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京都からの移住者が美瑛に建てた省エネ住宅 藤井光雄工務店


京都在住のNさんは2020年、美瑛町で藤井光雄工務店に設計施工を依頼して新居を建て移住を実現しました。外壁断熱は高性能グラスウール16キロを30センチ以上、太陽光発電を7.03kWも搭載して厳寒の北海道を快適に省エネに過ごせる仕様に。さらに外壁はカラマツの板張り、室内の壁や天井はホタテ貝殻を主原料にした塗り壁など見所満載です。N邸の写真とともに、美瑛移住と家づくりの経緯をご紹介します。



以下、Nさんのお話です。

Nさん 北海道・美瑛町移住のきっかけは23年前、職場の同僚が「北海道キャンプガイド」という本を薦めてくれたことに始まります。その後、家族で毎年北海道へキャンプで訪れるようになり、特に美瑛町では、子どもたちがトンボを捕まえるなど自然を満喫し、自身も大雪山の眺めや木工クラフトなどの魅力にも触れ「美瑛町に住みたい」という思いになりました。



しかし北海道移住となると子どもの転校など、家族の合意だけでもハードルが高いのも事実。北海道開拓使の会に入会したり、弟子屈町などで移住体験に参加するなど北海道移住に向けた情報収集などを進めながらも約20年の歳月が流れました。



2018年には、美瑛町の体験住宅で夏と冬にそれぞれ10日間の移住体験生活を行いました。町じゅうを自転車で廻ったり冬の北海道を経験するほか、中古住宅を数軒見学するなど、移住に向けた具体的な動きも開始しました。ですが、希望に合う中古住宅は見つかりませんでした。



前の職場を早期退職し、美瑛移住を決意してからは土地探しと住宅会社選びも開始。インターネットで地元の住宅会社を探したところ、藤井光雄工務店が薪ストーブの家や、ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)住宅などに取り組んでいることが分かって連絡を取り、家づくりの相談を開始しました。高断熱で太陽光発電や薪ストーブも採用する、自然素材を使うという家づくりです。



私が北海道に来たときは、藤井光雄工務店が工事している途中の住宅やOB施主さんの家を見学させていただきました。

子どもたちは成人しているので移住するかどうかは各自の考えに任せるつもりで、私と母が移住し、夫は京都と美瑛のどちらにも住める2地域居住のような想定でプランづくりをお願いしました。



プランニングは、大まかな要望を伝えたところ、住みやすさを十分に踏まえたプランに仕上げていただいたので、細かな要望はあまり出さなくても満足いく間取りになりました。細かい点でいえばキッチンは窓から自然を眺められる配置を希望したり、玄関の土間に自転車を置けるようにしてもらったこと、そして京都の家に比べ、せっかく北海道に家を建てるのだからと少し広さにゆとりのあるプランでお願いしたことでしょうか。



実際に住んでみて驚いたのは、壁に断熱材が入っている(高性能グラスウール30センチ以上)ので厚く、窓がまるで出窓のようにものを置けるスペースがあること。そして今朝のように真冬でも家の中がとても暖かいことです。



窓が大きく吹き抜けもあるので家じゅうが明るく開放感も十分。室内の壁や天井はすべて北海道噴火湾産のホタテの貝殻を主原料にした塗り壁で、明るく気持ちの良い環境です。



住み心地でいえば、薪ストーブが調理の面でも大変重宝しています。ごはんは炊飯器を使っていますが、それ以外はほとんど薪ストーブで調理しています。朝食ならフライパン一つで済みますし、煮物やお湯を沸かすのも薪ストーブです。煮豆などはガスコンロで煮るよりおいしくできます。



北海道生活の面で驚いたのは、家の前をスコップで除雪してから出かけたのに、帰ってきたらもう道が積雪でなくなっていたこと。また断熱材の遮音効果なのか、家の中がとても静かです。趣味のキルトなどに集中するには静かな環境はとても良いですね。



家づくりではわからないことがいろいろあったので、藤井さんに何度もたくさん質問しました。藤井さんは建て主の思いに寄り添ってくれて、基本的なことでも一つひとつ丁寧に説明してくれます。優しくソフトな接し方をしてくれるのがうれしかったです。



藤井さん自身が移住者なので北海道暮らしの不安なども理解してくれました。眠るときに寒くないかと相談したら、羽毛布団があれば毛布はいらないこと、さらにはおすすめの羽毛布団まで教えてくれました。また外壁を板張りにした場合、経年変化はどうなるかといった点も、藤井さんはご自宅で実験を兼ねて施工され、経年変化の様子などをホームページで発信してくれています。家づくりを着実に検証しながら進めている点も信頼できる工務店だなと感じました。

【編集の一言】

藤井光雄工務店は高断熱高気密に太陽光発電も組み合わせたZEH(ネットゼロエネルギーハウス)や、無垢材、塗り壁、薪ストーブなど、住宅性能や耐久性、住み心地、環境負荷低減などを重視する家づくりを行っています。



N邸は、それらのポイントをしっかり導入しつつ、建設コストもできるだけ抑えるために、家の大きさを3間×6間(5.4m×10.9m)の総二階にして、吹き抜けを設けても延床面積が35坪程度は確保できるという合理的なプランニングにしています。
(建て主のご厚意でN邸の見学も検討いただけます。)

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北海道に移住し家を建てた人の体験談まとめ12



2021年05月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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