Column いえズーム コラム

札幌で家を買った体験談(連載1)きっかけはママ友への妬み!?

こんにちは、主婦ライターのえんどうです。
我が家は7年前、札幌に家を建てました。
人生の一大イベントといえる家の購入は、かなり手探り状態でスタートしましたが、気づけばあっという間に家が完成した感じです。もちろん私たちの力だけで完成したわけではなく、いろいろな人の手を借り、知恵を拝借しながらやっとマイホームを手に入れることができました。そんな我が家の家づくりエピソードをいくつか紹介させていただきます。これから札幌で家を買う人たちに、少しでも参考にしていただけると嬉しいです。

のんびり楽しい社宅暮らし

2人の子供と旦那と4人、築40年のオンボロ社宅にごくごく普通に生活しておりました。ティッシュ箱をそのまま横にしたような無駄のないフォルムの外観と、冬になると家じゅうの窓が凍り付き、冬も本番なのだと季節を感じ、薄い壁を伝って聞こえるお隣のサッカー実況から勝敗の情報をいち早く知ることができる、そんな住宅でした。
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お察しのとおり、決して快適な居住空間とは言えませんが、賃貸料が安く済むのが何よりのメリットで、多少の不便を感じながらも「まぁ、こんなもんだ」と思いながらの日常生活を送っていました。そしてもう一つメリットが。ここには同じ年代の奥様がたくさん住んでいて、子供を連れて近所の公園に行くと、誰かしらとお友達(ママ友)になることができる環境でした。

ママ友とは毎日のように情報交換が行われていました。
お互いの育児の悩みから近所のお買い得情報、夫への不満?まで。
集まるママ友はだいたい同じ様な生活水準で、お金に関する価値観も似ていたことから無理なくお付き合いができました。次第に親子5組ほどのグループが出来上がり、お互いの家へ順番に招きあうのが暗黙のルールとなっていきました。

ママ友、まさかの衝撃の告白

ある日、我が家にとって転機とも言える衝撃の出来事が起こります。
ママ友Hさんの家にお邪魔した時のことです。
Hさんのお宅は家財道具が必要最小限で、少し殺風景に見えるほど。「Hさんは倹約家なのかしら」と思う程度でさほど気にしていませんでした。やけに大きなジャングルジムがリビングを占拠していることを除いては。

Hさんがおもむろに口を開きました。

「うち、来月引っ越すんだよね...」
(一同)「えぇぇ~!!」

話によるとHさんは、団地に住み始めたころより「新築住宅の購入」を計画していたようです。しばらくどよめきが収まりません。このどよめきはHさんが引っ越してしまう寂しさからではなく「札幌に新築戸建ての購入を計画していた」事に対するどよめきでした。

テレビ台がスチールラックだったのも、カーペットを敷かずに生活していたのも、ジャングルジムだけがやけに馬鹿デカかった謎も、全てに説明がつきました。新居で必要な物のみを購入し、必要ないものにはお金をかけずに生活していたのです。札幌で新しい家を買うための辛抱だったのです。
「い、いつの間に・・・。」
そしてHさんがマイホームを夢見て節約していたころ、私たちは浪費していたことに気づきました。札幌に新築の家を建てるなんて夢のまた夢、叶うとしても遠い先の話だったはず。
これまでの「ゆとり」が「あせり」に変わった瞬間でした。
「見て!見て!」
Hさんが小さな折り畳みのリビングテーブルに、大きな夢が詰まったこだわりの注文住宅の図面を広げ始めました。
一同「おぉぉぉー!」
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薄い壁をつたってお隣さんにまる聞こえです。
Hさん「ここが旦那の書斎で~ここがお風呂でしょう」
「書斎ですと!?旦那さんは小説家だっただろうか...。」
それにこの大きなバスタブは羨ましすぎます。団地のバスタブは体育座りじゃないと浸かれないほどのスペースしかなく、丁度いい湯加減にするためにはお湯と水の蛇口のひねり具合に熟年のコツと技が必要です。Hさんの新居はボタン一つでお湯が沸いて、勝手に止まるらしいです。まるで魔法のようです。

私は2本指を足代わりに「お邪魔しま~す!」とあいさつを済ませ、Hさんの図面の上を徘徊せずにはいられませんでした。
その夜。私を含めたママ友たちは、美味しいご馳走を準備して旦那様へマイホームをおねだりすることとなるのです。

マイホーム実現に向けて夫を説得?

翌月のこと、「しばらくは団地暮らしでもいいわ!」と言っていたSさんが、突然2抜けを表明しました。そしてMさんは「週末に住宅展示場に行ってみたの!」と続きます。Hさんの夢の話から一転、話題の大半はマイホームの話で持ちきりとなりました。
これはまずい、うちも新たな作戦を立てなければ...。まずは夫をその気にさせるべく、いくつかのミッションを発動することにしました。
帰宅した夫がすぐに気が付く場所へ、住宅情報誌をセッティング。テレビでは自然な流れで「〇フォー〇フター」を視聴。休日になると新聞と一緒に舞い込むモデルルームのチラシをくまなく眺める姿を見せつける。
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夫:「...行ってみたいの?」
私:(よし来た!ミッション大成功ぉぉ!!)

一度モデルルームを見に行けば、そう簡単に後戻りできないことはママ友達からの情報から知り得ていました。(のちに聞くところによると、夫は夫で職場でも一戸建ての話題が旬であったと言います。自分の周りで住宅購入の話題が持ち上がれば、もしや自分達も夢ではなかも...と思い始めるのは妻の私と共通していました)

マイホームなんて遠い夢だと感じていた私たちが、こんなにも簡単に感化されてしまう「人を羨む気持ち」。いや、潔く認めましょう。「妬ましさ」...とは恐ろしく、簡単に心を突き動かしてしまうのです。そんな勢いでもなければ、これほど大きな買い物に踏み切ることは難しかったと思います。
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雪が降り積もる1月。我が家の夢をいっぱい詰め込んで、黄色いパンダの引っ越しトラックが出発しました。それを見送ってくれた2家族もその後、1年もせずにマイホームを手に入れ、カビ臭い団地を去ったと風のウワサで聞きました・・・。

さて、どのような過程を踏んで家を建てるに至ったか。まずはなにから始めればよいのか迷った私たちはどんな行動を起こしたのかを次の章でまとめました!

【その2 住宅メーカーを比較!そして出した答えは?】をぜひご覧ください!

連載 札幌で家を買った体験談シリーズ

連載1 札幌で家を買った体験談 きっかけはママ友への妬み!?
連載2 札幌で家を買った体験談! 住宅メーカー比較!その答えとは?
連載3 札幌で家を買った体験談 家を買って良かった!と思う瞬間
連載4 札幌で家を買った体験談 間取りの後悔を公開します!
連載5 札幌で家を買った体験談(最終回)住宅購入希望者100組が知りたい事

2016年08月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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