Story 取材記事

アウトドアのプロが選んだのはエコで省エネな藤井工務店の家 東川町・Aさん


まばゆい光と青い空。旭岳を主峰とした大雪山系を望む田園地帯にAさんの家は建っています。設計・施工したのは東神楽町に事務所を構える藤井工務店。自然素材の魅力を生かした高断熱・高気密な家づくりに定評のある会社です。

風景に溶け込む板張りの外壁には道産カラマツを採用。下屋の傾斜屋根にはソーラーパネルを備えています。


左からAさん、奥さま、藤井光雄社長


2024年の4月に入居して1年が経ったAさん。さっそく住まいを拝見しながら、Aさんご夫婦と藤井社長に、家づくりについてお話をうかがいます。

自然素材の温もり。適所に施した造作家具で居心地の良い住空間



下屋にあたる部分に配されたリビング・ダイニング。窓際には下部収納を備えたベンチと可動棚を造作しています。床材には北海道産ナラ材を採用。壁はホタテ素材の塗壁仕上げです。



傾斜屋根を生かした吹上げ形状で、奥には2階に続く階段が配されています。



リビング・ダイニングを見渡せるキッチンは、奥さまが特にこだわったポイントです。メンテナンスがしやすいステンレス天板、面材にはシナランバーを使った藤井工務店のオリジナル。東川町にある家具工房に製作を依頼しています。



奥さま 背面収納は扉式でなく、引き出しにしてもらいました。広い天板は作業がしやすく、娘たちと餃子づくりを楽しんだり、とても気に入っています。



発酵食品づくりもしている奥さま。奥のパントリーには保冷庫も完備しています。



リビング・ダイニングを反対側からみた風景。



リビング続きの和室はウッドデッキにつながるテラス窓を配しており、旭岳を眺めることができます。横長の窓からも水田や木立と、緑の風景が楽しめます。

ロフト付きの個室で構成されたコンパクトな2階


階段に向かって撮影したホールの様子


2階に上がると、ホールに面して居室が4部屋並んでいます。Aご夫婦には高校生になる3人の娘さんがおり、下のお子さん2人は双子の姉妹です。この家を建てる時、3人それぞれの個室をつくるという希望がありました。




こちらは上の娘さんの個室。6帖の広さがあり、上部のロフトがベッドになっています。



こちらは双子の姉妹の個室。それぞれ5帖大あり、壁を隔てて同じデザインでつくられており、ロフトがつながっています。



ご夫婦の寝室は8帖の広さがあり、ロフトの下にはそれぞれのクローゼットを備えました。



「寝室からも大雪山系を見渡せ、朝からハッピーな気分になれます」と奥さま。窓台の奥行が広いのは、300mmを超える高断熱壁の証です。

ご夫婦にお聞きします

NPO法人を立ち上げ、キャンプやエコツアーを通して自然体験や自然保護が学べる活動を提供しているAさん。アウトドアの達人でもあるAさんの家づくりはどのように進んだのでしょう。ご夫婦にお聞きします。

東川町に移住したきっかけは?



Aさん 私は札幌市出身で、元々はネイチャーガイドをしており、2001年に旭岳ビジターセンターに勤務したことがきかっけで、東川に住むようになりました。東川で妻と出会い、結婚後、2007年に大学院で観光学を学ぶために札幌に居を移し、そこで長女と双子の姉妹が生まれました。

奥さま 札幌市西区の緑豊かなエリアにある主人の実家で、子育てをしながら過ごしていましたが、双子が3歳になる2015年ごろに、もっと自然のある場所で暮らしたいと思い、東川に戻る決断をしました。


テラコッタ・タイルを敷きつめた玄関は土間続きにアウトドア用品も収納できるシューズ・クロークを完備


戻ってからはリフォーム済みの中古住宅で賃貸生活を続けていましたが、築40年の古家のため、寒さや暑さの問題があり、子どもたちの個室も叶わない状況でした。

旭岳を毎日眺めて暮らしたいということと、子どもたちに個室をつくってあげたいという想いから、マイホームを考えるようになりました。

藤井工務店を知ったきっかけと依頼の決め手はなんですか?

Aさん 藤井さんの息子さんが私の主催する子どもキャンプに参加したり、うちのスタッフのMさんが藤井工務店で家を建てたというご縁がありました。

Mさんのお宅を実際に拝見し、コンパクトで合理的な設計と、自然素材を使った心地よさを実感し、藤井さんにお願いしたいと思い、紹介してもらいました。


玄関からキッチンへ続く動線上には洗面化粧室が。向かって左手の引き戸の奥には脱衣・洗濯室・浴室が、右手にはトイレが配置されている


また藤井さんの家は省エネで、自然由来の素材を使って建てられているので、壊した時にも環境負荷がかからないエコロジーな住宅。そういった観点も、共感するところが多かったです。

最後の決め手は、人にも環境にも優しい家づくりのポリシーを貫く、職人気質な藤井社長の人柄に信頼が置けたことです。

実際に暮らしてみての感想は?


玄関から入ってすぐ右手にある薪ストーブ・コーナー


奥さま 私は毎朝、一番に旭岳を眺められる暮らしに大満足です。娘たちも個室が当たり、喜んでいるのと、休日も出かけたくないというほど居心地がよく、家で過ごす時間が増えました。

薪ストーブで暖をとる時間も至福の時。それぞれが思い思いに薪の炎を眺めながら、心も体も温められている感じです。



Aさん 太陽光による自家発電や充電、薪ストーブを活用した暖房など、自然に負荷をかけない暮らしが実践できていることも嬉しいです。

藤井社長 Aさんのお宅は、ZEH仕様で、1枚395wの太陽光パネルを30枚搭載しており11.8Kwの発電が可能。晴れていれば1日に必要な電力の100%以上を確保でき、夏は更に発電量がプラスになる計算です。


スマートフォンと連動した発電システムで、発電量・使用量・電力の売買状況が一目で確認できる


藤井社長の印象は?



冬季も発電量を保つため、太陽光パネルに積もった雪下ろし専用の足場を組むなど、いつも藤井さんが実践的なフォローをしてくださり、とても助かっています。
 
細かな直しも臨機応変に対応してくれて、不安なこと、分からないことは気軽に相談できるので、とても頼りにしていますし安心です。


木製カーポートの脇にはたくさんの薪がストックされている


蓄電池も備えたので、太陽光発電で得た電気を活用できるように、将来的にはEV車を購入したいと思っています。

記者の目



現場に到着した途端、笑い声を交えながら話に花を咲かせるAさんと藤井社長の様子から、信頼関係の深さが読み取れました。住んで1年とは思えないほど、住み手の暮らしに馴染む心地よい住まい。藤井工務店の家づくりの実力を垣間見た取材でした。


2025年06月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

株式会社 藤井光雄工務店の取材記事