Story 取材記事

傾斜を活かしたスキップフロア 林の中の家/芽室町T邸 水野建設


今回取材に訪れたのは、帯広市内からもほど近い林の中の分譲地。建物の色合いや敷地内のシンボルツリーの保存など、独自のルールに守られた落ち着いた街並みが美しい住宅地です。
こちらに二人のお子さんと共に暮らすのは、帯広市出身のT夫妻。ご夫妻の「自然の中で暮らしたい」という想いが結実した、林に溶け込むカラマツの家をご案内いただきました。

美しさとメンテナンス性を兼ね備えたカラマツ外壁



緩やかに傾斜した屋根とカラマツの外壁が特徴のT邸。設計・施工を担当したのは音更町の水野建設、担当は同社の水野光義社長、水野円さんと早智さんです。
建物は土地の傾斜を活かし、一部をスキップフロアに。土地の高い部分にあたる写真の奥側が1階、低い部分にあたる手前側が0.5階と1.5階というような構造になっています。



汚れが目立たず、実はメンテナンス性も高いというカラマツの外壁。「傷んだ場所を1枚だけ張り替えることも可能で、1~2年で周囲になじみます」と担当の円さん。塗料ではなく木材保護材で仕上げてあるため、塗り直しの必要もないのだそう。



早速お邪魔します。

「猛暑日も涼しく過ごせた」住宅性能



ドアを開けると広がるのは、一面の庭をのぞむLDK。天井は梁をあらわしにし、あえてクロスも貼らない仕上げにしました。



水野建設は木をふんだんに使う家の雰囲気と「気密・断熱性能が高く、信頼して薪ストーブの施工を任せられるところ」が決め手で選んだというTさん。

猛暑日が続いた夏も「気密性が高いせいか、締め切っている方が涼しいくらいでした。30℃を超える日もエアコンは寝る前に少し付けるくらいで十分涼しかったです」(奥様)と性能の高さを実感しているそうです。



薪ストーブは「窓が大きくて炎がよく見えるところが気に入って」とデンマークのmorsoを選びました。背面の札幌軟石とグレーのタイルがお部屋に馴染んでいます。



アイランド型と迷ったというキッチンは、「リビングを広く使えるように」とI型のオープンキッチンに。広々と庭を見渡せ、家族を見守れるご夫婦お気に入りの場所です。奥の勝手口はカーポートと物置に繋がり、薪の運び入れも楽々。



キッチンの天板はセラミックトップ、素材感にこだわりグレードの高いものを選びました。黒い天井は「薪ストーブを使うので汚れにくい色がいいとおすすめしました」と円さん。LDK全体の雰囲気を引き締めています。



食器棚は音更町の家具工房FARMER’Sでオーダー。イメージどおりのジャストサイズになりました。

スキップフロアで繋げる空間・仕切る空間



T邸の大きな特徴が、LDKと階下・階上をつなぐスキップフロアです。段差が低いため、子ども部屋のある1.5階とLDKには一体感があります。



上階の子ども部屋。2.7mという天井の高さを活かして造作のロフトベッドを製作しました。



階下には洗面・脱衣所と洗濯・アイロンがけスペース、ファミリークローゼットを一カ所に配置し、家事動線を集約。脱衣所の壁にはニッチを設け、タオルを収納しています。
洗濯機の上に見えるのはガス乾燥機「乾太くん」。「電気乾燥機の1/3くらいの時間で乾き、光熱費も控えめ」(奥様)と今では生活に欠かせないそうです。



階下奥の主寝室は、現在はご主人のお部屋として使用しています。写真右側の壁の下半分はモルタル、左側はレザーのような質感のブルーグレーの壁紙で、落ち着きのある空間に仕上げました。



「たしなみ程度です」と照れながらギターを弾いてくださったご主人。こちらの部屋は平面上はリビングの隣に位置していますが、スキップフロアの高低差があるためとても静かでテレワークや趣味に最適です。土地に傾斜があるため、階下でありながら地下ではなく、明るく心地のよい空間となっていました。

「細やかな対応とアフターメンテナンスで工事中も完成後も安心」



さて、思い通りの家を建てるためには細かな打ち合わせが必要となる家づくり。水野建設との家づくりはどうだったのでしょう?

「水野社長はやさしいお父さんという感じで打ち合わせもアットホーム感がありました。早智さん、円さんのおふたりは、連絡や資料作りなどの対応がとてもきめ細やかで丁寧で」とご主人。奥様も「工事中は進捗状況を写真つきメールで送ってもらえて、とても楽しみでした」と安心感の中で家づくりが進められたようです。



担当した水野早智さん、円さんと。ご夫妻は家づくりの満足度の高さのひとつに「アフターメンテナンスの良さ」を挙げます。

「先日は壁紙が少し破れてしまったんですが、LINEをしたら翌日すぐに来て直してくれたんです。後付け機器の配線に困っていた時は、線をきれいにキッチンに納めるための土台をサービスで作ってくれました」とご主人。他にも、洗面所や家の外にはお子さんのための踏み台を作ってもらえたりと、住む人の暮らしやすさを考えた対応に感激したそうです。



シンボルツリーにはご主人手作りのエゾリスの巣箱が取り付けられ、木々の間をお子さんが走り回っていたT邸の庭。今後はウッドデッキや畑、アスレチックを作ろうと構想を練っているそうです。ご家族とともに歳月を重ね、より魅力的になっていく姿が目に浮かぶような、自然に溶け込んだカラマツの家でした。


2021年11月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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