Column いえズーム コラム

家づくりは大手ハウスメーカーではなく地場工務店を選んだ建て主の体験談15


家づくりを考え始めた方にとって、

全国大手ハウスメーカーの
テレビコマーシャルなどによる圧倒的知名度
総合住宅展示場などで見学できるモデルハウス
品質、仕様、デザイン、性能などに支えられたブランド力
全国の主要都市に支店、営業所を置いた全国展開
などの説得力はすごいものがあると思います。

家づくりの第1歩めは、とりあえず総合展示場でのモデルハウス見学
というパターンは王道ともいえます。

ところが・・・
最終的に、全国大手ハウスメーカーに、ではなく、
地場の工務店を選んだ方々はたくさんいます。

北海道や東北の場合、寒さや雪などをどう克服するかという点で、地場工務店は自ら、そして住宅団体の活動の中で、技術、性能面で研鑽を積んできたこと、ある程度仕様が決まっている全国大手ハウスメーカーに比べ、間取りやデザインの自由度、造作が期待できること、アフターメンテナンスも素早く駆け付けてくれるといった良さがあり、地場工務店は非常に有力な選択肢になっています。

今回は、地場工務店を選んだ建て主の声をご紹介します。

子どもの代まで価値ある家を探し出会ったエコットハウス 札幌市O邸



高断熱・高気密の高性能で、耐候性の高い次世代レンガや、風や温度差といった自然の力だけで空気をキレイに保つパッシブ換気床下暖房システムを採用しているエコットハウス(松浦建設)。住み始めてからの修繕費を抑える家づくりにも取り組んでいます。

ご夫妻、9歳の息子さんと3歳の娘さん4人家族のOさん。「子どもたちに価値のある家を残したい」という思いで住宅会社を探し、「ここだ」と思ったのがエコットハウスでした。

ご主人 各社の社長や営業の方から話を聞いて家の勉強をしていくうちに、家そのものがしっかりしていれば余分なものは要らないと思うようになりました。それに、機械換気や太陽光パネル、蓄電池のように、付随した機械設備を取り付けるほど、いずれメンテナンスや買い換えが必要になり、ランニングコストが多くかかります。

松浦建設さんの家づくりの考え方は、とてもシンプルです。高耐久のコロナルーフ、メンテナンスフリーの次世代レンガ、自然の力を活用するパッシブ換気を採用した丈夫な家を、大工さんの手で造り、住み始めてからのメンテナンスコストを抑える家づくりをしています。

金属屋根やガルバリウムの外壁よりもイニシャルコストはかかりますが、将来のランニングコストが抑えられます。子どもたちに財産として残せる家を建てたいという想いがあったので、高耐久でメンテナンス費用を抑えられることは大きな決め手になりました。

会社のホームページで強調されていた家づくりのキーワードと、実際にお会いした松浦社長の話にブレがなかったので、「これで勝負している会社なんだ」と実感できたことも信頼に繫がりました。細かい希望がたくさんあったので、他社では「できません」と一蹴されてしまうことも松浦建設さんは受け止めて考えてくださいました。
子どもの代まで価値ある家を探し出会ったエコットハウス 札幌市Oさん

理学療法士の夫婦が将来を見据えて熟考した24坪のコンパクトハウス 白石区O邸/奥野工務店



白石区の幹線道路に近い便利な住宅街に、延床面積24坪とは思えない開放的なマイホームで暮らすOさんご家族。家づくりについて、2年間リサーチを続けていたOさんが選んだのは、パッシブ換気システムと高性能な住宅づくりに定評のある奥野工務店です。

ご主人 家づくりにおいては性能を重視していたので、最初に断熱・気密や耐震など、HP上で数値を出している会社を基準にどんどんピックアップしていきました。それでも数十社あったのでHPの更新頻度を見たり、各社の数値をExcelにまとめて比較したりして絞っていきましたね。

気密性や断熱性を調べていく中で換気システムの大切さを感じ、中でもパッシブ換気が良いと思っていたところ、実際に奥野工務店さんのモデルハウスに行って空気の綺麗さを体感しました。

また、モデルハウスの見学時に、大工さんの技術に自信があると伝えてくださいました。家の性能を重視するにあたり、大工さんの技術力の高さも大切だと思っていたので、その点も奥野工務店さんを選んだ決め手の一つです。

何社も検討しましたが自社の大工さんについて伝えてくださったのは奥野工務店さんだけであり、とても惹かれました。何度も工事中の様子を見学させていただいたのですが、とても丁寧で誠実な仕事ぶりに、本当に安心してお任せすることができました。
理学療法士の夫婦が将来を見据えて熟考した24坪のコンパクトハウス 白石区Oさん

世代を超えマルトモホームで理想の住まいを実現 札幌市東区/Kさん


【左】カーレースが趣味のkさん。ビルトインガレージは家を建てる時の一番の希望だった【右】Kさんの住まいから徒歩10分ほどの場所に建つ実家。グレーの外壁に木製の回転窓が映えるおしゃれな外観


マルトモホーム代表取締役 大石幸弘さん(左)とkさん


実家もマルトモホーム施工というKさんは、住み心地を体感しているからこそ、安心して任せることができたといいます。

Kさん 20年前に建てられた実家は凝った間取りで、角地で日当たりが良く暮らしやすい家でした。自分が家を建てるときにも実家のような角地が良いと思い、土地探しから大石さんにお願いしました。

大石さん ご実家は、吹き抜け構造やパティオと呼ばれる中庭、個性的なアクセントクロスを使うなど、プランニングにもこだわりました。Kさんの新居も、ご実家から近い場所にある角地を見つけることができて、立地面でも希望に応えられたのではないかと思います。親子2代でご依頼いただけてとても嬉しいです。

ガレージの他に3つの居室、広いリビングに使いやすいキッチンとユーティリティ、洗濯物が干せるバルコニーも譲れない条件だったというKさん。「色々あった希望を、限られたスペースの中にうまく組み込んで想像以上に仕上げてもらいました」と住まいづくりを満足そうに振り返ります。

大石さん 相談をいただいた時から、Kさんの希望は固まっており、私の頭の中でビルトインガレージを中心に、リビングや居室の配置がすぐに湧いてきました。空間を繋ぐ通路や収納の位置などは相談しながら決めていきました。トータルでKさんの理想に近づけることが出来たのではと思います。
ビルトインガレージ+吹抜けのLDKで憧れのカーライフを満喫 札幌市東区/Kさん

「省エネ」「防災」「デザイン」を両立した理容院と自宅 森町K邸/渋谷建設



菊池さんは森町で地元で親しまれている理容院「カットサロンキクチ」の3 代目。野球で岩見沢の強豪高校に入るなどの野球少年でしたが、跡を継ぐために森町に戻り理容院を継ぎました。

旧店舗は座席数も多い一方、電気代(シャンプーのお湯やドライヤーなどを多く使う)が一番多いときには月 13 万円もかかることもありました。愛着のある店舗でしたが、理容師の菊池さんは、地域密着の理容院を守り続けるためにも、一念発起して、店舗の建て替えを決意しました。

店舗の建て替えは、住宅会社数社に相談しました。函館のハウスメーカーは土地の傾斜が大きいため、整地するか傾斜に合わせたプランニング(2階部分を正面玄関にするなど)をする費用が高すぎたり、提案自体に消極的だったりと、納得できる内容になりませんでした。

また、光熱費負担を抑える意味で高断熱高気密・創エネなどに強い住宅会社にも問い合わせましたが、逆にそういう住宅会社は、店舗内の動線やデザイン面などでは納得できる提案をしてもらえませんでした。

そんなときに出会ったのが渋谷建設の渋谷旭社長。いろんな住宅会社と打合せを重ねる中で、なかなか想いが叶わず、悩んでいることを相談したところ、全て受け止めて、丁寧に相談に乗ってくれました。菊池さんは「渋谷社長はできること、できないことをはっきり言ってくれるし、できないことでも代替案をしっかり提案してくれる。渋谷さんじゃなきゃ、かっこいいお店、そしてこんな良い家はできなかったと思いますし、家族、両親とも今でも話しますが、渋谷さんじゃなきや、この土地形状や私たちの要望を踏まえると、そもそも家が建たなかったと思います」

奥さまも「渋谷社長は、困っていた私たちの事情を受け止め、全て任せてくれたら責任もってやるから安心してと話してくれました。実際その通り、店舗も自宅も素晴らしく仕上げてくれた」と当時を思い出し、目頭が熱くなっていました。
「省エネ」「防災」「デザイン」を両立した理容院と自宅・森町・K邸

地元の家具工房とコラボレートした完全オーダーメイド家具の家 当別/辻野建設工業



2023年春に当別町・辻野建設工業が分譲を開始した「新・当別田園住宅」は、JR札沼線廃止区間の一部を取得した造成地で、金沢地区の森林や農地、道路を有機的につなげ、持続可能な地域社会を目指したプロジェクト。その第一棟目となるのがTさんの住まいです。

設計プランやオリジナル家具など、住宅の総合プロデュースを手掛けたのは、当別に工房を構える家具工房「旅する木」。辻野建設工業が施工を担当し、コラボレートが実現しました。

Tさん 夫婦で当別に越してきて、賃貸住まいをしていた頃に、一生ものの家具が欲しくて、「旅する木」のダイニングテーブルと椅子をオーダーしたのが須田さんとの出会いでした。

その後、「旅木会(たびもくかい)」という、「旅する木」で家具をオーダーした方たちが須田さんを囲む食事会に参加するようになり、家具だけでなく住宅設計をトータルでお願いできないかと須田さんに相談したんです。

ちょうどその頃、辻野建設工業さんの新・田園住宅を知り、町の喧騒から離れた環境の良さと、300坪という広い土地が求めやすい価格で手に入ることから、設計を須田さんに、分譲地の購入先と、施工を辻野建設工業さんにお願いすることにしました。

2階のLDKは、窓の向こうに広がる景色、内装の統一感など、家の中を見渡した時に納得感があり、満たされた気持ちになります。以前のアパートでは頭にある事柄に急かされる感覚がありましたが、この家に来てからは、見ているものに意識を向けて、落ち着いた心で過ごせるようになりました。

「旅する木」代表:須田さん 外壁のイメージを共有するためのツアーに出かけたり、真夏の現場でキハダのフロア貼りをTさんと一緒にしたり。曲線を描いたベンチや、4隅がRのキッチン造作は大変でしたが、とても喜んでいただき、苦労が報われました。デザインはほぼ任せてもらえたので、遊びのある提案を随所に散りばめています。

辻野建設工業と旅する木がコラボした・住むほどに愛着がわく住まい

家事ラクで高品質な住まい。夢だった畑づくりも 札幌市M邸/北渡建設



2023年3月に札幌市内に竣工したこちらの家は、Mさん夫婦と娘さんの住まいです。
Mさん夫婦は首都圏からの移住組。6年前に札幌に引っ越してきました。

設計・施工は北渡建設です。札幌の住宅展示場を巡っていた頃、通りかかった道で「モデルハウス公開中」ののぼりを見て入ったのが、豊平区にある北渡建設のモデルハウスでした。
奥さまは北渡建設の家づくりに、「1つひとつを丁寧に作っているな」と感じたそうです。モデルハウスの広々としたLDKも印象に残りました。ご主人は、「大工さんが社内にいて、外注ではないところに魅力を感じました」と話します。

家は一生でいちばん高い買い物だからこそ、納得いくまで時間をかけたい。北渡建設の丁寧な家づくりとご夫婦の思いが一致して、土地探しから依頼することになりました。
森の中での暮らしに憧れをもつご主人と、都市部で暮らしたい奥さまがそれぞれに納得できる土地を札幌市内で探すのに時間がかかりましたが、3年前にこの土地に出合い、2年かけて新居が完成しました。

家を建てるにあたり、北渡建設では事前に近所の方々に丁寧に話をしています。そのため、「引っ越す前からご近所の皆さんがあたたかく見守ってくださいました」と奥さま。地域に根差す真摯な姿勢と、メンテナンスが必要になったときすぐに駆け付けてくれる地元ならではの距離の近さが心強いと話します。
家事ラクで高品質な住まい。夢だった畑づくりも 札幌市/Mさん

断熱性も利便性も我慢したくない・石狩で始まったナチュラルな暮らし 石狩市H邸/拓友建設



ご主人 私は断熱・気密の性能の良さが第一条件でした。インターネットで情報を収集していたところ、札幌市のホームページで「トップランナー」(断熱等基準の最高レベルを指す旧名称)に認定された住宅会社の紹介があり、その中に拓友建設さんを見つけたんです。

早速問い合わせて拓友建設さんの事務所に伺ったところ、対応していただいた妻沼社長の人柄にも信頼がおけました。パッシブ換気も希望していたので、依頼することにしました。

奥さま ナチュラルで北欧テイストなデザインが好みですが、永く住むことを考えると、住宅性能はやはり大切だと私も考えていました。拓友建設さんなら無垢床や塗り壁など、自然素材を使ったシンプルな家づくりが叶うことが分かり、お願いすることにしました。

ご主人 土地が広く場所も良かったため購入費用が当初の予定よりも大幅に上がり、総額では予算オーバーでした。土地も住宅価格も高騰する中でしたから、あきらめたこともありますが、立地と断熱性だけは妥協したくなかった。そのことを拓友さんに伝え、妻沼社長もいろいろな提案をしていただき、いっしょにつくった家という感じがしています。

拓友建設・妻沼社長 札幌版次世代のプラチナ(トップランナー)はもちろん、手が届く高性能住宅から、ご提案させていただくのが私どもの家づくり。今回は土地・建物と諸費用を合わせた総額で5,000万円を切る価格帯でもできるという一例になりました。

今回は子どもエコ住まい支援事業の対象となり、補助金100万円が支給されています。(2023年9月で申請受付終了)
断熱性も利便性も我慢したくない・石狩で始まったナチュラルな暮らし Hさん/拓友建設

自分たちらしさを詰め込んだ、永く住み続けられるイエづくり 浦河町F邸/神馬建設



家づくりには自分たちの想いや希望を十分に反映させたかったFさん夫妻。ハウスメーカーも検討しましたが、全国大手ハウスメーカーに書斎やパントリーなどの要望を伝えたところ、追加予算が高かったり、友人からは、アフターメンテで浦河まで住宅会社が来てくれるのはなかなか日数がかかるという話も聞きました。そこで、浦河で施工例が数多くある神馬建設にも相談してみたところ、要望も叶い、予算内でも家が建つとわかり神馬建設を選びました。

Fさん 打ち合わせは、神馬建設のイエづくりへの思いを神馬社長からうかがうことから始まりました。ちょっと変わってますよね(笑)。

例えば、イエづくりで決めることがたくさんありますよ、とか。長く快適に住めるイエを建てますとか。でもその話を聞けたのはむしろ良くて、オーダーメイドのイエが建てたかったので良い住宅会社だなと思いました。

そのうえで、神馬社長からは、要望をすべて出してほしいと言われました。書斎やパントリー、シューズクロークやウォークインクローゼット、ウッドデッキなど、ほしいものを全部詰め込んだ見積もりを出してもらいました。そこから、予算内に抑えるために本当に必要なものは何かを見定めて、削るものは削っていきました。

奥さま キッチンの棚なども大工さんが造作してくれたので、予算内に抑えながらイメージ通りの仕上がりになりました。神馬建設にお願いしたからこそできたことだと思います。

神馬社長は共感力が高いというか、こちらがいいなと思ったものを「いいね!」と言ってくださるんです。「できますか?」と聞いたことに対してもノーとは言われなかったです。そのおかげで、自分たちの希望がいろいろと盛り込めたなと思います。
自分たちらしさを詰め込んだ、永く住み続けられるイエづくり 浦河町・F邸/神馬建設

十勝の厳しい気候に高断熱高気密で対応。洗練されたモダン平屋 清水町G邸/カントリーヴィレッジ



「自社の考え方を前面に押し出してくる大手ハウスメーカーの営業スタイルに馴染めず、地元の工務店さんも当たってみようと考えていた時でした。朝日さんは私たちの希望をきちんと受け止めて下さる“住む人ファースト”な方。帰りの車の中で『この会社にお願いしよう』と決めていました(ご主人)」。

工事が始まってからはほぼ毎日、現場に足を運び、作業の進行状況や細部の納まりを自分の目で確認したという奥様。気になることがあれば、その場で棟梁の佐々木研二さんに相談しました。「2時間ほど話し込んだことも。いつも手を止めて解決方法を考えて下さいました」。佐々木さんを通じ、Gさんのお考えが朝日社長に伝わるため、コミュニケーションがスムーズ。

「私たちの知らないところで朝日さんと佐々木さんがいろいろと調整して下さったおかげで悔いのない家づくりが出来ました。ハウスメーカーではここまで対応してもらえなかったと思います。朝日さんを困らせた場面がたくさんあったのかもしれませんね」。

心配するご主人に「Gさんは主旨が明確でブレません。テーマが二転三転する方々も多いのです」と朝日社長。「奥様から『朝日さんの提案なら夫も反対しない』と言われた時は心の底から嬉しかった」と笑顔で語ります。
十勝の厳しい気候に高断熱高気密で対応。洗練されたモダン平屋 清水町Gさん/カントリーヴィレッジ

無垢材&高断熱で快適な注文住宅 青森市浪岡H邸/小野住建



Hさん ハウスメーカーの展示場に見学に行きました。でも大きくてオシャレ、見栄えのする家が多くて、自分たちが建てる家とは違うというか現実感がない気がしました。展示場を維持するコストや宣伝広告費も住宅建設費に含まれるんだろうと思いましたし、地元で、アフターメンテナンスなども良い、宣伝広告費が少ない地場工務店を探したいなと考えたんです。

知人から小野住建さんの評判を聞いて、夫婦で小野住建さんのОB建て主さんの家を見せていただいたきました。10軒以上見学して、建て主さんたちが「家がしっかりしている」、「気密断熱がしっかりしていて冬も快適に暖かく過ごせる」と皆さん言っていたので、それがとても参考になりました。

最終候補として2社、見積もりをお願いして、小野住建さんは金額面でも他社と同じくらいかやや安いくらいでしたのでお任せしようと決めたんです。

小野住建さんが建てた家は、無垢材など自然素材をいっぱい使っている印象がありました。私の家も木がいっぱいで居心地がいいですよ。
無垢材&高断熱で快適な注文住宅 /青森市浪岡・H邸/小野住建

土間と薪ストーブのある家 帯広市K邸/クリプトン



他のメーカーも色々見ましたが、やりたいことを伝えると金額が跳ね上がってしまったり難しいと言われたりすることが多かったんです。クリプトンさんはデザインが魅力的で、わがままを言っても予算の中で叶えようとしてくれたので「ここしかない」という感じでした。

以前はアパートに住んでいましたが、子どもが成長してきて、生活の音なども気になってきたのをきっかけに家づくりを考え始めました。時間がかかったのは建築会社選びよりも土地探し。ネットで探しても、大きなハウスメーカーが買い占めていたりすでに売れていたり…。

結局、不動産屋さんに足を運んで探しました。何度も通った結果、ネットに出す前に連絡をもらえて購入できたのが今の土地です。その頃にはもうクリプトンで建てようと決めていました。

打ち合わせは何でも言える雰囲気でした。最初の段階では要望をとにかく全部伝えて、竹市社長の家を見せてもらったりしながら検討していきました。プランが固まってからも「あれもいい、これもいい」とちょこちょこ変更をお願いしてしまったのですが、それも快く受け入れてもらえてありがたかったです。
土間と薪ストーブのある家/帯広市Kさん クリプトン

2つのファミリークロークがある北欧モダンな家 札幌市I邸/リビングワーク



当初は馴染みのある大手ハウスメーカーでの家づくりを考えていましたが、希望していた高いレベルの性能はオプションの会社がほとんど。「札幌市内の工務店をあたってみよう」と方向転換して間もなくリビングワークとのご縁がありました。

東京都内で暮らしていたIさんが地場工務店のリビングワークを選んだのは、冬が長く寒さも厳しい北海道の地域性に合った暖かい家にしたかったから。

「オープンハウスを見に行きました。それまでのハウスメーカーは間取りやデザインの話が中心だったのに、リビングワークさんは真っ先に建物の断熱気密性能について説明して下さいました」とご主人。性能に自信を持っていることが感じられたといいます。

無理なセールスをせず、予算内で住み手の目線に立った最善の提案をしてくれる親身な対応も好印象。

「共働きで時間がとれない私たちにとって、リビングワークさんのきめ細かく素早いレスポンスはとても助かりました。実際に住んでみると生活動線が本当に便利。家事の時短ができた分、家族の時間が増えたのが嬉しいですね」。
2つのファミリークロークがある北欧モダンな家 札幌市・Iさん/リビングワーク

「室温19℃で湿度40%以上」で省エネと快適を両立 小樽市S邸/江田建設



「親戚が大工をしていたので、実家もその大工さんに建ててもらいました。困ったことがあれば、すぐに建てた本人が直してくれる関係を見ていたので、家を建てるなら地元の工務店さんにお願いしようと決めていたんです」とご主人。

ネットで見つけた江田建設にメールをし、話だけでも聞いてみようと出向いた初めての打ち合わせで、ご夫婦は依頼を即決されたそうです。「江田社長は、飛び込み客のような私たちをていねいに迎え、家づくりや性能についてとても熱心に教えてくださいました」とご主人。江田社長も「若いご夫婦なのに、考えがしっかりしていらして驚きました」と初対面の日をふり返ります。
「室温19℃で湿度40%以上」で省エネと快適を両立 小樽市 S邸/江田建設

庭とつながる明るく暖かい家 北広島市Y邸/丸三ホクシン建設



ログハウス系の全国大手は、間取りやキッチンなど私たちの要望を盛り込むと急に価格が上がってしまったので候補から外しました。最終的に選んだのは丸三ホクシン建設。提案プランの質の高さと予算内での柔軟性が決め手でした。

Yさん この家は、知人の実家だった大きな古家を中古で買って、5年間住んだ後、建て替えたものです。築45年以上の家なので、冬がとにかく寒く、ロードヒーティング分も含めると、灯油代が年間約25万もかかっていました。暖かく省エネな家にしたいというのは大前提でした。

友人や職場の知り合いなどが新築した住まいを拝見させていただいたり、住宅展示場やハウスメーカーも見て回ってマイホームプランを練り上げていきました。ログハウスにも近いような、自然素材をたっぷり使ったナチュラルな家が好きだったので、そういうテイストの住宅会社を4社、候補にあげました。3社は札幌圏内の工務店で、残り1社はログハウス系の全国大手でした。

この敷地は、道路に面した北側が低く、南側が高い傾斜地で、北側の擁壁は補修、そしてその後も維持コスト負担が必要な状況でした。ホクシンさんは建て替えのタイミングで擁壁を造成し直し、その際に段差を活用して、カーポートの後ろ側を1.5階の物置にするという魅力的な提案をいろいろしてくれたのです。
庭とつながる明るく暖かい家 /北広島市Y邸/丸三ホクシン建設

営繕やリフォームも建匠で 札幌市北区新琴似K邸/建匠



Kさん 札幌市内には、いろんなリフォーム会社がありますし、実際、営業にも来るんですが、私は建匠に頼むと決めていました。理由は社長や大工さん、関わっている人たちの人柄の良さです。

特にリフォームは、住みながらの改修工事が行われるので、家族が大工さんや職人さんと一緒に過ごす時間も長くなります。大工さんだけでなく、塗装、電気などいろんな業種の職人さんが家に入ります。工事の音や埃なども大変ですが、どんな人が自宅で作業するかという面で、同じ場所、時間を一緒に過ごすことになるので、職人さんの人柄って、意外と重要だと思います。

建匠さんは、溝江社長自身が真面目で誠実。若い頃は真剣さ、年齢を重ねるうちに温和さが増してきて、母も私も溝江社長の大ファンです。安心して家を任せられる社長です。

私は、リフォーム工事中は毎日、この家に住んでいる母のお世話と、工事の見学のために、数か月間、大工さんの車に乗せてもらってこの現場(K邸)に通いました。実際にリフォームをやってもらって実感しましたが、大工さんや職人さんもみんな人柄がよくて、溝江社長や職人さんとお話をしたりすることも含めて、工事中いつも楽しかったんです。
札幌で、実績・評判の良い工務店「株式会社建匠」

「経済的な負担を軽く」省エネ住宅に取り組むブレイン札幌・佐藤社長の話

こちらはオーナーさんの経済的負担軽減を熱心に考え、省エネ住宅に取り組むブレイン札幌の佐藤社長のお話です。



太陽光発電システムや、地中熱を利用した冷暖房、地下水を活用した融雪槽など、近年はエコで省エネな家づくりをする住宅会社が増えていますが、ブレイン札幌の佐藤 昭博社長は、2000年台後半の黎明期から、こうした取り組みをいち早く実践してきました。太陽光発電の補助金取得にいたっては、札幌市で第一号となる住宅を建てた実績もあるほどです。

地中熱を活用した冷暖房システムにも早くから取り組んでいます。地中熱冷暖房は、足元にある11度前後の地中から熱エネルギーを取り出し、冬は暖房、夏は冷房と1年を通して活躍します。このように自然エネルギーを活用することで、「電気代などのランニングコストが大幅に削減できている」という、オーナーの喜びの声を取材時にもたくさん聞いています。

住宅の高断熱・高気密化が加速していますね

断熱材はどんどん高性能になりましたが、どんなに良い断熱材を使っても、気密工事がしっかりしていなければ隙間風が入り、高性能な断熱材にふさわしい快適性は実現できません。断熱等級が高いのは良いことですが、それ以上に気を付けたいのは、「気密工事をしっかりしているかどうか」だと思いますね。

新築時に気を付けたいことは何でしょう?

マイホームは高い買い物です。予算に余裕のある方は別ですが、高額なローンを組んで、何十年も返済に追われるのでは、豊かな暮らしとは言えません。新築では、何に比重を置くかを見極めて、コストバランスをとっていくことが大事です。例えば、太陽光発電や融雪槽などはイニシャルコストがかかりますが、その後のランニングコストが抑えられる安心感があります。

リフォーム・リノベーションについてはいかがですか?

程よい中古住宅を断熱リノベーションするという選択肢も一つです。この場合には、実家を引継ぐというパターンと、中古住宅を購入するというパターンの2種類が考えられます。ご実家の場合は、税金対策も必要です。相続する住宅のリフォームは、工事のタイミングによって税額が変わってくるので、相続に関する知識や、計画性も必要になってきますね。

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