Column いえズーム コラム

停電でも灯油さえあれば暖をとれる 石油暖房の家(2021年版)


2018年の胆振東部地震では、北海道全域で史上初めて大規模停電・ブラックアウトが発生しました。
停電が続き、あらゆる家電が使えない中、みなさん一度は「もしこれが、冬に起きていたら」と考えて、背筋が凍る思いをしたはずです。

そんな“もしも”の備えになるエネルギーが「灯油」です。灯油は自宅で備蓄可能で、電源不要のポータブルストーブの燃料としても活用できます。また、そんな災害に強い灯油暖房を採用した住宅をまとめました。


目次

大停電にも備える!暖かく快適な平屋住宅  池田町S邸/赤坂建設



赤坂建設が「LPガス発電機による自家発電」ができる家づくりをされていたのは知っていたので、災害への備えとしてそれも要望しました。そういえば今朝も地震がありましたが、家の中にいて地震の揺れに気付きませんでした。新居になって家の前を車が通っても振動や音はほとんど感じなくなりました。



主暖房は温水パネルヒーターで高効率石油給湯器「エコフィール」を使っていますが、炎が見えたほうが良いという母の要望でリビングにFFストーブも置いてもらいました。
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札幌中央区のマンションから西区へ住み替えで静かな生活!Sさん/リヴスタイル



便利の良い中央区のマンションから、西区の閑静な住宅街に新居を構えたSさんご夫婦。マンションと戸建て、都市部と郊外の"住みやすさの違い"を肌で感じたお二人。
「マンションに比べて、ここは本当に静かで落ちつきます」
お互いの暮らしが近いことから生まれるマンションの"生活音"の不安。その不安が戸建てに住むことでなくなったそう。



断熱性に加え、経済的な灯油セントラルヒーティングを採用したので、「戸建ては寒いのでは?」という心配も取り越し苦労に終わったそう。暖房費も予算内に収まっています。

Sさん夫妻が以前、不満に感じていた収納の悩み。収納スペースを柔軟に確保してくれた事で、満足いく仕上がりになったそうです。必要な場所に、必要な分だけ設置された収納は使い勝手も良さそうですね。
脱衣所に設置された収納棚は、自由に可動ができる棚板を使用。使う人のことを考えた、嬉しい工夫が施されています。灯油暖房・給湯ボイラーが収納の横にあるので、タオル類が冷えることもありません。
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子供たちものびのび暮らせるコテージ風の家 札幌市M邸 晃和住宅



ご家族がいちばん気に入っているのは、W断熱方式を施した家の暖かさ。前の借家は、古いこともあってストーブを置いても寒く、朝は息が白く見えるほどだったとか。Mさん邸は灯油を使った床暖房を採用。家じゅうが暖かいだけでなく、最も寒い月の暖房費が半分で済んだのもうれしいといいます。
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ウォールナットとレンガのレトロで味わい深い家 音更町 Kさん/とかち工房



暖房・給湯の熱源選びは少し悩みどころでした。職場の同僚は、ガスを選ぶ人も多かったそうですが、Kさんが購入した土地は、都市ガス供給地域ではなかったため、灯油を選択。「電気料金が大幅に値上がりした後だったので、さすがにオール電化という選択肢はありませんでした。LPガスと灯油とを比較したら、灯油の方が安く付くかなと考えました」とKさん。

Kさんご夫妻は住んで2年半になりますが、暖房・給湯の灯油代は年間で13万円ほどで済んだとのこと。このほか、電気を家電とIHで使っていますが、電気料金は年間10万円もかかっていません。小さなお子さまがいて暖房費をあまり節約できないことを考えると、かなり割安な光熱費だと言えそうです。
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プランもデザインも望み通りの農家住宅で新婚生活 十勝・音更町O邸/とかち工房



暖房は、灯油ボイラーによるパネル式セントラルヒーティング。灯油タンクに毎月タンクローリーが配送に来ますが、毎回半分も補充しなくて良いので、「予想以上に暖房費が安い」と喜んでいます。
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愛車のガレージのために無理ない予算で家を建てたMさん/リヴスタイル(札幌)



1階には石油FF暖房機が1台。リビングには床暖房が入っています。2階の暖房は?と奥さんにたずねると、「まったく置いていません。2階には部屋が3つありますが、室内ドアを開けておけばどこも暖かいんですよ」。

既にリヴスタイルの住宅でお住まいのオーナーさんから「断熱がしっかりしているから2階の暖房は要らなかったわ」と聞いて、設置するのをやめたそう。「正解でしたね。寝るときは1階のストーブをオフにしますが、2階の寝室は全然寒くありません。7カ月の娘が布団を跳ねのけていても大丈夫です」と笑って話してくれました。
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旭川の隣、東川町で小岩組がモデルハウス公開



モデルハウスのカーポート兼物置も住宅部分と素材感を揃え、道南杉を外装に張っています。灯油タンクなども住宅の入り口側からは見えない位置に配置されています。
場所は北海道上川郡東川町キトウシ南2丁目。東川町と東川町土地開発公社が分譲する「ガーデンコートキトウシ2」という一区画の敷地面積が110坪を超える分譲地内に建っています。



ファミリー向けのプランで、1階はLDKと和室、水回りが中心で24.94坪。大きな吹き抜けもあり開放感抜群です。
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雪の悩み解消。豪雪地・岩見沢に建つモダンリビングの家



メインの暖房と給湯は灯油熱源。冬はパネル式セントラルヒーティング、春と秋はビルトインタイプの冷暖房エアコンと季節によって暖房方式を使い分けています。換気は排気のみを機械で行う第3種換気システム。

奥様の記録をもとに灯油消費量を計算したところ、厳寒期の12~3月のおよそ4ヵ月間で給湯を含めて約550リットル。生活臭が気にならない程度に換気量を減らしたり、送水温度を低く抑えるというお父さんの省エネアドバイスを元に、生活の工夫をしているそう。
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中古住宅リノベで広々&暖かなマイホームを実現/札幌市・Iさん ブレイン札幌



暖房については、リビングには温水暖房機能付きの灯油ストーブがあり、玄関やトイレなど寒さが気になる場所には温水回路を回してパネルヒーターを設置してもらいました。最近一気に冷え込みましたが、こうした設備のおかげで快適に過ごせています。
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プランは一発OK。信頼できる工務店で叶えたモダン住宅 帯広市H邸/カントリーヴィレッジ



本当に理想の家が出来上がり、そこに住んでいるという喜びがあります。お友達を招いた時にも褒めてもらい、とても嬉しかったですね。デザインが良い住宅会社でも、性能やプランの良さまで求められるかは分からないので、自分の目で見て、説明を聞くことが大事だと思いました。



プラン作成の際に優先順位が高かったのがバスルーム→ユーティリティー→洗面コーナー→ウォークインクローゼットが一直線に並んだ動線でした。
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参考記事:北海道だけでなく東北でも暖房が課題に

青森市民を寒さと光熱費負担から守る高気密高断熱住宅/青森市・柏谷邸



「青森市民は一冬に約90億円もの灯油を消費しています。自宅の暖房エネルギー消費量が日本一多いんです。青森より寒い札幌の人よりも暖房エネルギーを多く消費しています」

「これは青森のりんごやお米の農業収益にも匹敵する額です。青森市民が経済的に苦しい思いをしているとしたら、それは住宅の光熱費負担が家計を圧迫しているのが大きな要因の一つです」
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エネルギーのベストミックス-まとめ



2011年3月11日に起きた東日本大震災のとき、特に大きな被害に遭った岩手・宮城・福島の3県を対象に行われたアンケートによると、「灯油は使用できた」と答えた人の割合は52.3%。他のエネルギーと比較すると、頭一つ抜けていました(LPガス36.9%、電気23.5,%、都市ガス9.4%.出典:石油連盟)。

北海道胆振東部地震では、電気以外のインフラに深刻な損傷はありませんでしたが、次に大きな自然災害が起こった時にも「大丈夫」とは誰にもわかりません。そこで必要なのが、電気・ガス・灯油というエネルギーの特徴を知った上でそれらを上手に使いこなすベストミックスです。

暮らしに欠かせないエネルギーを電気・ガス・灯油のいずれか1つに頼るのではなく、例えば暖房は灯油、給湯はガス、調理その他は電気というように、用途ごとにエネルギーを変えて利用するという考え方。それによって、万が一の時にもいずれかのエネルギーを使える可能性が高まります。



上の写真:ガスコンロがあれば簡単な料理をつくり、キャンドルライトで食卓を囲むことができます(胆振東部地震当日)。

2019年台風15号による千葉県の停電は長期間にわたりました。ただ、東日本大震災では電気の復旧は比較的速く、都市ガスは大幅に遅れました。どれかひとつのエネルギーに頼ってはいけない。それが大災害の教訓ではないでしょうか。

※企画・編集協力:石油連盟

この記事は連載です。

1 北海道の家の7割はセントラルヒーティング!その理由は?
2 北海道の住宅は灯油、電気、ガス? 暖房器具選びは?
3 停電でも灯油さえあれば暖をとれる 石油暖房の家(2021年版)

2021年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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