道端に咲くコスモスの揺れが、秋の訪れを感じさせる9月初旬、ここは北広島市にある閑静な住宅街です。150坪の大きな土地を生かした、手造りのあたたかみある最新鋭のZEHをご紹介します。
良い住宅用原稿 キクザワ 北広島 佐久間邸
最新鋭ZEH(ゼッチ)と自然素材のナチュラルな魅力が絶妙コラボ!北広島の注文住宅
道端に咲くコスモスの揺れが、秋の訪れを感じさせる9月初旬、ここは北広島市にある閑静な住宅街です。150坪の大きな土地を生かした、手造りのあたたかみある最新鋭のZEH(ゼッチ)をご紹介します。
□伸びやかな外観と大容量の太陽光発電システム
建物は日当たりを考えて敷地の北側に配置し、総2階の建物に別の平屋の建物がつながっているような、特徴ある外観です。
土地は、購入当初は道路と高低差があって車が出入りしづらかったのですが、道路に面した敷地の土砂を掘削して道路と水平になるよう整備。そこへカーポートを設けました。
カーポートの屋根と、建物の屋根には合わせて7.8KWという大容量太陽光パネルを設置。これが後から説明する「ZEH」(ゼッチ)に欠かせない設備なのです。
2か月前に完成したばかりというこの住まいは、(株)キクザワに勤務する女性社員、佐久間ちなさんとご主人のご家族が建てました。
「工務店の社員が家を建てると、いったいどんな家に仕上がるんだろう?」
ちょっと・・・興味が沸きませんか?
女性ならではの目線を生かした家事動線や、社員だからこそできる新たな試みが見られました。この夏の光熱費もリアルに公開してくれて「ZEH(ゼッチ)のおかげで光熱費を支払うどころか『おこづかい』がもらえた」というとても興味深いお話も聞けましたよ。
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□夫婦のインテリアセンスが光る、居心地の良いリビングとキッチン
すっきりとしたシンプルモダンな外観とは表情を変え、室内は木の質感や色合いに変化をつけた、上品な空間が広がっていました。
最高ランクのクリナップのステンレスキッチンを採用し、カウンター部分や背面の収納は造作、また、カウンターとキッチンの段差部分にはご主人が選んだという、名古屋モザイクのタイルをあしらいました。まるでキッチンがひとつの家具のように、上手く佐久間邸に調和しています。
家全体を見渡せる場所にキッチンを配置して、まだ小さなお嬢さんが家中どこにいても気配を感じられるように工夫をこらしました。リビングや和室、2階への階段などで遊んでいても、お嬢さんの様子がわかります。
木製の棚板に力強い鉄のフレームを組み合わせたキッチン収納と、柔らかく照らす間接照明など、インテリアのセンスもバツグンです。
「キッチンに使っているこの照明に一目ぼれして、絶対に新居に取り付けたいと思ったんです。まずはこの照明の雰囲気を軸にして、部屋全体の建具の色あいなどを、現場で直接相談しながら決めていきました。担当してくれた棟梁が、どんどん案を出してくれたので助かりました。」と佐久間さん。
佐久間邸の室内は、壁紙ではなく、おもに漆喰を使って仕上げています。
「娘がアトピー体質なんです。壁紙の接着剤がアレルギーの原因物質になる可能性もあるので、この家は漆喰の壁にこだわりました。調湿機能もありますし、なにより匂いがないのが良いですね。こちらに引っ越してきてから、娘の症状が改善されてきた気がします。アトピーが気になるご家族には一度試していただきたいですね」
日当たりの良いリビングでは、飼い猫のヒメちゃん(漢字要確認)の特等席。あまりの心地良さにお腹を見せたまま、無防備なお昼寝タイムを過ごしています。
リビングの傍らには今年の冬からの活躍が期待される、薪ストーブもありました。
「キクザワの常務から『付けた方が良いよ』と言われたんです。『炎を見てすごす時間は特別だよ』って。最初は最新式のZEHだから薪ストーブは要らないと思っていたんですが『絶対に良いから!』と強く推されました(笑)」
□設計力で暮らしやすくなる「アイディア収納」と「時短ワザ」
佐久間さんの帰宅時間は、保育園に通うお嬢さんのお迎えを済ませた夜の〇時頃と遅く、ご主人も泊り勤務もあるお仕事です。まだ目が離せない小さなお子さんを抱えながら食事を済ませ、お風呂に入れたり、寝かしつけ、家事もこなすなど大忙しの毎日です。
間取りはほとんど自分の思い通りに考えたという、佐久間さんに、家事動線でこだわった点をお聞きしました。
※ウォークインクローゼットの写真
玄関ホールの正面にある約4畳のウォークインクローゼット。ここが家事の時短につながる重要なポイントのようです。
「洗濯物が乾いたら、そのままハンガーにかけて片づけられるように、1階にウォークインクローゼットを置いたんです。少しでも家事時間を減らしたくて(笑)。除湿器も付けているので湿気もこもらず、なによりユーティリティーに隣接して使い勝手が良いんですよ」
1階で乾いた洗濯物を2階へ運ぶわずらわしさが無くなり、忙しいご夫婦の時短家事に一役買いそうな間取りですね。
写真左は壁一面に敷き詰められた斬新な木製のデザインウォールが、来客をあっと驚かせる佐久間邸の玄関ホール。その右手には、引戸を挟んで大きなシューズクローゼットがありました(写真右)。靴や傘、コートや子供の遊び道具など、雑多になりがちな玄関周りをきれいに収納できる専用スペースがあると、暮らしやすさにグンと差が付きます。
玄関ホールの右手にある離れのような客間は6畳のスペースですが、もっと広く感じられました。
その理由は片流れに設計した屋根にあるようです。屋根の勾配を生かして大きな窓がある南側の天井を高く施工することで、部屋全体に奥行きを感じさせます。
□2階は落ち着きのある空間に遊び心をプラス
ご主人の一番のお気に入りは2階にあるこちらの書斎。黒と茶系のビターな色合いで、スタイリッシュな造作家具が大人の男性らしさを感じさせます。これも造作したキャスター付きのチェストを前に引きだして、奥様がミシンがけにデスクを使うこともあるそうですよ。
トイレの中に本棚が!?
いいえ、実寸サイズで描かれたリアリティある壁紙でした。これ、オモシロイですよね。入口側の壁に貼られているので、トイレに腰掛けるまで気づきません。本を持ち込んで時間を忘れて籠ってしまいそう・・・。遊び心を感じさせるユニークな空間づくり、大成功ですね。
□キクザワらしいZEHを提案したかった
※ZEHの話にふさわしい写真があれば差し替え
外壁はグラスウール(GW)に換算すると300㎜近い断熱厚にするなど、国の省エネ基準に対して2.5倍以上高断熱の佐久間邸ですが、なぜそこまで高める必要があったのでしょうか?
「まずはどうしてもキクザワでZEHを成功させたかったんです。最初に私たちが家を建てようと決めた時に、『この家をZEHにできるか実験したら面白くない?会社にもきっとプラスになるはず』と考えたんです。そうなったらどこまでもそれを追求しようという事になって(笑)
ZEH(=ZERO ENERGY HOUSE)とは、家で使う暖房、冷房、換気、調理などのエネルギーを家に付けた太陽光発電で全てまかなえる住宅のことです。実際は、夜や悪天候時は発電できませんので、電力会社から「買電」して電気を引いてますが、日中は家で使い切れない余剰電力を電力会社に「売電」しています。この「買電」よりも「売電」が上回れば、「お金を稼ぐ家」になるわけです。
もし、断熱厚が国の省エネ基準ぐらいの薄さだったら、家で使うエネルギーはたくさん必要です。ところが佐久間邸は、住宅の省エネレベルを細かく評価する「BELS」という国の基準で、省エネ基準住宅の約3分の1しかエネルギーを使わないという認定を受けました。
もともとエネルギーを使わない家なら、太陽光パネルの数も少なくて済みます。
佐久間邸は、最近の住宅としては比較的大型ですが、10kW以上もの太陽光パネルは必要なかったのです。
自らの家を実験台にキクザワの初めての試みにチャレンジする精神、佐久間さんの会社愛を深く感じます。
ご入居して約2ヵ月。実際に佐久間家の光熱費(買電)と売電記録を見せていただきました。
8月で見てみると、ガス(-4,568円)+使った電気(-6,303円)+売った電気(+24,156円)
合計は「13,283円の収入」です。冬は暖房費がかかるため、常にプラスではありませんが、1年間を通してゼロ円以下が十分達成できそうです。
断熱厚を厚くしたり、太陽光パネルを載せたりすると、普通の家よりもお値段は高くなりますが、太陽光発電の売電や、光熱費の大幅削減で、20年、30年と長い目で見れば「差額の分も元が取れてお釣りが来る」そうです。そして、国が目指している「地球に優しい上質な住まい」が完成する、と言う訳ですね。
キクザワさんの「新たな挑戦」、しっかりとこの目で拝見いたしました。
記者の目
ちなみに佐久間さんは整理収納アドバイザーの資格もお持ちなんです。ご覧ください、クローゼットの中がキレイに整理整頓されています。生活感の出やすいゴミ箱もクローゼットの中に収納することで、部屋をスッキリとさせることができるようですよ。マネしたい暮らしのアイディアがたくさん詰まった「ワクワクお宅拝見」でした。
ゆとりある広さと最新の省エネ・創エネがポイント
建物は日当たりを考えて敷地の北側に配置し、総2階の建物に別の平屋の建物がつながっているような、特徴ある外観です。
敷地は、購入当初は道路と高低差があって車が出入りしづらかったのですが、道路に面した敷地の土砂を掘削して道路と水平になるよう整備。そこへカーポートを設けました。
カーポートの屋根と、建物の屋根には合わせて7.8KWという大容量太陽光パネルを設置。これが後から説明する「ZEH」に欠かせない設備なのです。
2か月前に完成したばかりというこの住まいは、(株)キクザワに勤務する女性社員、佐久間ちなさんとご主人のご家族が建てました。
「工務店の社員さんが家を建てると、いったいどんな家に仕上がるんだろう?」
ちょっと・・・興味が沸きませんか?
女性ならではの目線を生かした家事動線や、社員だからこそできる新たな試みが見られました。この夏の光熱費もリアルに公開してくれて「ZEHのおかげで光熱費を支払うどころか『おこづかい』がもらえた」というとても興味深いお話も聞けましたよ。
夫婦のインテリアセンスが光る、居心地の良いリビングとキッチン
すっきりとしたシンプルモダンな外観とは表情を変え、室内は木の質感や色合いに変化をつけた、上品な空間が広がっていました。
最高ランクのクリナップのステンレスキッチンを採用し、カウンター部分や背面の収納は造作、また、カウンターとキッチンの段差部分にはご主人が選んだという、名古屋モザイクのタイルをあしらいました。まるでキッチンがひとつの家具のように、上手く佐久間邸に調和しています。
家全体を見渡せる場所にキッチンを配置して、まだ小さなお嬢さんが家中どこにいても気配を感じられるように工夫をこらしました。リビングや和室、2階への階段などで遊んでいても、お嬢さんの様子がわかります。
木製の棚板に力強い鉄のフレームを組み合わせたキッチン収納と、柔らかく照らす間接照明など、インテリアのセンスもバツグンです。
「キッチンに使っているこの照明に一目ぼれして、絶対に新居に取り付けたいと思ったんです。まずはこの照明の雰囲気を軸にして、部屋全体の建具の色あいなどを、現場で直接相談しながら決めていきました。担当してくれた棟梁が、どんどん案を出してくれたので、プロのアドバイスを取り入れ、計画当初よりもずっと良い家にする事ができました。」と佐久間さん。
佐久間邸の室内は、壁紙ではなく珪藻土入りの塗り壁を採用しています。
「娘がアトピー体質なんです。壁紙の接着剤がアレルギーの原因物質になる可能性もあるので、この家は天然素材の塗り壁にこだわり、床も接着剤を使っていない無垢のフローリングにしました。珪藻土には調湿機能もありますし、なにより匂いがないのが良いですね。こちらに引っ越してきてから、娘の症状が改善されてきた気がします。水の変化や、絨毯をなくした事も理由として考えられますが、アトピーが気になるご家族には、一度試していただきたいですね」
日当たりの良いリビングでは、飼い猫のヒメちゃんの特等席。あまりの心地良さにお腹を見せたまま、無防備なお昼寝タイムを過ごしています。
リビングの傍らには今年の冬からの活躍が期待される、薪ストーブもありました。
「キクザワの常務から『付けた方が良いよ』と言われたんです。『炎を見てすごす時間は特別だよ』って。最初は最新式のZEHだから薪ストーブは要らないと思っていたんですが『絶対に良いから!』と強く推されました(笑)。今となっては常務に感謝です(笑)」
設計力で暮らしやすくなる「アイディア収納」と「時短ワザ」
佐久間さんの帰宅時間は、保育園に通うお嬢さんのお迎えを済ませた夜の7時頃で、ご主人も泊り勤務もあるお仕事です。まだ目が離せない小さなお子さんを抱えながら食事を済ませ、お風呂に入れたり、寝かしつけ、家事もこなすなど大忙しの毎日です。
間取りはほとんど自分の思い通りに考えたという、佐久間さんに、家事動線でこだわった点をお聞きしました。
玄関ホールの正面にある約4畳のウォークインクローゼット。ここが家事の時短につながる重要なポイントのようです。
「洗濯物が乾いたら、そのままハンガーにかけて片づけられるように、1階にウォークインクローゼットを置いたんです。少しでも家事時間を減らしたくて(笑)。除湿器も付けているので湿気もこもらず、なによりユーティリティーに隣接して使い勝手が良いんですよ。掃除用具もアイロン用品もまとめて収納してあります」
1階で乾いた洗濯物を2階へ運ぶわずらわしさが無くなり、忙しいご夫婦の時短家事に一役買いそうな間取りですね。
写真奥に見える斬新な木製のデザインウォールがおしゃれな佐久間邸の玄関ホール。その手前には、引戸で区切られた大きなシューズクローゼットがあります。靴や傘、コートや子供の遊び道具など、雑多になりがちな玄関周りをきれいに収納できる専用スペースがあると、暮らしやすさにグンと差が付きます。
玄関ホールの右手にある離れのような客間は6畳のスペースですが、もっと広く感じられました。
その理由は片流れに設計した屋根にあるようです。屋根の勾配を生かして大きな窓がある南側の天井を高く施工することで、部屋全体に奥行きを感じさせます。
2階は落ち着きのある空間に遊び心をプラス
ご主人の一番のお気に入りは2階にあるこちらの書斎。黒と茶系のビターな色合いで、スタイリッシュな造作家具が大人の男性らしさを感じさせます。これも造作したキャスター付きのチェストを前に引きだして、奥様がミシンがけにデスクを使うこともあるそうですよ。
トイレの中に本棚!?
いいえ、実寸サイズで描かれたリアリティある壁紙でした。これ、オモシロイですよね。入口側の壁に貼られているので、トイレに腰掛けるまで気づきません。本を持ち込んで時間を忘れて籠ってしまいそう・・・。遊び心を感じさせるユニークな空間づくり、大成功ですね。
キクザワらしいZEHを提案したかった
外壁はグラスウール(GW)に換算すると300㎜近い断熱厚にするなど、国の省エネ基準に対して2.5倍以上高断熱の佐久間邸ですが、なぜそこまで高める必要があったのでしょうか?
「まずはどうしてもキクザワでZEHを成功させたかったんです。最初に私たちが家を建てようと決めた時に、『この家をZEHにできるか実験したら面白くない?会社にもきっとプラスになるはず』と考えたんです。もちろん私達家族にとって経済的なメリットが大きいのも魅力でしたし(笑)、そうなったらどこまでもそれを追求しようという事になって・・・」
ZEH(=ZERO ENERGY HOUSE)とは、家で使う暖房、冷房、換気、調理などのエネルギーを家に付けた太陽光発電で全てまかなえる住宅のことです。実際は、夜や悪天候時は発電できませんので、電力会社から「買電」して電気を引いてますが、日中は家で使い切れない余剰電力を電力会社に「売電」しています。この「買電」よりも「売電」が上回れば、「お金を稼ぐ家」になるわけです。
もし、断熱厚が国の省エネ基準ぐらいの薄さだったら、家で使うエネルギーはたくさん必要です。ところが佐久間邸は、住宅の省エネレベルを国が細かく評価する「BELS」という制度で、省エネ基準住宅の約3分の1しかエネルギーを使わないという認定を受けました。
もともとエネルギーを使わない家なら、太陽光パネルの数も少なくて済みます。
それでも、この太陽光パネルの数は、多い方だそうです。
「キクザワの断熱性能であれば、吹き抜けをやめて窓も小さくすれば、もっと少ないパネル枚数でも十分にZEHになったと思います。ただ、暮らしの楽しさや生活しやすさを妥協したくありませんでした。このワガママのおかげで、キクザワらしいZEHモデルになったかなと思っています」(佐久間さん)
自らの家を実験台にキクザワの初めての試みにチャレンジする精神、佐久間さんの会社愛を深く感じます。
ご入居して約2ヵ月。実際に佐久間家の光熱費(買電)と売電記録を見せていただきました。
8月で見てみると、ガス(-4,568円)+使った電気(-6,303円)+売った電気(+24,156円)
合計は「13,283円の収入」です。冬は暖房費がかかるため、常にプラスではありませんが、1年間を通してゼロ円以下が十分達成できそうです。
断熱厚を厚くしたり、太陽光パネルを載せたりすると、普通の家よりもお値段は高くなりますが、太陽光発電の売電や、光熱費の大幅削減で、20年、30年と長い目で見れば「差額の分も元が取れてお釣りが来る」そうです。そして、国が目指している「地球に優しい上質な住まい」が完成する、と言う訳ですね。
キクザワさんの「新たな挑戦」、しっかりとこの目で拝見いたしました。
記者の目
ちなみに佐久間さんは整理収納アドバイザーの資格もお持ちなんです。ご覧ください、クローゼットの中がキレイに整理整頓されています。生活感の出やすいゴミ箱もクローゼットの中に収納することで、部屋をスッキリとさせることができるようですよ。マネしたい暮らしのアイディアがたくさん詰まった「ワクワクお宅拝見」でした。