Column いえズーム コラム

【連載13】安心は禁物! 視線が届かない対面キッチンも


※この記事は北海道住宅新聞の「快適キッチンのミカタ」という連載記事を転載しています。北海道住宅新聞はこちら

キッチンのレイアウトで、リビング方向に向いた対面式キッチンは、開放的なキッチンになる一方、手元を隠したいときはハイカウンターの設置が必要になる時もあります。
 今回は、そのハイカウンターを設置する時にちょっと見落としがちな点をお伝えしたいと思います。

リビングとキッチンに死角ができることも


手元を隠すハイカウンターの高さは、およそ15~20㎝


標準のワークトップの高さは85㎝。そこからカウンターの笠木までのおよそ15cmから20cmが、手元を隠すハイカウンターの高さです。
 
ダイニングの椅子に座ってキッチンを見ると、目の高さから見える範囲はやや斜め上に視線が向くので、洗い物や料理途中の作業で散在しているシンクや調理スペースへの目線は遮断されます。上吊戸がない対面キッチンは、リビング側からの視線がちょうど背面の上吊戸や冷蔵庫の上部になりますので、これらのカラーやデザインはキッチン本体の扉カラーなどよりも、リビングのテイストとバランスを考えて、見せ方を考えていきます。


ハイカウンターの高さによっては、小さな子供が死角に入ってしまうことも(写真はイメージ)


キッチンに立つ人もリビング側が見えるという点で人気の対面キッチンですが、一方でこのハイカウンターの高さによっては、キッチンに立つ人の視界から「小さな子供」が隠れてしまうことがある、ということに注意が必要です。距離感にもよりますが、とくに歩きはじめの1歳~2歳児で身長90㎝未満の小さな子供は、その姿勢によってキッチンからの死角に入ってしまう場合があります。

これは、私が体験したことです。ハイカウンターが高いため、孫が見えなくて気が付いたことでした。

リビング側からの視線を気にして「手元隠し」のハイカウンターを考えがちですが、小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、キッチンから子供の姿が視界に入るかを確認し、カウンターはフラットなタイプを選ぶなど、状況に応じて優先順位を検証してみるとよさそうです。

☆ポイント☆
ハイカウンターはリビング側からだけでなく、キッチン側からの目線も確認する

快適キッチンのミカタは連載です。
次回記事はこちら 【連載14】生活スタイルの変化で人気の海外製食洗機


阿部 美子さん:ララプラスキッチン代表。

2011年からキッチンアドバイザーの先駆けとして活動を開始。キッチンショールーム勤務の経験を活かし、独自のコンテンツでキッチンの楽しみ方を伝えている。

公式サイトはこちら

連載一覧
第1回 キッチンに立つたびに幸せな気持ちになる
第2回 ヒューマンスケールを知る
第3回 キッチンの高さを決める作業点
第4回 キッチン空間のハインリッヒの法則
第5回 会話の見える化で快適キッチン提案
第6回 つい、見落としがちなキッチン空間のポイント
第7回 体にやさしいLDKのつなぎかた
第8回 忘れたころにやってくる・・・キッチン機器のコスト
第9回 高齢化対応キッチンと車椅子対応キッチンのちがい
第10回 使える話題‼️ オープンキッチンと女性の社会進出
第11回 宙に浮く「フロートデザイン」が人気の理由
第12回 「料理」を家事として見た時のキッチン選び
第13回 安心は禁物! 視線が届かない対面キッチンも
第14回 生活スタイルの変化で人気の海外製食洗機
第15回 快適なレイアウトの秘訣は「利き手」にあった!
第16回 リビングキッチンの配色テクニック
第17回 意外と見落としがちなシンクと水栓の距離
第18回 似ているようで違う! キッチン天板の選び方

2022年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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