Column いえズーム コラム

住宅会社社長や社員、大工さんが建てた自邸まとめ

住宅会社社長や社員が建てた自邸まとめ

仕事として何十、何百と住宅を設計、施工してきた住宅会社の社長、社員はどのような家を建てて住んでいるのか?興味ありませんか?

住宅業界で働く人たちは一般の人にはない住宅に関する専門知識、経験を数多く持っているはずです。住宅会社社長や社員が建てた自邸をご紹介します。

大工さんが自宅兼エステサロン「Amber Spa」を建設/東川町・Kさん



K夫妻がエステサロン兼自宅を建てたのは東川町のキトウシ。町内でも高台に位置し、シラカバやミズナラが豊かに自生する森がある自然豊かな土地です。大工として活躍するご主人が旭川の住宅会社アーケン株式会社・太田貴洋さんに設計を依頼し、ご自分で建築された店舗兼住宅です。

ご主人 私は大工なので施工は自分でやります。でも図面や手続きなどは、以前同じ職場に勤めていて頼れる先輩だった太田さんにお願いしました。

アーケン・太田さん Kさんは、建具屋さんや家具屋さんがつくるような造作も制作できる、非常に腕のいい大工さんです。今回のご自宅も、非常によい施工をしていると思います。

ご主人 細かい要望はなくて、信頼している太田さんにお任せました。眺めがいいので、2階リビングをお願いしたのと無垢材をたくさん使ってもらったくらいでしょうか?


大工さんが自宅兼エステサロン「Amber Spa」を建設/東川町・Kさん

取材記事 大工さんが自宅兼エステサロン「Amber Spa」を建設/東川町・Kさん

今回は、朝の情報番組「ZIP!」でも紹介された東川のエステサロンAmber Spa(アンバースパ)をiezoomでも取材させていただ...

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江差を愛する大工さんが実現した断熱等級7+ZEH+道南杉の家  江差町・山本邸/辻久建設



江差町をこよなく愛する大工・山本聖貴さんは、自身が勤める工務店、有限会社辻久建設社長の辻雄一郎さんとこだわりの家を実現させました。まだ道内でも建設実例が極めて少ない、国交省が定める断熱等性能基準の最高等級「断熱等級7」を達成した超省エネ住宅です。

また、太陽光発電を組み合わせたZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)で光熱費負担ゼロ、さらには地産地消と塩害対策も兼ねた道南杉の採用、地元の仲間と楽しく過ごせるリビングなど見どころ満載の家づくりになりました。

山本大工 私はこの江差という町が大好きです。江差町には町内の13の地域がそれぞれヤマ(山車)を引く姥神大神宮御渡祭という大きな夏の祭りがあります。子どもの頃から江差町内の「津花」地区のヤマを引いていたのでどうしても津花に住みたかったんです。建設地は、元は隣にイカの加工場があり、そのオーナーの家が建っていた土地を購入しました。

辻社長 江差は不動産取引が頻繁にはないので、土地の記録は明治時代に墨で書かれた測量図だったり、そもそも境界が確定していないケースも多く、またこの土地は傾斜地なので宅地造成工事も必要でした。家づくりが難航しそうな土地ですが本人の要望でもあったので、社員の家ですし、辻久建設のフラッグシップになるような性能の家を建てられるならと、こちらもせいいっぱい協力させてもらいました。

山本大工 地元の友達、祭りの仲間、フットサルのメンバーなども遊びに来るので、リビングは広くしたかったのと、「姥神大神宮御渡祭」の際に家の前を山車が通り、若衆が掛ける網起こし音頭「切り声(きりごえ)」も披露してもらえるので、それを大きな窓のある土間から見えるようにしたいといった要望が第1でした。


江差を愛する大工さんが実現した断熱等級7+ZEH+道南杉の家  江差町・山本邸/辻久建設

取材記事 江差を愛する大工さんが実現した断熱等級7+ZEH+道南杉の家  江差町・山本邸/辻久建設

民謡の王様と呼ばれる「江差追分」、明治維新の歴史舞台ともなった徳川幕府の軍艦「開陽丸」、歴史ある街並み「いにしえ...

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住宅会社社長や社員が建てた自邸/札幌市・大工膳亀さん/丸三ホクシン建設



今回ご紹介するお住まいの建て主は、1998年、ホクシン建設に入社し35歳まで大工。現在は工事課長として活躍する膳亀さんです。

日雇いなども多い大工の世界では、収入や将来面の不安から、実は家を建てるのを躊躇する人も多い現実があります。大工が自宅も建てるには、途切れることのない安定した仕事と、本人の確かな職能、収入などが前提になります。

しかし、ホクシン建設は大工を社員雇用し育成し、管理職への道も用意しているため、同社の大工(現場監督含む)は、若い大工も多いにも関わらず、およそ5割が自宅を建設しています。

なお、同社は、社長はじめ、社員の自宅建設にあたって、性能、品質、住み心地などを高めるために、社員の自宅で、新製品や技術などを積極的に導入し、その検証結果をお客様への提案につなげるように心がけています。

膳亀邸では主に
・自然素材の活用
・高断熱高気密+創エネ=ZEH
・住み心地
などにトライしています。


社員大工が安心して「自宅」を建てられる工務店とは? 札幌市Z邸

取材記事 社員大工が安心して「自宅」を建てられる工務店とは? 札幌市Z邸

丸三ホクシン建設は、大工を社員雇用し「墨付け」や「刻み」、断熱気密施工などの高いスキルが特徴の技能者集団です。 ht...

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住宅会社社長や社員が建てた自邸/網走市・濱野専務/光輝建設



2014年に竣工したこちらの住宅は、光輝建設・濱野専務のご自邸です。当時採用を始めた4倍断熱や自然素材を活かした内装仕上げが大きな特徴となっています。

外観は正面中央に重ね貼りしたウエスタンレッドシダーが印象的。時が経つにつれて表情が変化していく様子を楽しめそう。金属サイディングとの組み合わせにも個性が感じられます。

室内は壁をウェスタンレッドシダーと珪藻土、床をボルドーパインの無垢フローリングで仕上げるなど、自然素材の質感にこだわりました。まるで自然の中で暮らしているかのような感覚になります。

濱野専務は「4倍断熱は実際に自ら建ててみたかったという想いがありましたが、設計にあたっては蓄熱効果も高めることによって、より快適性と省エネ性を引き上げることができればと考えました。プラン・仕様も含め、みなさんの家づくりの参考にしてもらえれば幸いです」と話しています。


4倍断熱と自然素材を活かした住まい 網走市H邸/光輝建設

取材記事 4倍断熱と自然素材を活かした住まい 網走市H邸/光輝建設

室内の暖かさを逃がさない癒やしの空間 2014年に竣工したこちらの住宅は、光輝建設・濱野専務のご自邸です。当時採用を始...

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住宅会社社長や社員が建てた自邸/旭川市・Kさん アーケン



建て主は日頃からアーケンの住宅施工現場で活躍する大工さん!K邸では建て主でもあり大工さんでもあるという立場で、奥さまの要望を第1に、設計担当のアーケン・太田さんとともにこだわりの注文住宅を実現しました。

K邸は細長い敷地を生かしたレイアウトが特徴。大工さんらしく、住宅の手前には大工道具を入れる大きな物置があります。外壁はシャープな印象のガルバリウム鋼板。玄関廻りは異素材の木と組み合わせています。

見どころはいろいろありますが、コンクリート製のキッチンには特に驚きました。近年、住宅業界では、インダストリアル、ブルックリン風など、男前系インテリアが流行していて、キッチンも、仕上げ材で表面にコンクリート打放し風のシートを貼ったり、コンクリートの素材感に近い左官仕上げの塗料を塗るケースは多いのですが、このキッチンは、600軒以上の住宅を取材撮影しているいえズーム取材陣も初めて見たコンクリート製キッチンです。

天井は奥さまがワックスを塗ったウェスタンレッドシダーを、ご主人が1枚ずつ貼りました。床は、奥様の好みに合わせて道産のナラ材をチョイスしました。コンクリート製キッチンは無骨で存在感たっぷりですが、背面収納やダイニングテーブルなどは無垢材が使われ、優しく暖かい雰囲気にコーディネートされています。

ご主人が大工とあって、自分で自分の家をつくるのは長年の夢だったに違いない―。そう思って聞いてみると、「持ち家願望は全然なくて。マンションでも十分で、欲もなくて…」と意外な答えが返ってきました。「いざ家をつくれるとなると『ああしたい、これもできる』となりました」とご主人は笑います。理想やイメージが次々に沸いてきました。


コンクリート製キッチンが映える大工さんの家/旭川市・K邸

取材記事 コンクリート製キッチンが映える大工さんの家/旭川市・K邸

今回、いえズーム編集部が取材にお邪魔したのは旭川のK邸です。建て主は日頃からアーケンの住宅施工現場で活躍する大工さ...

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住宅会社社長や社員が建てた自邸/十勝鹿追町・外城征教さん ソトシロ建設



鹿追市街の中心部を抜けてすぐ、農地が広がる中に建つ外城征教邸。ダイナミックな勾配屋根の2階建てで、1階の少し出っ張った下屋部分が鹿追支店の事務所です。十勝らしい澄んだ青空に似合う、暖かみのある外観デザインです。

ツーバイフォー工法は、北米を開拓した人たちが質の高い住宅を自分たちで建てるために考案した合理的な工法。カナダと似た寒冷な気候の十勝でも主流になっています。しかし、暮らし方は日本人の感性や嗜好を重視したいと外城常務は考えています。本格的な和室を作ったのもそのためだとか。和室に縁側もほしかったぐらいですが、北海道なので冬のことを考えてあきらめたそうです。その代わり、LDKには大きなウッドデッキがあり、夏は焼き肉などいろいろ楽しめそう。

外城常務が家づくりで一番大切にしているのは性能。十勝は、夏は最高気温が30度以上、冬は最低気温が氷点下30度近くに達することもある寒暖差の激しい地域。冬暖かい家はもちろんですが、暖房費がかさむ家は不満の大きな原因に。

「結露、すきま風などの問題が生じないよう、高断熱・高気密を特に意識しています」社長も常務も「お客様の満足があってこその家づくり」と考えており、そのためにも住宅性能は優先しています。


自然素材をふんだんに使った、十勝鹿追町の高気密高断熱住宅/ソトシロ建設

取材記事 自然素材をふんだんに使った、十勝鹿追町の高気密高断熱住宅/ソトシロ建設

十勝・清水町に本社があるソトシロ建設((有)外城建設)は、外城晶啓社長が1986年に創業したツーバイフォー工法を得意と...

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住宅会社社長や社員が建てた自邸/北広島市・佐久間さん キクザワ



この住まいは、(株)キクザワに勤務する女性社員、佐久間ちなさんとご主人のご家族が建てました。

カーポートの屋根と、建物の屋根には合わせて7.8KWという大容量太陽光パネルを設置。すっきりとしたシンプルモダンな外観とは表情を変え、室内は木の質感や色合いに変化をつけた、上品な空間が広がっていました。
最高ランクのクリナップのステンレスキッチンを採用し、カウンター部分や背面の収納は造作、また、カウンターとキッチンの段差部分にはご主人が選んだという、名古屋モザイクのタイルをあしらいました。まるでキッチンがひとつの家具のように、上手く佐久間邸に調和しています。

室内は、壁紙ではなく珪藻土入りの塗り壁を採用しています。
「娘がアトピー体質なんです。壁紙の接着剤がアレルギーの原因物質になる可能性もあるので、この家は天然素材の塗り壁にこだわり、床も接着剤を使っていない無垢のフローリングにしました。珪藻土には調湿機能もありますし、なにより匂いがないのが良いですね。こちらに引っ越してきてから、娘の症状が改善されてきた気がします。水の変化や、絨毯をなくした事も理由として考えられますが、アトピーが気になるご家族には、一度試していただきたいですね」

「洗濯物が乾いたら、そのままハンガーにかけて片づけられるように、1階にウォークインクローゼットを置いたんです。少しでも家事時間を減らしたくて(笑)。除湿器も付けているので湿気もこもらず、なによりユーティリティーに隣接して使い勝手が良いんですよ。掃除用具もアイロン用品もまとめて収納してあります」


最新鋭ZEHと自然素材が絶妙コラボ!北広島市・佐久間さん/キクザワ

取材記事 最新鋭ZEHと自然素材が絶妙コラボ!北広島市・佐久間さん/キクザワ

道端に咲くコスモスの揺れが、秋の訪れを感じさせる9月初旬、ここは北広島市にある閑静な住宅街です。150坪の大きな土地...

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住宅会社社長や社員が建てた自邸/芽室町 カントリーヴィレッジ朝日社長の事例



2世帯住宅で総2階、三角屋根のシンプルな形状ですが、外観だけを見ても、塗り壁や窓枠、屋根材などのカントリーなテイストやシンメトリー(左右対称)なデザインなど、早速、朝日社長の好みが満載です。

ダイニングの上にある梁は、古民家の母屋で使われていた古材を活用。50年以上前の大工さんが釿(ちょうな)や斧で加工した跡、そして長年住宅の煙やススによる黒ずみなどが生み出した自然な風合いを活かしています。キッチンもカントリースタイルで統一されています。このように、キッチンや建具、収納棚などは、メーカーの既製品ではなく、大工さんや建具職人、家具職人の造作。人の手で作り上げた暖かい雰囲気が伝わります。

この家は施主、設計がどちらも自分なので、ある意味では思い通りに作りました。家のデザインでは、モダン系の家も好きですが、長年暮らしていても飽きが来ない、小さな子どもがうっかり傷を付けたりしても見た目が悪くならないというかむしろ味になるようなデザインの家に一番魅力を感じます。

また、住宅は、長く心地良く住むためには、定期的なメンテナンスが欠かせませんが、多くの日本人は日常的なメンテナンスは苦手です。またリフォームの費用を計算に入れて家を建てる人も少ないので、メンテナンスが少なくても大丈夫な家を目指したい、というのも家づくりのポイントかなと思っています。


十勝・芽室の住宅会社「カントリーヴィレッジ」朝日社長のこだわり自宅公開

取材記事 十勝・芽室の住宅会社「カントリーヴィレッジ」朝日社長のこだわり自宅公開

理想の住宅デザインを自宅で実現 日頃、家づくりを本業にしている住宅会社の社長は、いったいどんな家に住んでいるのでし...

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住宅会社社長や社員が建てた自邸/江別市М邸/船木建設・森木社長自邸



江別の船木建設といえば、江別の地域密着工務店・リフォーム店として年間1000棟近い住宅の新築、リフォーム、営繕を行う住宅会社です。その社長である森木さんは、建築士の資格、現場監督の経験、新築やリフォームの営業経験も豊富な人です。その森木社長が建てた家は・・・

天井の杉板や窓の大きさは室内の雰囲気を高めています。天井高は2900。バランスをとるため建具をハイスタッド仕様にしました。自宅の床材は表面の質感が良く、側面のエッジ部分にも化粧が施されたダイケンのトリニティという製品を採用してみました。足裏の感触も、見た目も良いのが魅力です。

床下に新鮮な空気を取り入れ、暖房機で温度をコントロールし、床のガラリなどから室内の空気を循環させることで、快適で新鮮な空気を家じゅうにゆるやかに対流させる低燃費空調システム「エコブレス」を採用しています。


江別の新築・注文住宅:船木建設の家づくりとは?

取材記事 江別の新築・注文住宅:船木建設の家づくりとは?

【江別・船木建設】腕の良い大工を育てる工務店戦略 では船木建設が大工と現場監督の育成の取組について、 江別で住宅リ...

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住宅会社社長や社員が建てた自邸/札幌・建匠山口建築部長の事例(リフォーム)



創業1957(昭和32)年から60年以上、地域の評判、口コミに支えられて住まいの営繕、リフォーム、新築を行ってきた実績のある札幌市豊平区の工務店・リフォーム会社の株式会社建匠の山口征貴部長。ご自身も10年前に、札幌市内で築33年、950万円の中古住宅と土地を購入。家族が住みやすいように、予算の都合も踏まえながら優先順位をしっかり考えた約700万円のリフォームを行いました。つまり戸建て住宅の取得コストは総額1650万円です。札幌の市街地で木造の新築一戸建て住宅を持つ場合は3000万円以上の費用が必要ですから、持ち家の取得コストを抑える合理的な選択肢です。



山口部長 一階は家族で過ごす時間も長いし、来客もこられることを想定して、ある程度費用をかけようと考えました。一階の暖房給湯、窓や内装の張り替え、トイレの交換、そしてすが漏れ対策に多くの費用がかかりました。

逆に2階はプライベートゾーンなので、極力リフォーム費用を抑える工夫をして綺麗にしようと考えました。そのためには実現したいことの優先順位をつけるよりも我慢すべきことの整理が必要でした。人件費や材料費を当たり前にかけて、壁や床、天井をしっかり直したりしないで、現状を活かして塗装をしたり、クロスを貼ったり…。今回は自宅なので、思い切った発想で、家族と相談しつつ費用を抑えて改修しました。通常の半分程度の価格で行えたと思います。

リフォームで難しいのは、お客様にとって、何を重点的に直したいのかを踏まえた改修の計画を練ることです。2階は断熱性能を十分に満たしていなくても我慢するなど、メリハリをつけた対応にして予算内で納めました。


予算・要望にあった住宅リフォームとは?/ 札幌市山口邸/株式会社建匠

取材記事 予算・要望にあった住宅リフォームとは?/ 札幌市山口邸/株式会社建匠

住み慣れた我が家でも、実は キッチンが使いにくい 窓回りが寒い 雨漏り、すが漏れしている 水道の蛇口から水がポタポタ...

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住宅会社社長や社員が建てた自邸/千歳・生杉建設石井社長の自邸



生杉建設は、2019年12月に、同社で24年間工事管理一筋に奮闘してきた石井良幸氏が新社長に就任。新体制の下でアフターメンテナンスや人材育成などの強化に取り組んでいます。石井さんファミリーは、以前は千歳市内、2LDKのアパートに暮らしていました。結露や寒さ、狭さに悩まされ、子どもが小学校に入学する前に家を建てて住環境を整えたいと考えたのが家を建てた動機です。

土地探しは、落ち着きや静けさを求めて比較的古くから住宅街だったエリア、千歳市立北陽小学校の学区を選びました。石井邸は2008年に完成。格子窓や塗り壁の輸入住宅テイストは奥さまが雑誌などを見てイメージし、当時、工事課長だったご主人に相談して実現しました。梁や柱などの木造住宅の主要構造部を、板状の断熱材「スタイロフォーム」でスッポリ覆ってしまうSHS外張断熱工法を採用しているため、暖かく省エネなだけでなく、屋根形状を活かした高さのある天井や、室内側の梁や柱、天井の木材などを現しにすることもできます。


千歳・生杉建設の家づくり―石井社長の自邸を例に

取材記事 千歳・生杉建設の家づくり―石井社長の自邸を例に

住宅会社の社長は、どんな家に住んでいるか、興味がありませんか?今回は千歳・生杉建設の石井良幸社長が2008年に建てた...

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住宅会社社長や社員が建てた自邸/帯広・イゼンホーム元社員Nさんの自邸



今回伺ったのは帯広市の郊外、刈り取り直前の金色の小麦畑に面したN邸です。暮らしているのは農家の4代目であるご主人と奥様、お子さんの3人家族。奥様は施工したイゼンホームの元社員です。

設計・施工は帯広市のイゼンホーム(株式会社伊善建設住宅部)、奥さまはイゼンホームで7年間働いていた経験があります。住宅についてよく知るからこそ住宅会社選びは迷ったのでは? と訊ねると「全く迷わずに決めました」との返答。信頼関係がうかがえます。

性能面については「何も言わなくても安心感があった」と奥様。厳しい十勝の寒さに対応できるよう、外壁は合計190ミリの断熱材、窓は高性能トリプルサッシ(YKKAP)を採用した高断熱高気密住宅です。N邸ではさらに床下暖房+パッシブ換気システムを採用、全室を温度差なく快適な室内空気環境に保てるようになっています。

「一般的な換気システムは頻繁なフィルター掃除が必要なのですが、手間がかかるため、メンテナンスできていない家庭が多いんです。結果、換気不足や結露の元になったりすることも。パッシブ換気ならメンテナンスはほぼ必要ありません」(中村さん)
十勝では施工できる会社の限られるパッシブ換気システム。採用したことでさらにお手入れの楽な家になりました。


住宅会社勤務の経験を活かした要望満載の「家事楽」な農家住宅 帯広市N邸/イゼンホーム

取材記事 住宅会社勤務の経験を活かした要望満載の「家事楽」な農家住宅 帯広市N邸/イゼンホーム

今回伺ったのは帯広市の郊外、刈り取り直前の金色の小麦畑に面したN邸です。暮らしているのは農家の4代目であるご主人と...

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あとがき

住宅会社の社長や営業、設計担当者、大工さんなどは、自身の経験をもとに、建て主さんにおすすめする前に自分の家でいろんなことを試してみる、試して良ければ自信をもっておすすめできる、という意味で自宅を建てることもあります。特に光熱費やメンテナンス、家事動線などは数年住んでみてこそわかることもあるからです。自宅を建てて初めて、建て主さんの気持ち、悩む点などが理解できるようになるという面もあります。

そもそも住宅業界に入る前から家が大好きで、という人は特にいろいろ自宅に盛り込みたい方も多いようです。逆に、大工さんなどの技能者は、ご自身の家を簡素に、安く合理的に建てるケースも非常に多いようです。ある意味住宅の中身を十二分に理解しているので、余計な装飾などに今更価値を見出せない、いまさら夢も憧れもないからそっけない家を建てるというパターンです。

IEZOOMの中には、まだまだ住宅会社社長・社員が建てた家はありますので随時加筆していきます。お楽しみに。


目次

2020年06月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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