東神楽町の閑静な住宅街に、サーファーズテイストの注文住宅が完成しました。北海道の暮らしに合わせて、好きなデザインと住み心地を両立した一邸です。
設計・施工したのは旭川市を拠点に家づくりを展開する坂下ハウス(坂下工務店)。性能や構造の良さはもちろん、住み手のニーズに対応した高い提案力に定評のある住宅会社です。
2月中旬、真っ白な雪に囲まれた引渡し前の新居を訪ね、Sさんご夫婦にお話を伺いました。
「北海道仕様でサーファーズハウス」の提案が決め手に
三角屋根に規律的な窓の配置、屋根付きのポーチと、S邸は往来からもひときわ目を引く外観です。
奥さま サーファーズハウスが好きで、屋根や窓、ポーチの形も最初から希望していました。「デザインが雪国に適していない」「難しい」など、他社さんでは良い反応が得られなかった中、坂下ハウスさんは初めて相談した段階から「一緒に考えていきましょう!」と言ってくれたんです。そこから、家づくりが実現に向けて動き出しました。
窓は上部だけ開閉タイプにして断熱性を確保し、洋風な上げ下げ窓を再現。屋根材には意匠性と耐久性の高いアスファルトシングルを採用。外壁はラップサイディングをイメージした幅広のガルバリウム鋼板を使い、オーナー様の希望を形にしました。
玄関は縦長の形状で、壁一面が扉付きの収納になっています。L字型の土間に、斜めにカットした縦長の上がり框が続きます。玄関土間は必要最低限の広さにとどめ、その分を居住スペースに充てたそう。
スキップフロア+ダウンフロアで空間の広がりを感じるLDK
ポーチに面して配されたLDKは、ダウンフロアと、その上のスキップフロアが一体になった開放感たっぷりな空間です。
このスキップ構造は「他とは一味違う家にしたい」というSさんの希望でした。
Sさん 中2階のスキップフロア下にできたこの空間も、居室として使えるよう、ダウンフロアにして天井高を確保してもらいました。子どものプレイスペースや、来客用の寝室として活用する予定です。
その上のスキップフロアには奥さまのピアノが置かれています。木目調の高天井にシーリングファンが回り、サーファーズテイストを感じる爽やかな空間です。
こんな風にコミュニケーションが取りやすいのも、吹き抜け+スキップ構造の魅力です。
アクセントカラーで楽しむインテリア。機能性を追及した住宅設備も
S邸は構造の面白さもさることながら、壁紙や建具の色使いも個性的です。
こちらはリビングから出入りできる洗面脱衣室。イエローの壁紙に、シックなモルタル調の洗面化粧台がマッチしています。朝の身支度も気分が上がる空間です。
ホワイトで統一されたキッチン。収納のルーバー扉はサーファーズテイストの要になっていて、「絶対に譲れないポイント」だったと奥さま。
キッチンから行き来できる洗濯乾燥室には、西海岸テイストを思わせるミントグリーンの壁紙を選んでいます。スロップシンクやガス衣類乾燥機を備え、機能性もばっちりです。
2階フリールームには深いグリーンをセレクト。ファサードで印象的な3連窓のある部屋で、どこかクラシカルな趣きです。
黒枠のガラス引き戸は空間の引き締め効果も。ハイドア仕様で開放感抜群です。
持ち物に合わせた計画的な収納プラン
ゆとりある間取りが魅力のS邸ですが、収納についても、家事効率の良さや使いやすさを考えて計画されています。
2階のホール突き当たりには、家族全員の衣類が収まるファミリークローゼットを備えました。
主寝室には大容量のクローゼットが。
折り戸の中は、お雛さまなど季節の道具に合わせて造作した収納棚になっています。
2室用意している子ども部屋にも、ふだん使うためのオープンクローゼットが備わっています。
Sさんご夫婦にお聞きします
Q 家づくりのきっかけは何でしたか?
Sさん ずっとマイホームを建てたいと思っていましたが、子どもの誕生で現実味が増し、スタートしようということになりました。
Q 土地探しはどのように?
奥さま 東神楽町は子育て支援が手厚く、夫婦ともに「暮らしの拠点は東神楽」と決めていましたが、空き地があるものの、「いずれ子どもが家を建てるかも」と考えている地主さんが多く、なかなか売りに出ないんです。
旭川でマンション暮らしをしながら土地を探し続け、ようやく見つけたのが、坂下ハウスさんが保有していた土地でした。
Q 依頼の決め手は?
ご夫婦 土地がご縁でしたが、私たちの希望に寄り添ってくれたことが大きな決め手です。
他社では渋られることが多かったサーファーズテイストの希望に対し、坂下ハウスさんは、断るのではなく「どうしたら成立するか」を具体的に示してくれて、とても信頼が置けました。
Q 家づくりで印象的なエピソードは?
中2階のピアノ搬入は思い出深いです。リビングに面した手すりを付ける前に、タイミングを見計らって大工さんが協力して搬入を手伝ってくれました。
また、階段の腰壁に空いている小窓は、子どもたちが1歳の誕生日に作った「ファーストアート」をはめ込めるサイズにしてもらっています。
好きを実現した満足な家づくり
入居はまもなく。これから家電や家具が入り、家族の暮らしが始まります。「全部が思い通りというよりも、1つひとつ、納得して選んだ感じです」と奥さま。
性能や施工にとどまらず、家族の想いを受け止め、形にする坂下工ハウスの家づくりを垣間見た取材でした。
写真 ホシノ映像舎 岩崎大
記事 iezoom編集部 松下綾
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