Column いえズーム コラム

「音楽を楽しむ家」まとめ


「好きな音楽を楽しみたい!」が家づくりのきっかけに

・子どもにピアノやバイオリンの練習をさせたい、習わせたい
・学生時代に親しんだギターやベースの演奏がしたい
・趣味のレコードを高品質なスピーカーで思い切り堪能したい
・明るく広々とした空間で家族と一緒に音楽を聞いたり、演奏がしたい

賃貸アパートやマンションでは、近隣への音漏れ・騒音の配慮から、こうした希望や楽しみが叶わない現実があるようです。戸建て住宅を建てる動機が、好きな音楽や楽器の演奏を存分に楽しみたいから、という方も多いのではないでしょうか。

実際の家づくりでは、音響や防音などの機能的な配慮だけでなく、趣味の音楽に浸る自分だけの空間や、くつろぎの環境も兼ねた部屋づくりが人気のようです。

Iezoom編集部がこれまで取材してきた実例の中にも、

・心落ち着く趣味の部屋に、ギターをすぐに手に取れるよう壁掛けフックを取り付ける
・書斎に防音のDJスタジオを作る
・ロフトにハープの練習スペースを設ける
・2階のフリースペースにギターの演奏・編集作業の空間をつくる

など、音楽を楽しむためのこだわりの空間づくりが見られました。

今回は過去の取材事例から音楽を楽しむ住宅の実例をピックアップ。理想を形にするまでの工程や、参考にしたいアイデアの数々をぜひご覧ください!


目次

音漏れの心配が無く気分が上がるマイスタジオで音楽を満喫 江別市S邸/北渡建設



「隣近所に気兼ねせず、趣味の音楽に没頭できる空間が欲しい」というご夫婦双方の要望により1階には防音性を備えた音楽室を設けています。

ご主人のギターが掛けられた壁は、スタジオをイメージしたデザインで、黒に塗装した合板に四角くカットした木毛セメント板を貼った、手の込んだ仕上げになっています。

奥さまのピアノのそばの防音ドアを閉めると、室内が密閉状態になります。そのため、個別の換気装置のほかに小さめの換気窓を2ヵ所に設け、対角線上を風が通るようにしています。

老川さん「壁と天井に防音材を入れ、木毛セメント板をインテリアとして取り入れました。窓はペア+単板ガラスです。窓を二重にすることで、トリプルガラスよりも防音性が高くなります。

奥さま「外にも2階にも音が全く漏れていないことを確認しました。安心して演奏を楽しむことができています」。
傾斜外壁に斜め屋根・往来の目を引く小さな邸宅 江別市S邸/北渡建設

アルトサックスが迎えるスタイリッシュモダンな家 清水町T邸/プラスワイド



「シックな雰囲気にしたいねというのは、結婚前から話していました」そう語るTさん夫妻の自宅は、玄関ドアを開けると奥様のアルトサックスが迎えるモダンなデザイン。サックスと共に空間を引き立たせるのが奥様お気に入りの照明です。
ソーラー発電で暮らすスタイリッシュモダンな家/清水町Tさん

愛用のグランドピアノを楽しめるLDK 帯広市C邸/イゼンホーム



ピアノの演奏が趣味という奥様、愛用のグランドピアノをアメリカから運びました。このスペースは元は畳と押し入れがあった場所。フローリングと収納に替え、趣味も楽しめるLDKになりました。
記事はこちら アメリカの戸建てから帯広のマンションへ 老後に備えた住まい/帯広市Cさん

階段下を活用したピアノスペース 東神楽町Sさん/昭和木材



ダイニング・キッチンの一角には階段下を活用したピアノスペースをプラン。
キッチンに立つと、ピアノを弾く娘さんや、階段を行き来する家族の様子を見守ることができます。
記事はこちら 階段踊り場を活用した書斎とピアノスペースのある家 東神楽町Sさん/昭和木材

ギタリストのご主人こだわりからギターを飾れるよう工夫された寝室の壁 網走市S邸/光輝建設



2階のご夫婦の寝室には、バンドでギターを弾くSさんのこだわりから、壁に下地板を施工してギターを飾れるように。



玄関ホールの仕切り壁のニッチ。ギターアンプをイメージしたキーラック付きで、こちらもSさんのこだわりポイントです。
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長年愛用のレコードプレーヤーで音楽の世界にひたれる書斎 函館市Kさん/マルサ佐藤建設



洋室の一つは、Kさんの書斎に。室内にはレコードやカセットテープのコレクションがずらりと並びます。長年愛用のレコードプレーヤーやカセットデッキもあり、趣味の世界にどっぷりひたれる環境です。
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趣味の音楽部屋は心落ち着くテイストに 帯広市Mさん/プラスワイド



こちらは一階のLDKから続く趣味の部屋。シックな雰囲気に合わせて床も濃色のウォルナットを選びました。壁にはギター用のフックが取り付けられています。見せる収納としてお部屋に美しいアクセントを与えるだけでなく、気が向いた時にすぐに手に取れるのも嬉しいところです。
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ご主人の書斎は防音DJスタジオ?! “隠れ家”で気兼ねなく音楽に浸る 帯広市Uさん/カントリーヴィレッジ



趣味でDJをされているというご主人。計画当初から関係機材を収められる書斎の実現を希望していました。気になる防音性能はというと、2枚の扉を完全に閉めてしまえば隣の部屋にいてもほとんど音が気にならないレベル。天井の勾配が音を反響し、厚みのあるサウンドに聴こえるところもお気に入りです。
レコードを収納する棚はもちろん造作。レコード店などで見るような引き出し型で、収納とディスプレイを兼ねています。

この部屋に入ると出てこられなくなっちゃうんですよ(笑)」とご主人。ずっしりとした機材と大量のレコードが詰まった室内は、照明やコードの収納なども男性的なセンスで統一。隠れ家のような心ときめかせる空間となっていました。
記事はこちら 男前カントリー&防音スタジオの家/帯広市U邸 カントリーヴィレッジ

ご主人がギター演奏や音楽鑑賞を楽しむ防音の書斎 札幌市Eさん/イネスホーム



ギター演奏や音楽鑑賞を楽しむご主人専用の書斎は、防音を施した室内にたくさんのCDや書籍が収まる可動棚とデスクを造作しています。
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スキップフロアで叶えた舞台のような専用ピアノ室 帯広市Sさん/Cryptn(クリプトン)



今回の取材で最も心躍らされたのが、LDK隣に設けられたこちらのスキップフロアです。上はピアノ室、下はキッズスペースとして使用されています。
いつもの練習風景も、くり抜かれた壁の向こうに見えることでまるで舞台で弾いているかのような印象的なシーンに。奥様の誕生日にはお嬢さんがピアノの演奏を披露するなど、音楽のある日常を楽しく演出してくれる空間となっています。

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ハープを楽しむ最上階(ロフト)札幌市Aさん/白田建築事務所



2階ホールから階段を数段上がったところにあるロフトは、ハープの練習スペース。窓からの眺めの良さもお気に入りです。最近挑戦したというハープ演奏。次は持ち運びができるサウルハープをやってみたいそう。楽しい計画は尽きません。
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音楽室と楽器の収納庫がある家 札幌市Oさん/シノザキ建築事務所



2階に音楽室があり、それぞれが得意な楽器を持つOさんファミリーは楽器の収納庫も造っています。
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吹き抜けと繋がるフリースペースにギターとベースをディスプレイ 帯広市Kさん/cubeチセ



吹抜けと繋がったフリースペースにはKさんご夫妻の趣味であるギターとベースがディスプレイされています。
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室内窓で明るく奥行きを感じさせるピアノ室 札幌市Kさん/辻野建設工業


廊下から見たピアノ室


玄関ホールは段差の少ないバリアフリーで、靴の脱ぎ履きに便利な椅子を置いています。向かって左手には奥さまのピアノ室、その奥にリビングが続きます。まっすぐ進むとキッチンにつながっています。室内窓で明るく奥行きを感じさせる空間に仕上がりました。

奥さまが伴奏活動やピアノ指導をされていたそうで、グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノがそろっています。今は楽しみとして弾いているそうです。
南向きの採光窓や、往来の視線と楽器のレイアウトに配慮した高窓など、窓の配置もばっちりです。
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音楽を満喫できるフリースペース 帯広市Hさん/cubeチセ



2階にあるフリースペースはご主人が音楽を満喫できるスペース。吹き抜けや天窓もあるので、とても居心地の良い空間です。
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ギターを楽しむ、階下でありながら明るく心地のよい空間 芽室町Tさん/水野建設



階下奥の主寝室は、現在はご主人のお部屋として使用しています。右側の壁の下半分はモルタル、左側はレザーのような質感のブルーグレーの壁紙で、落ち着きのある空間に仕上げました。

「たしなみ程度です」と照れながらギターを弾いてくださったご主人。こちらの部屋は平面上はリビングの隣に位置していますが、スキップフロアの高低差があるためとても静かでテレワークや趣味に最適です。土地に傾斜があるため、階下でありながら地下ではなく、明るく心地のよい空間となっていました。
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2021年06月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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