Column いえズーム コラム

札幌・SANKEI 45周年 健康住宅を学び招待客と祝杯

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今回は2023年4月5日号10面から『暖かい住宅が健康維持のために大切』という記念講演をピックアップしてご紹介します。

札幌の工務店で、新築・リフォームから不動産仲介等までワンストップでサービスを提供する株式会社SANKEIは去る3月25日、市内のホテルで創業45周年を記念する感謝の集いを開催した。会場には70名を超す招待客が、同社の歩みを祝った。

同社は1979年3月25日に創業。ちょうど45年目に入った日にイベントを企画した。


祝宴の終わりに謝辞を述べる湯浅社長


冒頭は同社社員による琴の箏曲「みだれ」が演奏された。その後、社長の湯浅岳雄氏があいさつ。創業から今日に至る沿革を説明し、会社として日本文化を守り育てることを大切にしており、琴の演奏だけでなく、会場を華やかにする生け花や抹茶もふるまった。それらすべてスタッフによる手づくりと説明。人の心の温かさを大切にする地域密着の小さな会社として、これまでの感謝と今後の成長を誓った。

同社は2019年5月に広い事務所に移転、2021年には分社していた不動産部門と建築部門を統合するとともに社名を変更し、新たなスタートを切っていた。

続いて来賓としてFAS工法を展開する㈱福地建装社長の福地智氏らが祝辞を述べ、記念講演に移った。また講演後は宴会となり、招待客と同社社員が和気あいあいと杯を重ねた。

東京都立大学・星名誉教授「住宅が健康を増進する」

東京都立大学名誉教授の星旦二氏による記念講演の概要は以下の通り。
 
健康に長生きするために大切な要因は、1に平和、2番目は住居環境であると世界保健機関(WHO)が規定している。それほど住宅は大切なのに、これまで日本の住宅内は冬寒く夏暑い環境で、冬になると毎日150人がヒートショックでなくなっている。



星先生の資料から


暖房が整っている北海道はヒートショックによる冬の死者が日本で最も少ないが、別の問題もある。肺がんによる死亡が多いことだ。その原因は、気密性が高い住宅でこれまで開放型ストーブを使ってきたことと喫煙率の高さではないかと推測している。

健康な暮らしのためには、結露・カビが起きない室内温熱環境が大切だ。省エネで暖かい住宅に改修すれば、光熱費が削減できるだけでなく、健康維持による見えない節約効果と長生きによる年金収入増も見込める。


北海道住宅新聞・掲載面


2023年04月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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