【江別・船木建設】腕の良い大工を育てる工務店戦略 では船木建設が大工と現場監督の育成の取組について、
江別で住宅リフォームといえば船木建設:社長インタビュー では江別密着の住宅リフォーム、ごまかしのない丁寧なリフォームに取り組んでいることをご紹介しました。
今回は、3代目森木健一社長が、住宅リフォームに加え、今まで以上に力を入れている新築住宅・注文住宅の取組について、社長にお話を伺いました。
森木社長は「新築」にも力を入れていますね。
森木社長 父であり2代目社長は、公共建築の需要が減ることを見越し、住宅リフォームを2000年から強化し、会社の基盤を固めることに成功しました。今でも船木建設は住宅リフォームがメインの会社です。
しかし、戸建て新築の注文住宅も60年間取り組んでいますし、当社の大工も現場監督も新築住宅の経験は豊富です。
施工の面でいえば、新築は図面通り、計画通りに建てることができますが、リフォームは現場の状況を踏まえて予想外のことに遭遇しても機転を利かせてその都度よい解決策を考える必要があったりします。難易度でいえばリフォーム工事のほうが難しいともいえます。
設計、プランニングの面でいえば、私も現場監督も建築士の資格を持ち、新築の経験を多く持っています。
3代目社長の私としては、新築住宅の強化も進めていきたいと思っているのです。
参考までに、私自身が設計し、当社の大工が建てた私の自宅をご紹介します。
天井の杉板や窓の大きさが室内の雰囲気を良くしていると思います。個人的な好みでいえば、すっきりしたデザインの家が好きで、天井高は2900。バランスをとるため建具をハイスタッド仕様にしました。
もちろんお客様の家を建てる際は、お客様の好みを第1にプランニングします。
自宅ですから、住宅会社の社長で、家を建てるのが専門とはいえ、私の考えだけでなく、妻の要望もしっかり聞きました。
特にキッチンなどは妻のアイデアを多く採用しています。
水回りは見た目の美しさ、清潔感なども大事ですね。
子どもが学校から帰ってきたとき、自分の部屋に行く前にリビングを通過する動線にしたい(子どもの日常の様子を見守りたい)というのも妻の要望です。
断熱・気密や換気などについても教えてください。
森木社長 この家は、床下に新鮮な空気を取り入れ、暖房機で温度をコントロールし、床のガラリなどから室内の空気を循環させることで、快適で新鮮な空気を家じゅうにゆるやかに対流させる低燃費空調システム「エコブレス」を採用しています。
このシステムを導入すると、光熱費削減と室内空気環境の改善、換気のダクトが不要になるので維持メンテナンスの手間が削減でき、室内に暖房機を設置する必要がなくなるなど数多くのメリットがあります。
しかし、どの住宅会社もこのエコブレスというシステムを導入できるというわけではありません。エコブレスというシステムをしっかり機能させるためには、建物の省エネ性能を示す外皮平均熱貫流率(UA値)は0.4W/㎡K以下であるという条件がありますし、気密性能が低いと、換気と暖房のコントロールが計画通りに実現できないという意味で気密性能(C値)は、0.5㎠/㎡を上回るという最低条件があります。
当社は、住宅の断熱・気密施工は、大工の経験が十分あって気密性能は0.1㎠/㎡、0.2㎠/㎡といった性能が出せますし、この自宅も気密測定の結果0.2㎠/㎡でした。住宅の断熱・気密性能に関しては当社の施工力は十分な力があると思います。
その他にも住宅の断熱・気密への理解、第2種換気という仕組み、床下暖房などの理解も必要です。
自宅の床材は表面の質感が良く、側面のエッジ部分にも化粧が施されたダイケンのトリニティという製品を採用してみました。足裏の感触も、見た目も良くて満足しています。
住宅は省エネ性能や換気・暖房などはもちろん、生活動線や間取り、素材感、耐久性やメンテナンスのしやすさ、価格、30年以上たった時の家族構成なども想定したプランニングなどさまざまな気配りが必要です。
現場の整理整頓や清掃、現場に入る大工や職人さんの服装や言葉づかい、近隣の方々への気配りなども、今まで以上に大事になってくると思っています。
当社の新築住宅ではこうした取り組みを行っています。ホームページのリニューアルも現在進行中です。江別の方々に喜んでいただける住宅会社として、成長していきたいと思っています。
2019年08月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。