施したディスプレイコーナーで構成されています。食品や日用品のストックはもちろん、マグネットボードは家族の予定や給食の献立などを貼っておくのにも便利です。(写真左)
パントリーから見たキッチン。買い出し後の整理や、料理・洗濯など日々の家事がしやすい動線です。(写真右)
キッチンに立つと、階段、リビング、その向こうにある洋室まで見渡せ、家族の様子を見守れる造りです。
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ローコストでカフェのようなオシャレな家を実現 札幌市/白田建築事務所
開放感のある吹き抜けの空間、アールにくり抜いた壁、食器をディスプレイした対面キッチン...。確かにカフェのようなお洒落なスペースです。
設計したのは白田建築事務所の白田智樹さん。 奥さまは白田さんに依頼した経緯について、こう話します。 「白田さんは私の父の知り合いだったので、土地を探す前にまず白田さんに相談したのですが、今から考えるとそれが大正解でした」
白田さんが一緒に宅地を見てまわり、そのうち有望な3カ所くらいで大まかなプランを考えてくれたからです。 能代さんの希望は「カフェみたいな雰囲気」「かわいい三角屋根」「吹き抜け」の3点。
実はこの水回り、コストを抑えるアイデアがいっぱい隠れています。たとえば洗面所の壁はモザイクタイルのように見えますが、実際は壁紙。凹凸のあるテクスチャーなので安っぽさはなく、目地にカビも生えないのでお手入れが簡単なのも利点です。
さらにつくりつけの小物棚は、あえて下地に使う合板を使い、ざっくりラフな感じに仕上げることで、コストとデザイン性を両立。さらに奥のスモーキーグリーンのドアも、既製品を選んで、オリジナルで造るよりコストを格段に下げることができました。洗面所のアンティークっぽい蛇口もリーズナブルなものをインターネットで取り寄せています。
奥さま 「オール電化で全室床暖なんです。お風呂の床にも敷設しているので家中温度差がありません」。
記事はこちら ローコストで実現!カフェみたいにお洒落なマイホーム/白田建築事務所
こだわりキッチンや家事ラクも叶えたコンパクトハウス 札幌市/SUDOホーム
奥さまこだわりのキッチンを見てみましょう。ステンレストップのアイランドキッチンは、フルオーダー。以前の家と比べてワークトップが広くなり、食洗機を装備したことで家事がしやすくなったそうです。キッチンのすぐ後ろには、三方枠を天然の石灰を主成分とする鉱物性の左官塗材・モールテックスで仕上げた収納カウンターを造作。
背面収納には食器や調理器具が使いやすよう引き出し内部にきれいに整頓されています。冷蔵庫の横には、保冷庫を完備。断熱材で区切った庫内に外気を取り入れ、冬は冷蔵庫並みの低温を保持します。くだものなど主に食料品をストックするのに適してます。
Mさん宅は水回りを2階に配置しました。洗面の右は洗濯スペース、そしてその奥(写真は手前)は物干しスペースです。奥さまは「衣類を洗濯して干す、畳むところまですべてランドリールームの一箇所で済むのがうれしい」と話します。洗面を中心に、入浴と洗濯スペースを分けたことで、脱衣時でもプライバシーが保てます。水回りの床は床暖房が入ったタイル仕上げなので、夏も冬も快適です。
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理想のライフスタイルを求めたシンプル・シックな家 札幌市/リビングワーク
ナラの無垢フローリングにシンプルでナチュラルなインテリアが映えるリビング。「子どもと一緒に心地よく過ごすこと」を第一に考えていたOさん夫妻は、その希望が叶うマイホームを札幌に建てました。
広々とした対面式キッチンには、家族で並んで料理ができるよう作業台を設置しました。下がり天井とキッチンカウンターの一部をグレーに仕上げることで、上質感を演出しています。
キッチンを奥に進むとパントリーがあり、左手から回遊動線でユーティリティへ抜けられます。「娘が2人いるため、将来洗面所が混むだろうなと。そこで身支度の時間が重なっても安心できるように、ユーティリティを広めにして家事カウンターを造りました」。
奥さま 家づくりは、とても楽しかったです。それに担当者の方がとても相談しやすく、親身に話を聞いてもらえて安心しました。私が「これいいな」と思ったものをインターネットで見つけて送っていたのですが、それをプランに落とし込んでくださったおかげでイメージ通りの空間になりました。
記事はこちら 家族の理想のライフスタイルを叶えた家 札幌市/リビングワーク
子ども部屋に隣接する2階リビングで子育てしやすい家 札幌市/丸三ホクシン建設
2階リビングの南東側の道路面に大きな窓を配置したことで、リビングは明るく、開放感もいっぱいです。
Q 家づくりの動機は?
A 転勤がある仕事だったので持ち家願望はほとんどありませんでした。以前は江別のアパートに住んでいたのですが、江別はなかなか降雪量が多く、夫婦ともにフルタイム勤務で朝も早いので、朝の除雪が大変だったんです。妊娠したこともあって、来年の冬もしっかり除雪をするというのは厳しいと考えました。そこで当初は中古住宅を検討したのですが、中古住宅も意外に高く、良い間取りの物件も見つからないので新築住宅を建てることも考え始めました。
お子さんのための絵本はキッチン前の造作カウンターにディスプレイ収納されています。
キッチンの背後には、大工さんが造作したカウンターと収納も。奥には食品庫もつくりました。
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オープンキッチンやブルーグレーのインテリアなど希望を実現 札幌市/ブレイン札幌
「室内はあまりモノを置かず、すっきりとした空間にしたい」と要望。リビングルームはホワイト系の壁クロスと淡い色合いの木調フローリングで開放的に、ネイビーカラーのアクセントクロスが空間を引き締めています。壁掛け式のテレビは、ブレイン札幌の提案で壁をふかして、配線などが見えないように設置しました。上部には横長のハイサイドライト(高窓)も設けて明るい光を採り入れています。
家事をしながら、お子さんたちの様子を見渡せるキッチン。カウンター前面には少し立ち上がりをつけて、手元が見えないようにしています。2階へは、玄関からリビングに入って、ほぼ横手にある階段を上るようになっているので、「おかえりなさい」の声も掛けやすい動線です。
2階子ども部屋は2つの個室に分けられるようにしていますが、今は広々と遊べるスペースとしてオープンに使用。なるべく明るい家にしたいという要望で、子ども部屋にも窓を多めにつけています。新居に移ってからは、「おもちゃは子ども部屋で遊ぶ」と決めたことで、リビングがおもちゃで散らかる悩みから解放されたのだとか。お子さんたちが自分で片付ける習慣も身についてきたそうです。
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自宅サロンも見据えたアンティーク雑貨が似合う南欧風 千歳/生杉建設
石井邸は2008年に完成。格子窓や塗り壁の輸入住宅テイストは奥さまが雑誌などを見てイメージし、当時、工事課長だったご主人に相談して実現しました。照明やアンティークのミシン、キッチンの目隠し部分のタイル、格子窓やカーテン、テーブルなどのセレクトは奥さまのコーディネートです。キッチンの後ろに壁を設け、その裏側はパントリー(食品庫)として食品、調理器具などを収納できる空間をつくりました。
このダイニングの正面はヘアカラー専門店で働いている奥さまが、いつか美容室を開店する際に、と当時考えてプランした空間です。庭からテラコッタ仕上げのデッキを通ってこの部屋に直行できる動線になっていて、室内も、日差しがたくさん入る心地良い空間になっています。
奥さま 12年前のことですが、雑誌などをいろいろ見て好きなデザインを探しました。夫に見せて相談しながら一つずつ形にしてもらう感じでした。アンティークの家具も好きで、そういったアイテムが似合う感じにしました。着工後も含めてほぼ毎日打ち合わせをしました。素材や間取りを考えるのも楽しかったんです。収納は十分あって大変便利です。家の暖かさも十分。いろんな要望を叶えてくれたので12年住んだ今でも良い家ができてよかったという気持ちです。
記事はこちら 千歳・生杉建設の家づくり―石井社長の自邸を例に
小屋風のキッチンや広い土間で家時間を楽しむ暮らし 札幌/リヴスタイル
「特に惹かれたのは、玄関土間を広くできるところですね。とにかく土間に憧れていたので」。玄関ドアから6m以上、まっすぐに伸びる土間。写真の手前側からダイニング・キッチンへ、奥に行けばリビングへ直接上がることもできる、便利な2Wayアクセスです。
リビングにつながる部分は幅を広く取ってあり、図面にも「土間リビング」と記されているほど、快適な居住性を備えています。「小さなテーブルや椅子も置けるので、夏はこの窓を開けて涼むのもいいなぁ」と、Nさんの想像は膨らんでいくばかりです。
キッチンは、「物を置きがちなので、中があまり見えないほうがいい」という奥さまの思いをベースにかたちづくっていきました。家の中に小屋があるようなイメージで、吹き抜けの2階まで板張りの壁にして、カフェ風に。
「木材はリヴスタイルさんにアドバイスでトドマツをナチュラルな感じに仕上げてもらいました。規格住宅でもかなり自由度が高いのは嬉しい驚きでしたね。わがままばかり言いましたが、柔軟に対応していただきました」と奥さま。
記事はこちら 「家時間」を楽しむ家 札幌市手稲区・Nさん/リヴスタイル
コテージ風の広々2階リビングで子どもとのびのび過ごせる家 札幌市/晃和住宅
札幌市郊外の緑に恵まれた場所に立つMさん邸。新居に引っ越してから約1年、「毎週バーベキューをしています。庭の畑から小ネギをバリッと取って焼いたりね」と、楽しそうに話すMさん。
「屋根付きのウッドデッキなので、雨が降っても大丈夫。庭越しに白樺の木々が見えて、エゾリスが登っていったりするんです、ねっ」。隣にいた息子さんが、「あの木にいるんだよ」と指差して教えてくれました。
「家族で過ごすリビングをなるべく広くしたい」と、白田さんに要望を伝え、Mさんも間取りを描いてみるなどお互いに検討を重ねました。白田さんに作ってもらったプラン図は10枚に上ります。広いリビングを確保するために、隣の洋室を引き戸で区切り、普段は開け放して使えるようにしました。親御さんやご友人が泊まるときは、引き戸を閉めて使ってもらいます。
空間をより広く使えるように、キッチンは壁付けにしました。ダイニングテーブルは、カウンターから配膳しやすい90度横の位置にしました。
この大きなテーブルは、晃和住宅で造作したもの。親きょうだいがよく泊まりに来るというMさん邸、「前の借家では、2回に分けてご飯を食べていました。いまはみんなで食事できるのがうれしいですね」と奥さま。
「建築費用の話は小川社長、プラン設計の話は白田さんと細かく打ち合わせができたので、住んでからも後悔がありません。納得できる金額で、私たちの理想の家ができました」。
記事はこちら 子供たちとのびのび過ごせるコテージ風の家 札幌市M邸 晃和住宅
家事や使いやすい動線で子育てが楽しめる家 札幌市/北渡建設
住宅街の角地に立つ4人家族のMさん邸。以前に賃貸で住んでいた場所からも近く、公園や学校など子育てにも恵まれた環境です。一角を囲むように木製フェンスを設けた小さなお庭は程よくプライバシーが守られており、お子さんも安心して遊べます。
壁に設けられた小さな開口部は、玄関へ行かずに受け取り口の郵便物を取り出せるもの。「主人が朝出かけるときに、ここから『いってらっしゃ~い』と言ったりするんですよ」と奥さま。
キッチンに隣接した家事室は奥さまのお気に入りです。「前の家では、1階で洗濯したものを2階へ行って干すのがすごく面倒でした。設計の方に話したら、ここだけですべての洗濯作業ができる部屋を造ってくれたんです」。家事の合間にパソコンなどができる、奥さま専用のカウンターも設けました。
記事はこちら プライバシー保つ庭。光降り注ぐリビング。家族が主役の家 北渡建設
手芸アトリエやインナーテラス風のダイニングなど夢を形に 札幌/アシストホーム
「ダイニングをインナーテラスみたいにしたかったんです。海外インテリアの画像を参考にしたんですが、日本では正六角形の本物のタイルが入手しにくいので、塩ビ樹脂のフロアタイルにしました」と奥さま。リビングの床は厚さ15ミリのナラの無垢材。ダイニングキッチンの床はヘキサゴンタイルです。
「トイレくらいの大きさでいいから、工房がほしい」と頼んでつくってもらったアトリエは、1階リビングのテレビボードの奥にあります。「ちょうど作業中で片付いていませんが」と、中をのぞかせてくれましたが、2.5帖の工房には、天然石やビーズ、金具など、小さなパーツがぎっしり。
「今年は外出自粛の時期が長く続きましたが、家が快適なので、出かけたいという気持ちにもなりませんでした」と奥さま。夫婦がそれぞれ自分の世界に没頭できる工房と隠し部屋のある家で、ストレスフルなステイホームの期間中も平和に穏やかに暮らせたようです。
記事はこちら テレワークも快適!工房と隠し部屋のある家 札幌市/アシストホーム
家づくりをしっかり勉強し、手稲に実現したマイホーム 江別市/拓友建設
奥さま 以前住んでいたアパートは、日差しが暖かい点は素敵でしたが、夏は暑く、冬は窓まわりからの隙間風をテープでふさいでしのいでいた家でした。断熱・気密性能は大事、そして日差しも取り入れることができる家が良いというのが最初から重視したコンセプトです。
いえズームやyoutubeで換気や断熱などの知識を吸収、住宅性能に関して重要なポイントは何かを勉強し、住宅会社のサイトなども見て、住宅性能がしっかりしていそうな会社に資料請求し、資料を元に各社の性能などをエクセルで表にして比較しました。
でも各住宅会社のホームページなどに書かれている情報ではわからないこともたくさんありました。住み始めてから後悔したくなかったので、例えば、住宅の日射遮蔽取得の設計は可能か、年間施工数に対してアフターメンテナンスを担う現場監督は何人か、シックハウス対策や耐震、防蟻対策などはどのようにしているか、地盤改良の方法など、さまざまな質問を込めたメールを各社に送信しました。後日振り返ると資料請求や、オープンハウスを訪問した住宅会社は全部で38社もありました。
住宅会社の回答はさまざまでした。「当社は断熱性能などは最低限なのでおすすめしません」という回答もありました。そんな中で、2社だけ、私の質問に丁寧に、詳しく、誠意をもって答えてくれた会社がありました。そのうちの一社が拓友建設さんです。
奥さま 家中同じ暖かさです。窓のそばに居ても冷たさを感じません。室内が快適すぎて外の寒さがわからなくなります。特に冬はすぐ家に帰りたくなってしまいます。工事中は毎日、現場に足を運びましたが、いつ見てもキレイ。お隣の方にも「良い住宅会社だね」と褒められました。妻沼社長や一原さん、そして大工さんとの楽しい家づくりが終わってしまったのは少し寂しいですが、皆さんが建ててくださった素敵な家で思い出を作るのが楽しみです。
記事はこちら 住宅会社選びは性能とデザイン、そして「納得の回答」で 江別市・Hさん
こだわりのインテリア、使いやすいキッチン、家事ラクな動線、子育てのしやすさ、趣味や仕事に役立つスペース、商業用など、さまざまな形で女性の希望や夢を叶えた札幌圏の住宅実例をご紹介しました。ぜひ、イメージする暮らしに合った住まいづくりの参考にしてください。
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