Sさんはキャンプが趣味のご主人とナチュラルな暮らしを望む奥様、育ち盛りの野球少年の3人家族。「飽きがこない家」と語るミニマムスタイルの自宅を案内いただきました。
住宅・物置・車庫のデザインを統一して美しく
カラマツ外壁が主役のシンプルな外観。住宅と並んで存在感を放っているのは、同時に作った物置兼カーポートです。
「相性の良いオール電化と太陽光発電を組み合わせたくて」と、住宅、カーポート双方の屋根に太陽光パネルを設置しました。
凹凸のあるカラマツ外壁は夜間のライトによる陰影も味わい深く、近所の方にも好評です。
玄関は広々とした土間空間。写真左手前には薪ストーブを設置し、玄関という役割を超えたくつろぎの場となっています。
正面の壁は上部に開口を設け、奥のLDKとの一体感や空気の流れを重視したデザインにしました。
念願の薪ストーブを前に「お酒を飲みながらここでぼんやり過ごすのがいい」とご主人。造作のベンチはテーブルにも椅子にもなり、外に出しても使えるというスグレモノです。
部屋や道具の数を増やすのではなく、ひとつを多目的に利用することで、無駄のない美しさが生まれました。
造作家具に現し(あらわし)の天井…木という素材の魅力を堪能
LDKは梁と床だけでなく、キッチンの壁やダイニングセットまで道産のカラマツ材で造作し統一感を出しました。
「壁にも木を貼ろうかとも思ったのですが、水野社長に異素材を組み合わせたほうが木目が映えるよとアドバイスをいただいて」。落ち着いた仕上がりが気に入っています。
約30坪の比較的コンパクトなS邸ですが「吹き抜けになっているからか、大きな家に住んでいる方にも”広いね”と言っていただくんです」(奥様)
お気に入りのダイニングセット。アイアンの脚がアクセントになっています。
家庭菜園へのアクセスを考え、キッチンには庭に続く勝手口を設けました。
洗面台も造作でシンプルな造りに。
写真左)玄関脇の和室。
写真右)階段下の空間にはエアコンとロボット掃除機の充電スポットを設置しました。
2階の天井にはクロスを貼らず、木の質感と木目をそのまま活かしています。
「スタイリッシュな家もいいなと思っていたのですが、年齢を重ねるうちに落ち着いた、飽きのこないものに惹かれるようになったんです」と奥様。主張しすぎない木の素材感に魅力を感じているといいます。
子ども部屋も他の部屋と同様、年齢に関わりなく永く使えるデザインに仕上げました。
シンプルだから大きく使える
ご案内いただいた後、家づくりの話を詳しくお伺いしました。
家づくりのきっかけについて教えてください。
仕事が落ち着いてきて、家での時間を重視するようになったことですね。思い立ったら即行動で、すぐに住宅会社を探しました。
北海道らしい家に住みたかったので「道産 素材 家」「道産 木 家」というような検索ワードで探し、管外のログハウスなども含めてモデルハウスなどを見に行きました。
水野建設を選んだ決め手は?
元々、自然やキャンプが好きで、スローライフに対する憧れがあったんです。一方では仕事や子育てといった現実もあり、自然を感じられる暮らしや手作りの豊かさはなかなか手の届かない理想でした。薪ストーブに火がともり、自然素材に包み込まれるような水野さんの家は、買い物や通勤・通学、といった日常生活の利便性も大切にしながら理想が叶うと感じたのです。
ご家族の考えるライフスタイルに合っていたのですね。
水野さんが提唱する「ミニマムスタイル」への共感も大きいです。それまでは雑貨などを集めてしまいがちで片付けにも苦労していたのですが、シンプルで上質な家で、本当に好きなものだけに囲まれた生活ができたら素敵だなと考えるようになりました。
プランニングや打ち合わせはどのように進みましたか?
主に打ち合わせした水野(光義)社長は遊びゴコロがある楽しい方で、土間空間の使い方など、建てた後の暮らしについてもまるで自分が住むかのような立場で考えてくれました。要望をすべてお伝えした後はお任せした部分も大きかったのですが、デザインやライティングなども含めとても気に入っています。
実際に暮らしてみての住み心地はいかがでしょうか。
「小さく建てて大きく暮らす」というキャッチコピーのとおりの家だなと。シンプルな造りで無駄が少ないので広々と感じられるし、可変性もあるので、子どもの成長などによってライフスタイルが変わっても安心です。
特に気に入っているのは温かさ。冬に日光が入るように設計されていて、日中は暖房が必要ないほど温かいんです。帰宅して「すぐにストーブをつけなきゃ!」と感じることがない。いつでもホッと安らげる家ですね。
写真 Commercial Photo / Movie SWITCH
2022年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。