ロフト(小屋裏物置等)は、空間に立体感が出てお子さんが喜ぶ、収納に使える、高さが1.4メートル以下、その階の床面積の2分の1以下などの建築基準法の条件に沿っていれば、法定床面積に含まれないので、固定資産税の課税対象面積にも含まれないということもあって、採用されるケースも多いと思います。
一方、狭い、暑い、昇り降りが大変などの事情で使われなくなるケースもあるようです。皆さんは家づくりに取り入れますか?ロフトにもいろいろな工夫、アイデアがあります。参考までに今回は、iezoom取材で出会ったロフトをご紹介します。
吹き抜けにロフトを組み合わせた明るく開放的なLDK 当別町/辻野建設工業
広い玄関ホールを抜けると、ロフトを備えた吹き抜けのLDKがあります。テレビの右手には寝室があり、右手に見えるロフト下がウォークインクローゼットになっています。LDKの中心には薪ストーブがあり、空間全体を暖めています。2つのロフトは、テレビを観たり、洗濯物を干したり、ストレッチをするスペースとして活用しています。
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山を眺めるためのロフト 東川町 藤井光雄工務店
家づくりで2人が要望したのは「家の中から山を眺めて過ごしたい」でした。T邸からは、旭岳は、1階からでは、途中に建物などがあるため視界が遮られ、眺めることができません。敷地からの視界を丁寧に検証したところ2階からでもまだ視界が十分ではないことがわかりました。そこで藤井さんは、2階の一部を天井高の低い収納ロフトにして、その上に山を眺めるためのフリースペースを設けたのです。フリースペースの床の高さは一般的な住宅の2階床高さより高く、3.5mほどあります。
一般的な2階の高さでは見えない旭岳も、2.5階であれば四季折々の美しい姿を眺めることができるようになりました。高さ140センチのロフトを作ったことで、広い収納スペースが確保できたのもメリットでした。
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薪ストーブやロフトが生活を彩る、空窓階段のある家 札幌市H邸/シノザキ建築事務所
家族構成や、12歳、9歳、5歳という子どもたちの年代をふまえた篠崎社長からの提案で、Hさんご夫婦は「Natura Vita」の家を見に行きました。
家全体が木のぬくもりにあふれ、暖房と生活の楽しみを兼ねる薪ストーブや、息子さんたちが大喜びしそうなロフト&ロフトベットを盛り込んだ家のトータルデザインを目の当たりにして、他社の家では感じることのなかった「この家がいい!」という思いが湧き上がったといいます。
奥さま お気に入りの場所ばかりなのですが、特に楽しみなのは薪ストーブです。また、収納量がほしかったので、個室のロフトクローゼットにはポールを付けていただきました。
勾配天井を生かしたロフトタイプの空中クローゼットや、ロフトにつながる収納を兼ねた空窓階段など、ユニークな空間活用法も同社が得意とするところです。
記事はこちら 薪ストーブやロフトが生活を彩る、空窓階段のある家 札幌市H邸
ロフトを設けることで空間を立体的に有効活用 札幌市M邸/丸三ホクシン建設
ダイニングの隣には子ども部屋を想定した個室があります。2階の床材は道産の楡(ニレ)を採用。節が少なく、粘りや強度が高い、年数を減ると少し飴色に変化する無垢材です。間仕切り代わりの家具を置けば、2部屋に分けることもできるように両側に窓やロフトを設置。ロフトを設けることで、ベッドや収納など、空間を立体的に有効活用できます。
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片流れの屋根を活かした秘密基地感も漂うロフト風スペース 旭川市K邸/アーケン
広々としたリビングでは、家族の団らんの声が聞こえてきそうです。2階の奥はお子さんの部屋。
天井は奥さまがワックスを塗ったウェスタンレッドシダーを、ご主人が1枚ずつ貼りました。床は、奥様の好みに合わせて道産のナラ材をチョイスしました。
階段を上がると、ロフトのようなスペースが。片流れの屋根を活かした秘密基地感も漂います。
記事はこちら コンクリート製キッチンが映える大工さんの家/旭川市・K邸
ロフトのある子供部屋 千歳市I邸/生杉建設
写真はロフトのある2階の子ども部屋。
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天井の高さを生かしたロフトベッド 芽室町T邸/水野建設
上階の子ども部屋。2.7mという天井の高さを活かして造作のロフトベッドを製作しました。
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