Column いえズーム コラム

昭和木材が東川町に本社機能を移転し、新社屋で営業を開始


製材や集成材、家具などの木材製品に加え、iezoomでも『SOLIDWOOD』のブランド名で家づくりを紹介している昭和木材さんの本社が、東川町に移転し、新社屋が誕生しました!移転に伴って、同社の木材加工技術を活かした内装材やオフィス家具などを用いて新社屋を建設し、2025年6月から新社屋での営業を開始しました。北海道住宅新聞に掲載された記事を、WEB上でもご紹介します。

※北海道住宅新聞2025年8月5日号に掲載された記事です

外装材やオフィス家具に自社生産の木材製品を採用


渡り廊下でつながる本社棟(左)とショールーム棟。外壁の一部にタモの無垢材を羽目板状に張っている


新社屋は、渡り廊下でつながった本社棟とショールーム棟の2棟で構成されており、それぞれ外装材や内装材、オフィス家具に自社生産のさまざまな木材製品を採用しています。あえて認知度の低い製品や、まだ市場に広まっていない製品を中心に使っているのは、それらの製品の魅力を新社屋で働く社員に改めて認識してもらうとともに、使われている製品を見た住宅会社・設計事務所やエンドユーザーによる新たな需要創出も期待してのことだそう。

収納家具や建具も、一切木目柄の印刷物を使用しない無垢材・突き板仕様とするなど、同社が大正2年(1913 年)の創業時から112 年にわたって培ってきた木材加工技術の集大成となる建物になっており、道による道産木材製品を使用した建築物の登録制度『HOKKAIDO WOOD BUILDING』にも登録されています。同制度は、施設内に木製の登録証を掲示することなどを通じ、道民に道産木材製品の魅力を広く発信し、認知度の向上を図るとともに、建築物の木造化、木質化を推進することで道産木材製品の利用拡大に資することを目的としています。

お勧めの樹種・製品を中心に室内外をコーディネート


天井にレッドオークをルーバー状に施工した本社棟の事務スペース


本社棟は延床面積301.5坪の鉄骨造2階建てで、外壁の一部はタモの無垢材を羽目板状に張って仕上げているのが特徴の1つです。耐久性やメンテナンス性を考えて含水率の調整や塗装を行っているほか、将来的に交換が必要になった時には1枚から張り替えできるように施工方法も工夫しています。

室内は、1・2階とも天井にレッドオークをルーバー状に施工しているのが大きな見どころです。オフィスの空間としてシャープな印象を持たせるとともに、まだ建物等への採用例が少ないレッドオークを住宅会社・設計事務所などに見てもらうことで、採用促進のきっかけにしたいという考えがあります。


ケヤキ材でコーディネートされた社長室で執務する高橋範行社長


一般の事務室や休憩室は、天井や棚などポイントごとに無垢材を使っています。3部屋ある役員室はそれぞれウォールナット、ケヤキ、チェリーと、1つの樹種に特化して室内をコーディネート。いずれの樹種もこれから同社がより販売を促進したい樹種や、より多くの住宅会社・設計事務所やエンドユーザーに使ってもらいたいと考えている樹種で、役員自らそういう意識を持ち続けることができるよう、各部屋1つの樹種にこだわったそう。

本格家具や一枚板の展示が魅力のショールーム棟


さまざまな樹種の天板やケヤキ材を使った住宅内装部材「KOVA」を使用した洋家具などを展示しているショールーム


ショールーム棟は、カラマツCLT(直交集成板)構造によるワンフロアの建物で、延床面積は78.8坪。外観は本社棟と同様、外壁の一部にタモの無垢材を張っており、室内も柱や梁などを現しにするなど同社木材製品を積極的に見せています。各種樹種の天板や、現在同社が販売に力を入れている全面柾目のケヤキ材を使った住宅内装部材「KOVA」を使用した各種洋家具の新作を全国の有力家具メーカーの協力によって展示しています。

昭和木材さんのオーナー宅を拝見すると、ここで揃えた家具や、こだわって選んだ一枚板のテーブルをよく見かけます。もちろん一般の方も購入が可能。ショールーム見学は予約制となっています。詳しくは同社ホームページ・ショールーム見学予約をご覧ください!

昭和木材本社・ショールーム棟
住所 〒071-1425 東川町西町10 丁目1-3
電話 0166-31-4781
【営業時間】
平日(月~金)10:00~15:00
土曜(完全予約制)10:00~15:00
※平日についても予約いただいた場合はスムーズなご案内が可能です。
ショールーム見学予約フォームはこちら


2025年08月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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