Column いえズーム コラム

札幌の3階建て戸建て住宅実例7選


一戸建て住宅は2階建てが圧倒的に多いですが、最近は平屋建てや3階建てのマイホームを希望するファミリーも増えています。
今回は3階建ての戸建て住宅についてです。

都市部では地価高騰によって
都市型住宅としての3階建てが増えている


これまでは、3世帯同居の大家族に人気だった3階建てですが、ここ数年、特に札幌圏では、地価高騰によって広い土地の入手が難しくなり、建物を上に伸ばす=2階建てから3階建てにしてスペースを確保する、という選択をしているオーナーも増えました。いわゆる都市型住宅です。

また、土地の広さに問題がない場合でも、周囲に多階層の集合住宅が建っているなど、採光が得にくい場合などにも、3階建ての提案があります。

1階に車庫を組み込んだり、2階や3階にテラスを設けて人目を気にせずアウトドアを楽しんだり。3階建てならではのメリットも多くあります。

それでは、過去の取材実例から、3階建てマイホームのプランや暮らしぶりを見ていきましょう。

伸びやかな空間が広がる3階建て 札幌市K邸/SUDOホーム



K邸は、札幌市内の住宅地に建つ3階建て。30代の夫婦に高校生の長女、中学生の長男、小学生の次男・三男、そして奥さまのお母さんが暮らしています。

車2台分の駐車場や庭、物置などを要望していたKさん一家にとって、7人の居住スペースを確保するには、3階建てが必須でした。設計・施工を請け負ったのが、SUDOホーム札幌支店。広さが限られる都市の宅地に、間取りや採光に工夫を凝らし、生活しやすく、伸びやかな空間が広がる家を完成させました。



階段は、K邸にとって主役ともいえる場所。3階までの吹き抜けです。2階から3階へと向かう途中の踊り場は、正面の大きな窓からの採光はもちろん、見晴らしも抜群です。長女が小さな机を置いて、いつもと気分を換えたスタディ・スペースになることも。春になると向かいの公園の桜が見えてお花見もでき、家族のお気に入りスポットです。
伸びやかな空間が広がる3階建て 札幌市K邸/SUDOホーム

札幌のナチュラル系3階建て注文住宅 札幌市F邸/丸三ホクシン建設



札幌市内の利便性の良い住宅地で「奥様同士がいとこ」という2組の家族が、同時に丸三ホクシン建設で3階建ての住まいづくりを実現させました。「同じ場所」「同じ時期」「同じ住宅会社」で完成した2つの家ですが、オーナーの住まいに対する思いが反映され特徴がガラッと異なります。

この土地には、築40年以上になる親の家と祖父母の家がありました。もとの家はF様とY様の家族が譲り受けて住んでいましたが、家の古さによる冬の寒さや暖房費の負担、土地が狭いため子ども部屋が無いことや駐車、そして排雪スペースが足りないことなど悩みが山積でした。そこでF様とY様はそれぞれ、建て替えを決意したのです。



子ども部屋や駐車場を確保するためには3階建てにしたい。そこで建築家やハウスメーカー、工務店などに相談をしましたが、3階建てとなると建物の構造計算や建物の解体費用も必要。ハウスメーカーの担当者に相談すると、住まいに対する要望をどんどん削っていかなければ家を建てられないという現実に直面してしまったのです。
そんな時、F様のご主人が見つけたのが「札幌良い住宅JP」(現:いえズーム(iezoom))に掲載されていた丸三ホクシン建設の記事。「家を建てるのは人。住宅に施主の願いがしっかり反映されるように設計者や大工さんの気配りが伝わり、大手ハウスメーカーにはない魅力を感じました」。設計提案や施工力、建設費などを比較検討し、丸三ホクシン建設に任せようと決意を固めました。
札幌のナチュラル系3階建て注文住宅 F邸の体験談

札幌の都市型3階建て注文住宅 札幌市Y邸/丸三ホクシン建設



玄関まわりの壁はややクリームがかったさわやかな白の塗り壁。1階から3階を貫く階段室は大きな窓からの採光もあり、家全体を明るく演出しています。階段は木の風合いを生かしつつ、スチールの骨組みを採用することですっきり、圧迫感のない空間です。トリプルガラスの高断熱・高性能窓や壁の断熱性能の高さにより上下階の温度差が少ないので、こうした開放的なプランが実現できました。
札幌の都市型3階建て注文住宅 Y邸 丸三ホクシン建設

海の街・小樽に似合う白壁の3階建て住宅/晃和住宅



小波のような凹凸が付いたガルバリウム鋼板を外壁に使用したSさん邸は、ビルドインガレージが付いた3階建て。2階がリビングを主体としたメインフロアで、8畳ある広めのテラスでは朝食にサンドイッチを食べたり、お風呂上りにご主人がビールを飲んだりと、普段使いの快適なスペースになっています。

ホワイトの壁に、あらわしの天井や梁など木の表情が豊かに感じられる2階のLDK。1階は寝室と車庫になっています。Sさんご夫妻が購入したこの土地は34坪ですが、白田さんがさまざまな工夫を凝らして41坪の延床面積を確保、しかも動きやすい動線の家になりました。
海の街・小樽に似合う白壁の3階建て住宅 晃和住宅

木や自然素材を使った上質な3階建2世帯住宅/シノザキ建築事務所



濃色のガルバリウム鋼板と道南杉との張り分けが落ち着いた個性を醸している3階建てのY邸。30代のご夫妻と、父親がお住まいの2世帯住宅です。
玄関は共通で、1階が親世帯、玄関ホールから階段を上った2、3階がYさん世帯になっています。どちらも玄関ホールに入口ドアが設けられ、プライバシーが緩やかに保たれています。

3台の駐車スペースを確保するため、建坪は約17坪ほどと小さめですが、3階建てにすることで延床面積は約46坪と十分な広さに。Yさん世帯が暮らす2階フロアのリビングには、約4畳の広めのバルコニーもあります。
木や自然素材を使った上質な3階建2世帯住宅 札幌市・Yさん/シノザキ建築事務所

高床式3階建ての大きな家の断熱リフォーム/あったかハウス河合建築事務所



昭和50年代から平成年代まで20年以上にわたって札幌にたくさん建った1階車庫、2,3階に木造の住宅という3階建て住宅。コンクリート造の1階はガレージと収納スペースで、多くの場合は2,3階だけが住居スペースです。
N邸は昭和59年(1984年)に建てられ、築30年を超えています。リフォームのための調査を行った「あったかハウス河合建築事務所」河合良夫さんによると、構造はしっかりしていて、木材のくされも出窓まわりなど一部に限られていたそう。ただし、とにかく寒く、Nさんはペアガラスの室内側に二重窓を追加するなど、いろいろな工事をしていました。問題は、2階床の断熱・気密工事が相当に難しそうであること、2階だけで暮らせるように2階と3階のあいだで断熱・気密を区切らなければならないこと、そして、図面にも実際の壁・床の中にも防湿・気密層がないことでした。

3層構造の大きな家ですが、居室部分を2階だけに限定した上で断熱をしっかり区画できれば、あたたかくなる上に暖房費の節約にもなります。また、2階だけで暮らせるのは家が広いから。オリジナルの住宅の良さを活かしながら、シニアライフを支援するリフォームになりました。
高床式3階建ての大きな家をどうやって暖かくするか!? -あったかハウスの挑戦

2023年04月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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