我が家を施工した住宅メーカーでは「住まいの見学会」なるものがあります。これから家を建てたいと考えている家族が、実際住んでいる人に住み心地はどうかを直に聞けるというシステムです。
我が家にはすでに100組以上の見学者が訪れてくれました。家の内覧をしてもらったあと、お茶をしながら営業さんを交えて話をするというもの。「どんな会話をするのか?」ですが、ちょっと気になりませんか?
光熱費の変化について
賃貸にお住いのご家族が一軒家に移り住んだ場合、光熱費が跳ね上がるのではないかという事をみなさん心配されます。特に冬の暖房代。居住空間も広がるわけですから温める空間も広がりますよね。我が家は金額だけで見ると1.5倍になりました。
光熱費の質問をされたときはそのままリアルな金額をお伝えしています。しかし以前とは快適さも違うことを一緒にお伝えしています。賃貸に住んでいた時はファンヒーター式のストーブでしたので、部屋ごとに温度のムラがあり、使わない部屋まで暖めるのがもったいのでリビングだけを閉め切って使っていた事。現在は全ての部屋に暖房を利かせてこの値段であることをお伝えします。金額面だけではなく、トータルした快適さを感じてもらえるようにお話しさせていただきます
利便性はどうか
駅に近く、交通機関の利用に不便を感じず住んでいた頃に比べ、家を建てた多くの方が通勤、通学時間が長くなる傾向にあるようです。
みなさん一軒家を建てることで、おそ松君の主題歌にあったような ♪~ 終点間際のマイホーム 空気はうまいが 街へは遠い ♪ ~のようなイメージを持たれる方も多いです。
実際そこまで過酷ではないものの、多少は時間、体力ともに負担が増えてしまう場合があります。うちもそうです。最寄りのJR駅までは歩いて20分ほどかかります。バス停は近くにあるものの便数に不便を感じます。今はもっぱら車を利用します。
じゃあ家を建てずに便利な賃貸に住んでいたほうが良かったか?については、はっきり「NO」と言い切れます。結果的にすべて「慣れ」ます。
駅まで20分くらい余裕で歩きますし、夏は自転車を利用すれは10分ほど。買い物も荷物が多くなるため結局は車で行きますし、無駄な外出は減りました。家を買うことで増える負担より、家を買うことで増える喜びのほうが大きく上回れば、通勤時間が多少長くなるくらい、全く問題視しなくなってきます。
家づくりで後悔した話
みなさん、家づくりを後悔したくないですよね。私もそうでした。
しかし入居してみると、あちこち失敗したなーと感じる所が出てきます。我が家は間取りの事が大半ですが、実例を見ていただきながら「ここがイマイチでした!」と紹介したときのお客さんの納得する顔を見て、お役にたてたかしら?と嬉しかったりします。みなさん真剣な表情でお話を聞いてくれます。
壊れた部分はないか?
聞かれたら素直にお答えしてます。
「実はうちの給湯器が3回も壊れたんですよー!お湯が出なくて銭湯に行く羽目になりました!」と言うと、近くに座っている営業さんがちょっとドキッとします。その表情を見て私はニヤつくのですが。
「3回目はさすがにカチンと来たので夜の10時だったけど、メーカーのコールセンターに電話かけちゃいましたよ!」...どうやらお客さんは興味津々のご様子。
「でもコールセンターでは、これまでの我が家の修復歴を一括で管理しているようで、話が早くて助かりましたー。すぐに工事屋さんに連絡を取ってくれて、次の日修理に来てくれましたよー。家電は当たり外れがありますからねー。しかしメーカーさんの対応の早さには感心しましたねー」とフォローを加えると営業さんはホッとした様子でお茶をすすります。
良い話ばかりだと、良いことまでも本当かしら?となりますよね。
「不具合があったとしてもその後の対応が大事。我が家は買った後のアフターフォローを重視しました!」と必ず付け加えます。営業さんの様子を伺いながらのトークを楽しむ私。
そうです、わたしは意地悪な女なのです。営業さんごめんなさい。
なぜこのメーカーにしたのか?
札幌近郊の住宅メーカーは600ほどもあるそうなので、全て見て回ることはほぼ不可能でしょう。
そこでみなさん厳選して、数社を検討するわけですが、その中でなぜこのメーカーにしたのか?は必ずと言っていいほど聞かれます。我が家の場合は20社ほどに足を運びました。最終的に3社ほどで迷いました。決め手は【その2 住宅メーカーを比較!そして出した答えは?】に書かれているので読んでみてくださいね。
例えば洋服ですと、買って後悔してもすぐ買いなおすことは可能ですから立ち直りは早いですが、家選びに限ってはみなさん絶対に後悔したくないのです。契約のギリギリまで悩むでしょうし、契約後も本当に良かったのだろうかと自問自答すると思います。完璧な決断を出すのはなかなか難しいものです。
我が家に来てくれたお客さんに対しては新しいお家でどのような事をしたいのか、何を望んでいるのか優先順位を決めて、それに近いメーカーさんをいくつか抜粋し「ふるいにかける方式」をとってみてはいかがでしょうか?とお客さんにお話しすることが多いです。
【住宅購入希望者100組が知りたいことは何なのか】の上位数件をお話しいたしましたが、あなたも気になる部分はありましたか?「どんな営業さんも良いところばかりアピールしてくるからデメリットを聞きたいんです」とよく言われます。そうですよね。メーカーさんだって自社の商品に自信があっておすすめする訳ですから「うちはこんなデメリットがあります」とは絶対なりませんよね。
お近くに家を建てた経験者がいれば、積極的にお話しを聞いてみてはいかがですか?家選びとなるとデザイン性など、目に見える部分が理解しやすいため先行してしまいがちですが、目に見えない部分こそ、後の改善が難しい部分と言えるのではないでしょうか?
最後に
さて、これまで5回にわたって「札幌に家を買った体験談」をお話ししてきました。
家づくりは不安な部分もありますが、基本とても楽しいことばかりだと思います。
考えが形になっていく様子はどんどん夢が広がります。夫婦でとことん話をしていると、夫はこんな夢を持っていたんだ!とか、妻はこんなこだわりを重視しているんだ!なんて新しい発見があったりします。とにかく家族が一気に前進している気がして、とても嬉しかったりします。
なによりも住んだ後、家族の生活が重要です。後悔のない家づくりをするためには、事前の情報収集を積極的にすることをお勧めします。
【いえズーム】ではこれから札幌で家を建てようと考えている方にとって参考にしていただける情報を多数用意しております。モデルルームのご案内も掲載しておりますので是非積極的に足を運んでみてはいかがでしょうか? みなさん、良い家づくりを~!!
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