Column いえズーム コラム

【連載15】快適なレイアウトの秘訣は「利き手」にあった!


※この記事は北海道住宅新聞の「快適キッチンのミカタ」という連載記事を転載しています。北海道住宅新聞はこちら


キッチンの基本レイアウト4タイプと、人気の対面式I型ペニンシュラ・アイランドの両タイプ


キッチンの基本レイアウトはI型、2列型、L型、U型の4つ。この4つのパターンにそれぞれ、アイランド型とペニンシュラ型の2つのタイプがあります。リビングとつながるキッチンレイアウトで人気なのは、この対面式I型ペニンシュラ型キッチンとアイランド型キッチンです。

理想のレイアウトは、「利き手」を知ること

キッチンのレイアウトは、シンクが左右どちらに位置するかによって、コンロの位置も決まりますが、実はシンクの位置は自分の利き手と関係していて、キッチンでの快適な家事動線を決める要点になります。右利きの場合は、右からシンク→調理スペース→コンロ(加熱機器)、左利きはその逆で、左側にシンクがあるほうが使いやすいと言われています。


右利きの場合:右からシンク→調理スペース→コンロ(加熱機器)の順に配置すると使いやすい


その理由としては、右利きの場合、包丁で食材を切る作業をした時に右側に残る生ごみをシンクに落としやすいこと、右手で道具を持ってかき混ぜるような作業を行う時に、コンロ側に壁があると右手がぶつかることなどが挙げられます。
 
また、必需品になったビルトイン食洗機も、右利きの場合はシンクの右にあると便利。シンクで食器等を予洗いをしてから食洗機にセットするので、利き手で行う方が楽だからです。そしてキッチンでの一連の作業もスムーズに行うことができます。右利きでシンクの左側に食洗機があると、身体をひねって食器等をセットすることになるので、毎回の作業が負担になり不満につながっていきます。
 
マンションのリフォーム等では、パイプスペースや種々の制約によって、シンクの位置を選べない場合もありますが、作業動線がスマートで使いやすいキッチンレイアウトを実現するには、使う人の「利き手」をチェックしておくことが大切になります。

☆ポイント☆
「利き手」をチェックすることが使いやすいキッチンレイアウトの要点

快適キッチンのミカタは連載です。
次回記事はこちら 【連載16回】リビングキッチンの配色テクニック


阿部 美子さん:ララプラスキッチン代表

2011年からキッチンアドバイザーの先駆けとして活動を開始。キッチンショールーム勤務の経験を活かし、独自のコンテンツでキッチンの楽しみ方を伝えている。

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連載一覧
第1回 キッチンに立つたびに幸せな気持ちになる
第2回 ヒューマンスケールを知る
第3回 キッチンの高さを決める作業点
第4回 キッチン空間のハインリッヒの法則
第5回 会話の見える化で快適キッチン提案
第6回 つい、見落としがちなキッチン空間のポイント
第7回 体にやさしいLDKのつなぎかた
第8回 忘れたころにやってくる・・・キッチン機器のコスト
第9回 高齢化対応キッチンと車椅子対応キッチンのちがい
第10回 使える話題‼️ オープンキッチンと女性の社会進出
第11回 宙に浮く「フロートデザイン」が人気の理由
第12回 「料理」を家事として見た時のキッチン選び
第13回 安心は禁物! 視線が届かない対面キッチンも
第14回 生活スタイルの変化で人気の海外製食洗機
第15回 快適なレイアウトの秘訣は「利き手」にあった!
第16回 リビングキッチンの配色テクニック
第17回 意外と見落としがちなシンクと水栓の距離
第18回 似ているようで違う! キッチン天板の選び方

2022年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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