Column いえズーム コラム

【札幌圏】我が家に薪ストーブを導入した20事例!


パチパチと音をたてて燃えさかる炎。身体の芯まで温かくなる-

マンションやアパート、賃貸住宅、公営住宅ではなかなか実現できないのが「薪ストーブのある暮らし」です。
憧れの薪ストーブを実現させたくて新築住宅を建てる方もいるほどです。
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北海道民のDNAにインプットされている薪ストーブの魅力

先日、足寄町の開拓農家さんのお宅にお邪魔した時、 老人ホームに入ることを決めたお父さんが、奥様のために置いていったのが、 1年経っても使い切れないほどのD型ハウスに入った薪でした。 おばあちゃんはその薪で暖房、炊事を賄います。 それだけではありませんでした。この写真を見てください。

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薪でお風呂のお湯を焚いているのです。

薪ストーブと薪のボイラー。 そしておじいちゃんが揃えてくれた薪。 それさえあれば何でもできるのです。 足寄町では暴風雪などの災害時に停電が起きることがあります。 そんなとき、冬なら電気が止まって、暖房も照明も給湯も使えなくなる家が出てきます。ですがこのお宅では、暖房も料理もお風呂に入ることすら支障ないので、停電が長引けば近所の人を泊めることすらあるそうです。そもそも北海道に入植した当時の先輩達は、電気もガスもなく、森を切り開き、家を自力で建て、冬の寒さをしのぐために薪を割り、薪で暖房をとって生き延びたはずです。 そう。。。薪ストーブは北海道民にとっては災害時のサバイバルにも役立つのです。

さらに言えば、北海道の森林は、外国産材との価格競争で疲弊し、林業は衰退し、山は荒廃しています。間伐材や端材などを活用することは、林業者の収入にもつながり、地域経済をも強くしますし、北海道のエネルギー自給率向上にもつながります。

・・・余談が長くなってしまいました。ではいよいよ本題です。

札幌圏で、薪ストーブを我が家に導入した事例を紹介します

北海道民のDNAに染みこんでいる薪ストーブを、我が家に導入された方々の事例がいえズームにたくさんありました。そこで、ペレットストーブも含め、そうした薪ストーブを我が家の暖房に採用したオーナーの施工事例をご紹介します。

リビングの中心的存在の薪ストーブ 小樽市T邸/丸三ホクシン建設



リビングダイニングの中心的存在が薪ストーブです。札幌軟石を敷き、背面には江別産古レンガを使っています。

Tさん とくに薪ストーブは取り入れてよかったです。冬は仕事から帰ってきたら毎日のように焚いていました。

奥さま 猫も薪ストーブが大好きで、炎をずっと見ています(笑)。私は、入居前とくらべて床などの色の風合いがどんどん変わり、良くなっていくのを見るのがとても楽しいです。
記事はこちら コンパクトで使いやすい、自然素材の温もりあふれる家 小樽T邸/丸三ホクシン建設

愛らしいデザインと使いやすいオーブン機能が人気の薪ストーブ 当別町K邸/辻野建設工業



「辻野建設工業の家といえば薪ストーブ」と言っても過言ではありません。断熱・気密に優れた高性能な建物に、薪ストーブを導入すると、冬は他の暖房機が必要ないほどの暖かさを保つことができます。国内外のさまざまなメーカーの薪ストーブを扱ってきた辻野建設工業ですが、Kさんは自分で理想の薪ストーブを探し、採用しました。

Kさん この薪ストーブはチェコ出身のイエルカ・ワインさんという職人さんが造っているもので、長野に出張があった際に、実際に会いに行って、製作を依頼しました。
イエルカ氏が作る薪ストーブは愛らしいデザインと、使いやすいオーブン機能が人気の秘密。1つひとつ丁寧に仕上げるオーダー品だから、愛着を持って使い続けることができるのも魅力です。
記事はこちら 札幌近郊でヤギやホタルのいる田園生活 当別町Kさん

室内は山小屋風コテージの自由空間。暖房は薪ストーブ1台でほっこりと過ごす家 札幌市



様々な種類の木が使われたリビングには、お二人の念願だった薪ストーブが存在感を放っています。「キャンプが好きで、火をくべていると落ち着くんですよね」とKさん。そこで、シノザキさんはリビングのどこからでも見える場所に薪ストーブを配置したそうです。

しかも、冬でも薪ストーブたった1台で家全体を暖める設計。断熱の良い暖かい空気が逃げにくい家だから可能なんです。薪ストーブから2階に上ってきた暖気は、床の適所に配された空気口から1階の床下へ行き、建物全体を巡るようになっています。
室内は山小屋風コテージの自由空間。暖房は薪ストーブ1台でほっこりと過ごす家 シノザキ建築事務所

シックで高級感のある土間の薪ストーブ 札幌市南区/丸三ホクシン建設



土間には、ドブレヴィンテージ50の薪ストーブ。丸みがありコンパクト、シックで高級感が抜群です。過去に室内が寒い家で暮らした経験のあるご夫婦は「断熱性能の高さと薪ストーブで家が暖かくなった」とうれしそう。

バルコニーには、お子さんたちが外で思う存分遊べるようにと約10メートルの大きなウッドデッキを付けました。薪ストーブの横には、ご主人が仕事をするためのデスクを設置しました。窓際のデスクからは庭を眺められ、森の風景に癒されることも。また、外で遊ぶお子さんたちの様子も目に入ります。
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25畳のリビング・ダイニングに癒し効果の薪ストーブ 札幌市N邸/松浦建設



リビング・ダイニングは25畳の圧倒的な広さ。暖房・給湯は灯油からエコジョーズに変更しました。床暖房も採用。さらに、「リビングで過ごす時間を愉しむアイテムとして、薪ストーブも絶対欲しかった」とNさん。薪ストーブはピザを焼いたり、調理も可能です。

薪ストーブはデンマーク製です。薪ストーブの下部は人工大理石を敷き、フローリングとの段差のない仕上げに。指先をぶつける心配もなく、掃除もスムーズです。
記事はこちら 悠々、セカンドライフを愉しむためのリフォーム  札幌市N邸/松浦建設

薪ストーブのあるニアリーZEHの高性能住宅Q1.0-Z アシストホームのモデルハウス 札幌市



村田さん:「揺らぐ炎は見ていて飽きないですよね。どこにいても気持ちの良い家、自分の居場所を見つけられる家にしたいと思い、家中どこからでも薪ストーブが見える設計にしています」
薪ストーブのあるニアリーZEHの高性能住宅Q1.0-Z アシストホームのモデルハウス

薪も食べ物も自分で作る!薪ストーブで豊かな田舎暮らし/当別町I邸・辻野建設



Iさん「夏は畑を耕して無農薬で野菜を育てて食べる。薪を割って乾燥させて、冬に備える。大変だけど好きだから、全然苦にならないんだよね」。

「社長さん、暖房のボイラー壊れたのよ」とのんきな口調で話す奥さま。暖房と給湯のボイラーが別になっているそうで、入浴や炊事の心配はないそうですが、ヒーターは一切使えず、この冬は薪ストーブ1台で過ごしているというから驚きです。

でも全く問題無いとのこと。薪ストーブの対流熱が輻射熱の届かない場所まで暖めてくれるから、廊下や玄関など家中が暖かく、さらに暖まった熱は小さな吹き抜けやさらし階段から上り、2階まで暖めてくれます。

薪ストーブは(株)北海道リンクアップが販売と工事を行っています。様々なデザインで高性能な商品を選ぶことができるそう。I邸は燃費の良さとクリーンな排気が特徴のダッチウエスト・ジャパンのセネカを採用しています。ハンドルで比較的簡単に温度調節ができるのも便利。ストーブの天板は200~300℃まで上がるため、鍋を置いておでんや豆の煮ものなども作り、調理器としての役割も果たしてくれているそうです。
辻野建設の施工例(当別)薪も食べ物も自分で作る!薪ストーブの家

最新鋭ZEHと自然素材が絶妙コラボ!北広島市・佐久間さん/キクザワ



リビングの傍らには今年の冬からの活躍が期待される、薪ストーブもありました。

「キクザワの常務から『付けた方が良いよ』と言われたんです。『炎を見てすごす時間は特別だよ』って。最初は最新式のZEHだから薪ストーブは要らないと思っていたんですが『絶対に良いから!』と強く推されました(笑)。今となっては常務に感謝です(笑)」
最新鋭ZEHと自然素材が絶妙コラボ!北広島市・佐久間さん/キクザワ

眺めの良い大空間で薪ストーブライフ/札幌市・Tさん/拓友建設



窓辺には薪が積み上げられています。薪山越しに外の景色が見えるように敢えてこの場所に薪置き場を作ったそうです。「晴れた日は2月でも日中は暖房が不要ですし、朝晩も補助暖房のエアコンだけで十分暖かいのですが、やはり部屋の中に火があると落ち着きますね(ご主人)」。

オーブンも活躍しています。一見扱いが難しそうですが、「オーブンには温度計がありますし、薪ストーブは火が落ち着くと温度変化も小さいので意外に簡単。ピザやパウンドケーキ、キッシュなどをよく作ります」と奥様。ご主人もピザづくりに挑戦しました。灰の片付けなどの手間も含めて火のある暮らしを楽しんでいます。
眺めの良い大空間で薪ストーブライフ/札幌市・Tさん/拓友建設

DIYや畑を楽しむ暮らし、料理に薪ストーブが大活躍~Y様邸 当別町



長く森林関係の仕事をし、退職して第2の人生を歩み始めたYさんのマイホーム。リビングのシンボル的な薪ストーブが、遊びに来るご近所さんたちにも好評です。「すぐに温まるし、熱量もある。停電しても使えるし、炎が見える良さもありますよね」とYさん。もらってきた木材の端材を割って薪として使っているので、薪入手のコストはゼロ。燃焼効率が良く、すすが出にくいことで知られる、北米の薪ストーブメーカー・ダッチウエストのエンライトを使用しています。
札幌近郊で薪ストーブのあるすてきな暮らし 3事例 辻野建設工業

理想の家は「小さな家」。重要なのは工務店との意思疎通 札幌市



リビングの薪ストーブはご主人の希望で実現しました。「昔、祖父の家で薪をくべた記憶が残っています。薪ストーブは手間がかかるけれど、だからこそ子どもにも思い出に残ると思います」。薪ストーブの炎は見た目に暖かいうえ、輻射熱により実際の室温より暖かく感じる効果もあります。
理想の家は「小さな家」。重要なのは工務店との意思疎通

薪ストーブやロフトが生活を彩る、空窓階段のある家 札幌市H邸



Hさんご夫婦は「ナチュラ・ヴィータ〜空窓階段のある家〜」の家を見学した際に、家全体が木のぬくもりにあふれ、暖房と生活の楽しみを兼ねる薪ストーブや、息子さんたちが大喜びしそうなロフト&ロフトベットを盛り込んだ家のトータルデザインを目の当たりにして、他社の家では感じることのなかった「この家がいい!」という思いが湧き上がったといいます。

リビングには薪ストーブのある土間が。奥さまも薪ストーブが特にお気に入りだといいます。

シノザキ建築事務所が特許申請中の「ラディアント・サーキュレーション・システム」は、人が感じる快適性を実現するため、空気の流れを家ごとデザインする仕組みで、床下と小屋裏をつなげた風の通り道である「風道(ふうどう)」やシーリングファン、省電力の電動モーターによって家全体に大きな風の流れが作られています。

これは、室内最上部まで持ち上げた空気を家全体に巡らせる技術で、夏は床下の冷気を、冬は薪ストーブの輻射熱と対流を活用する省エネシステムでもあります。
薪ストーブやロフトが生活を彩る、空窓階段のある家 札幌市H邸

「素材を感じる住まい」札幌西区山の手のオープンハウスが大好評



吹き抜けから明るい日差しが差し込むリビングとキッチンにはオーナーの要望がたくさん盛り込まれています。

トライアスロンが趣味のご主人がロードレーサーを置く大きな土間。リビング中央に鎮座する薪ストーブは、背後の壁に江別の米澤煉瓦株式会社がレンガ製造窯を解体した際に保存したレンガを採用し質感を高めました。
「素材を感じる住まい」札幌西区山の手のオープンハウスが大好評

壁一面がすべて窓!開放的な大空間と暖かさを両立/札幌市・Nさん



玄関を入ると右横に薪ストーブがあり、暖かい雰囲気に。そして、開放的な大空間が印象的です。
壁一面がすべて窓!開放的な大空間と暖かさを両立/札幌市・Nさん

1人で楽しむ上質でコンパクトな暮らし 夕張郡・Tさん



暖房はイタリア製ペレットストーブ。燃料は、これまで利用が進まず廃材扱いだった道内の間伐材などを原料にした木質ペレットを使います。薪ストーブよりも手軽で温度調節やタイマーも使えるスグレモノです。

断熱は、外壁が高性能グラスウールで160mm相当と国の次世代省エネ基準を上回る性能にしているので、暖房費が安くなりそう。性能を良くしたことで、ペレット燃料も1回補充したら2~3日持つと試算しています。
1人で楽しむ上質でコンパクトな暮らし 夕張郡・Tさん

スタイリッシュな和モダンの平屋で田園暮らし~U邸



リビングで使っているのは、ドイツ・オーストリアの名門メーカー・RIKA(ライカ)の薪ストーブ。ライカのストーブは蓄熱性の高いソープストーンという独自の素材で覆われているため、火が消えてもソープストーンからの輻射熱でより長く温かさを保てます。火力の強さも、Uさんが購入する決め手になりました。
札幌近郊で薪ストーブのあるすてきな暮らし 3事例 辻野建設工業

まとめ

薪ストーブやペレットストーブを住宅に採用した事例を紹介させていただきました。

動機も用途も、配置の仕方も様々です。一通り読んでいただくと分かるかと思いますが、薪ストーブが得意、実績豊富な住宅会社があるのです。その点も含め、薪ストーブのある素敵な暮らし、実現させていただければと思います。ありがとうございました。

我が家に薪ストーブを導入した住宅まとめは【十勝版】【旭川版】もあります。


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