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家事ラクで高品質な住まい。夢だった畑づくりも 札幌市/Mさん


2023年3月に札幌市内に竣工したこちらの家は、Mさん夫婦と娘さんの住まいです。
Mさん夫婦は首都圏からの移住組。6年前に札幌に引っ越してきました。



設計・施工は北渡建設です。札幌の住宅展示場を巡っていた頃、通りかかった道で「モデルハウス公開中」ののぼりを見て入ったのが、豊平区にある北渡建設のモデルハウスでした。
奥さまは北渡建設の家づくりに、「1つひとつを丁寧に作っているな」と感じたそうです。モデルハウスの広々としたLDKも印象に残りました。ご主人は、「大工さんが社内にいて、外注ではないところに魅力を感じました」と話します。



家は一生でいちばん高い買い物だからこそ、納得いくまで時間をかけたい。北渡建設の丁寧な家づくりとご夫婦の思いが一致して、土地探しから依頼することになりました。
森の中での暮らしに憧れをもつご主人と、都市部で暮らしたい奥さまがそれぞれに納得できる土地を札幌市内で探すのに時間がかかりましたが、3年前にこの土地に出合い、2年かけて新居が完成しました。

縦横に伸びやかな空間が広がるLDK。景色を取り込む大きな開口部


1階はご主人の要望で漆喰壁に


それではMさん夫婦の家を見ていきましょう。
この家の中心はゆったりとしたLDKです。床材はご主人がこだわったというケヤキにしました。「とても丈夫な木材で、いろいろな色や模様が混ざっているので床の傷や汚れが目立ちにくいようです」と、奥さまも満足な様子です。



LDKはとにかく天井を高くして広く、が奥さまの希望だったため吹き抜けに。



ご主人からは、外の景色が眺められるようガラス面を広くたくさん採りたいとの要望があり、ウッドデッキにつながる部分は全面ガラスにしました。まるで外と内がつながっているような開放感です。



吹き抜け上部の3つの窓は自動開閉式で、網戸付きです。南からの光を採り入れるための窓ですが、開けておくと風の通りが格段に良くなって涼しいと奥さまは話します。



リビングのテレビボードや吊り戸棚は造作によるものです。エアコンはテレビ上部のルーバー内部に収めたため、見た目も美しく、すっきり。暑かった夏もエアコン1台で家じゅう涼しく快適だったそうです。



テレビの並びには娘さん用のスタディスペースを設けました。キッチンからも目が届きやすい場所です。



これまで本格和風住宅を数多く手がけてきた北渡建設だけに、和室も美しい佇まいです。弧を描いた下がり壁が印象的な床の間をはじめ、障子のデザインはオリジナルで、数パターン作って提案してくれたそうです。

キッチンを中心に回遊できる家事動線



キッチンは、さまざまな組み合わせが楽しめるキッチンハウスのセミオーダータイプ。アイランド型でダイニングテーブルを横並びに配置し、調理から食卓までの動線がスムーズです。ダイニングテーブルもキッチンハウス製で統一感があります。



キッチン奥に見える引き戸の先にはパントリーと納戸があり、その先はランドリールーム、そしてファミリークローゼットにつながっています。



ファミリークローゼットにはリビングからも出入りができます。こまごまとしたモノや衣類であふれがちなパントリーや納戸、クローゼットがキッチン裏に直線で配置され、回遊できる動線が作られています。
住み心地を尋ねると、奥さまは真っ先に「とにかく家事動線が使いやすくて最高です」と答えてくれたのが印象的でした。

奥さま
「ランドリールームで洗濯して干して、アイロンがけをしたら、隣のクローゼットに収納できる、とても便利な動線です。生活感が出やすい場所とLDKの動線が分かれているので、いつでも安心してお客様を迎えることができます」

このように、共働き夫婦の日々の忙しさを快適にサポートしてくれる魅力的な間取りになりました。



ワイドな洗面化粧台に加え、作業デスクも備えた洗面室。鏡下のタイルは数ある柄から好みの色やデザインを選びました。


アクセント壁の右手からトイレ、洗面室へと続く動線になっている


洗面室や浴室はキッチンからも向かえますが、玄関ホールからも直接出入りできるようになっています。

丁寧に時間をかける北渡建設の家づくり


玄関ホールを入ってすぐ左には夫婦共用の書斎に続くドアがある


打ち合わせをじっくり重ね、何度かのプラン変更を経て、Mさん夫婦と北渡建設は2年がかりでこの家を完成させました。
北渡建設では、どんな家にしたいかを聞き取る際に、綿密なヒアリングシートを用意しています。家族の1日のタイムスケジュールを詳しく書き出してもらったり、身長や利き手なども聞きます。
渡部一生社長は、「それらがすべて反映されるかといえば、そうではないかもしれませんが、こういうご家族なんだとわかるとプランに生きてくるんです」と話します。



敷地を取り巻く環境やまわりの家の建ち方などにより、プランは柔軟に考えます。この土地にはもともと広い畑があり、北東側が開けていたので、東からの光をメインに採り入れる設計にしました。


デッキの木材には硬くて丈夫なセランガンバツを使用


畑がしたいというご主人の希望により、庭の面積を広くしたのも特徴です。家と庭をつなげるウッドデッキも広々と作りました。
ご主人は休日にはトマトやナス、ピーマンにきゅうりと、さまざまな野菜作りに挑戦し、収穫も楽しんだそうです。

奥さま
「夏休みには娘の友達がみんなで遊びに来て、畑で収穫した野菜でピザを作ったり、デッキに大きなプールを出して水遊びをしました。娘はこの家が気に入って、『ずっとここに住む』と言っています」


玄関やカーポートには目隠しにもなる格子を美しく組み込んでいる


家を建てるにあたり、北渡建設では事前に近所の方々に丁寧に話をしています。そのため、「引っ越す前からご近所の皆さんがあたたかく見守ってくださいました」と奥さま。地域に根差す真摯な姿勢と、メンテナンスが必要になったときすぐに駆け付けてくれる地元ならではの距離の近さが心強いと話します。



さて、今の住み心地はいかがですか?

奥さま

「広くてゆとりがあって家族の距離感もちょうど良く、帰りたくなる家です」

ご主人
「住み心地がよく、理想の暮らしができています。これから庭にリンゴやブルーベリーの木も植えようかと話しています」

記者の目

共働きのご夫婦の生活をサポートしつつ、ゆったりしたLDKで開放感が味わえる間取りがなんといっても魅力的な住まいでした。地元密着の工務店との家づくりは、竣工後もさまざまな相談が気軽にでき、その安心感は建て主にとって大きなものだと感じました。

カメラ 村川写真事務所


2023年11月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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