 
せっかく北海道に住んでいるのだから、山や海、田んぼや畑、林をリビングや2階の部屋から眺めて過ごしたい!それを第1条件に土地探しや住まいのプランニングを考える方も少なくありません。
絶景を眺めるために、大きな窓、あるいは2階の窓の向き、庭木も含めた借景を考慮する
逆に視界に入りたくないものをウッドフェンスで遮りつつ見たいものの方向に窓を配置したり・・・
星や青空、雪景色などを見るために、という方もいます。「眺めの良い家づくり」ご紹介します。
馬たちと日常的に触れ合える環境でワインバーを開業(浦河町)/神馬建設
 
2階居住スペースからの眺め
大阪から北海道浦河町に移住して、ワインバー兼住宅を建てた寺浦和也さん。お酒と料理が楽しめるワインバーTerra-Cham(テラ.シャン)は山あいの向別エリアに建っています。緩やかな丘陵に広がる牧草地に牛や馬が放牧されている様子が眺められます。
 
道路を挟んだ向かい側にはお隣さんが飼っているサラブレッドの牧柵があり、寺浦さんが魅了されて移住のきっかけとなった馬たちと日常的に触れ合える環境が整っています。
浦河町移住+神馬建設との家づくり 店舗兼住宅「テラ.シャン」
片流れ屋根と2階のLDKワンルームで開放感を実現 札幌市S邸/白田建築事務所
 
オーナーのSさん夫妻が傾斜地での建て替えという条件の中で巡り合ったのが、白田建築事務所の一級建築士である白田智樹さんでした。内装のメインに使われているOSB合板と周囲の自然環境が見事に調和しているS邸。
開放感が感じられる造りにするために、2階LDKはワンルームにして片流れの屋根を採用。東側に広がる緑のロケーションを室内に取り込むように窓を配置し、ゆったりと心地よい空間を実現しています。
現し天井やOSB合板づかいで、インダストリアルな空間を実現 札幌市S邸
高天井と大きな窓で吹き抜けのような開放感のあるリビング 江別市I邸/晃和住宅
 
2.7mの高天井のリビングは、吹き抜けのような開放感!垂れ壁のないハイドアや、ナラの無垢フローリングがナチュラルで洗練された空間を演出。ダイニングキッチンの天井高をリビングよりも30㎝下げたことで、空間の広さが強調されています。家族みんながリビングに集まり、カラオケを楽しむこともあるそうです。
回遊動線とファミリークローゼットで、家事の時短を実現 江別市I邸
窓からの眺望&格好いい外観の農家住宅(士幌町)/カントリーヴィレッジ
 
「デザインが魅力で、最初からカントリーヴィレッジさんが本命でした」と話してくれたのは士幌町のSさま。
吹き抜けの1階リビングは、上下に大きな窓を配置し開放感抜群です。
2階やリビングから見渡す畑や山々の眺めも素晴らしく、先日は、リビングからの雪あかりがとても綺麗で、思わず動画に撮りました。
目前に緑の芝と木立が続く公園が広がる「i-worksモデルハウス」/辻野建設工業
 
撮影/株式会社 西川公朗写真事務所 西川 公朗氏
i-worksモデルハウスの目前には緑の芝と木立が続く公園が広がり、室内に居てもそのスケール感を享受することができます。
i-works住宅に似合うのは、厳選した家具や食器を大切に使いながら、丁寧に過ごす日常。
モデルハウスの室内は木の温もりに溢れており、床には道産のナラを、巾木には道産のシラカバを使っています。
心地よいミニマルライフを提案するi-worksモデルハウス(JR当別徒歩3分)
羊蹄山もニセコアンヌプリも見渡せる、絶景を望む家 ニセコ町N邸/シノザキ建築事務所
 
羊蹄山もニセコアンヌプリも見渡せる、そんな絶景を望む場所に移住を決めたNさん夫妻。シノザキ建築事務所が設計・施工を手がけたこの家は2020年に完成しました。
N邸は玄関を入るとすぐにダイニングキッチンとなっていて、リビングルームはありません。小さな家で十分というNさんの考えです。ダイニングテーブルから羊蹄山を眺めることができるよう、窓を大きく配置したので、開放感があります。
台所に立つ奥さまも、仕事をしながらふと羊蹄山に目をやることができて癒されるといいます。
 
お母さまの部屋の奥に浴室があります。浴室の窓からはニセコアンヌプリを眺めることができます。
豪雪すら美しいニセコで環境に負荷をかけない暮らし/Nさん
雄大な風景を望む「青SORA Terrace」 東川町/アーケン
 
東川町の田園地帯に、板張りの真新しい建物が2棟並んでいます。青い空に包まれるように佇む「青SORA Terrace」は、1日1組限定の1棟貸しの宿です。真っ青な空と田んぼの緑のコントラストが美しく映える立地にある「青SORA Terrace」。宿から見える風景が名前の由来です。
ソファーに座ると「これぞ北海道!」とうなってしまうような雄大な風景。田園風景と旭岳や十勝岳が、四季折々の姿を見せてくれます。日々の忙しさ、都会の喧噪、すべてを忘れさせてくれる北海道の自然を贅沢に堪能できます。
東川に1棟貸しの宿「青SORA Terrace」誕生!移住と宿開業
大きな窓が切り取る雄大な風景 東川町W邸/雅建築企画
 
LDKに入って、一番に目に飛び込むのは、テラス窓からの眺めです。遠くに大雪山系を望む、どこまでも広がる緑の田園が続いています。
奥さま 大雪山系がよく見えるよう、窓を大きくとってほしいと希望しました。窓から景色を眺めながら、季節の移ろいを感じられる暮らしが気に入っています。
この広大な風景がプライベートガーデンという、何ともうらやましい環境です。
板張りのマイホーム新築も古家リフォームのサロンも雅建築企画で実現! 東川町
雄大なオホーツク海を独り占めできるセカンドハウス 網走市 鈴木さん/光輝建設
 
“オホーツク海を眺めながら過ごす”という夢を叶えるのは、2階のリビング・ダイニングの大きな窓。幅が約1.7m、高さが約2mのFIX窓(はめ殺し窓)を2つ並べ、さらにその両側にも同じ高さで幅50cmの外開き窓が付いており、建物の前に広がるオホーツク海を独り占めすることができます。夏にはオホーツクブルーの海、冬には流氷の海と、季節によって変わる風景を映してくれるのはもちろん、両側の外開き窓を開ければ波の音も聞こえてきます。
当初は大きな窓から建物の前の電柱にかかる電話線が見えていましたが、そこも妥協することはなかった鈴木さん。NTT東日本に交渉して電話線の位置を1m高くしてもらい、余計なものが視界に入り込むことなくオホーツクの海を窓に映せるようになりました。
また、家の前の道路は散歩する人や車も多く通るので、プライバシーの確保に配慮しブロンズガラスを採用。室内からの眺望を損なわずに外からの視線を遮ることで、絶景を誰にも気兼ねせずに楽しめる空間となりました。ちなみにこれだけ窓が大きいと冬の寒さや夏の暑さが気になりそうですが、そこは窓の性能に加えて外壁の断熱性能の高さもあり、1年を通じ室内を快適に保ってくれます。
雄大なオホーツク海を独り占めできるセカンドハウス 網走市 鈴木さん/光輝建設
窓から旭岳を眺む、四季折々の景色を楽しめる空間 東川町萬田邸/雅建築企画
 
北海道のほぼ中央に位置する大雪山連峰「十勝岳連峰」の麓には、美しい天然水と写真で知られる東川町があります。メインストリートを真っすぐ進むと、真っ白な雪景色の中に板張りの住宅が浮かんでいます。東京で活躍するフォトグラファーの萬田康文さん夫婦の邸宅です。外壁は全面、道産トドマツの板張り。北海道らしいモノクロームの世界によく似合います。
LDKの窓際には、収納を兼ねたソファーベッドを造作。窓の向こうの桜の木は、暖かくなると春の訪れを知らせてくれます。晴れた日には旭岳も見られ、四季折々の景色を楽しめる空間です。
【見学可能】東京から東川へ移住 夫婦でコンパクトに暮らす自然素材の家
一面の銀世界が眺められる大きな窓辺にベンチのある家 当別町/辻野建設工業
テラスと、雪原が眺められる大きな窓辺につくられたL字型ベンチ。ゆったりとした時間が流れます。
Tさん 2階のLDKは、窓の向こうに広がる景色、内装の統一感など、家の中を見渡した時に納得感があり、満たされた気持ちになります。
辻野建設工業と旅する木がコラボした・住むほどに愛着がわく住まい
景色を取り込む大きな開口部のあるLDK 札幌市M邸/北渡建設
 
ご主人からは、外の景色が眺められるようガラス面を広くたくさん採りたいとの要望があり、ウッドデッキにつながる部分は全面ガラスにしました。まるで外と内がつながっているような開放感です。
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窓から山脈と街が一望できるLDK 帯広市C邸/イゼンホーム
 
現在住んでいるマンションのLDK。窓から日高山脈と帯広の街を一望することができます。
「この開放的な景観がいいなと思ったんです。将来的に車がなくても快適に暮らせる立地もいいですし、雪かきを含めて外のメンテナンスが不要というのも魅力的でした。ただ、夫は一軒家派。ここの購入が決まると『こんな狭い空間に閉じ込められるのか』と落胆してしまって。内装などは綺麗な状態でしたが、なんとかして開放感のある空間にしたいと、知人の紹介でイゼンホームに相談しました」。
ダイニングは眺望を楽しめる特等席です。
アメリカの戸建てから帯広のマンションへ 老後に備えた住まい/帯広市Cさん
部屋のどこにいても馬が見える窓の配置 浦河町T邸/神馬建設
 
リビングダイニングの窓からは主に南に面した牧草地が見渡せます。「朝起きたら窓を開けて、馬たちがどこにいるか、異常はないかをまず確認するのが日課です」とTさん。吹き抜けのリビングは、窓も多く開放感があります。
窓の配置は、イエの中から、外にいる馬の様子が見てわかることを重視しています。
このイエを建てるまで、一家は敷地内にあるTさんの実家に住んでいましたが、牧草地に面した窓の前に大きな木があり、馬の様子がよく見えなかったといいます。このイエでは1階のキッチン、リビング、和室、そして2階のホールからも馬の様子を観察でき何かあったときにもすぐに駆け付けることができます。
愛馬を見守る総板張りのイエ  浦河町・T邸/神馬建設
絶景を眺めるスキップフロアの家 定山渓H邸/丸三ホクシン建設
 
Hさんが定山渓らしい豊かな自然を見渡す場所に家を建てたのは、2022年の冬のこと。リビングからは眼下に流れる川や深い森が見渡せます。Hさんはこの場所に脚立を置いて上っては、この絶景をこの角度、この高さで眺めたいと試算。自ら構想を描き、いくつかの住宅会社に持ち込んで相談することから家づくりが始まりました。
L字型のキッチンからは窓越しに、向かいの山から流れ落ちる滝が眺められるのも魅力です。
「朝の景色がとてもきれいです。家事が面倒に思えるときでも、さあ、やろうかという気分になります」と奥さま。
記事はこちら 絶景を眺めるスキップフロアの家 定山渓H邸/丸三ホクシン建設
住み替えで叶えた海と山に囲まれた丘の上の暮らし 小樽市A邸/あったかハウス河合建築事務所
 
小高い丘にびっしりと家々が建ち並ぶ小樽の町。今回ご紹介するAさんのお宅は、坂を上った一番上にある山際の敷地に建っています。ここは眼下に小樽湾が広がる好ロケーションです。LDKは見晴らしの良い2階にあります。大きな開口部からは天狗山を望めます。
記事はこちら 住み替えで叶えた海と山に囲まれた丘の上の暮らし 小樽市/Aさん
緑豊かな環境の中のインナーテラスのある家 石狩市モデルハウス「Sol+」/イネスホーム
 
「最も日当たりのいい場所にご案内します」と、インテリアコーディネーターの岡野愛美さんに言われて2階に上がると、1.5帖のインナーテラスがありました。
観葉植物のグリーンに癒されながら一人時間を過ごすのにぴったり。カウンター付きでリモートワークにも適しています。
記事はこちら バイオフィリックデザインを採用した癒しの家「Sol+(ソルプラス)」 石狩市緑苑台
暖かい家から眺める雪明かりに感激 東川町・小岩組
 
優子さんはこの家で絵本制作を行っています。東川町で初めて雪のある暮らしを体験したという優子さん。その経験を絵本にも活かしたところ、東北や北陸の人から、雪のある暮らしがしっかり描かれていると反響もありました。一階には主暖房の薪ストーブがあります。耐熱用の石材は石屋さんに相談して半端な材料を組み合わせて施工。コストを抑えながら素敵なデザインを実現しました。
右側にある床面から立ち上がる小窓がポイント。冬にはここから雪景色、そして室外照明が映る雪景色を眺めること、そして薪ストーブの炎を眺めるのが優子さんの楽しみです。記事はこちら 東川町の魅力に惚れ込んで横浜と2地域居住!暖かい家から眺める雪明かりに感激 小岩組
白樺の緑を眺める心地のよい住まい 札幌市T邸/アシストホーム
 
敷地の奥側が面している緑道は、敷地から一段下がった白樺並木の遊歩道。プランを考える際最も大切にしたのがこのロケーションを最大限に活かすこと。白樺の緑豊かな景色を取り込むため、緑道に面する東側に吹き抜けをつくり、上下に大きな開口部を設けました。
遊歩道に面しているといっても敷地とは高低差があるため、歩行者の視線は気になりません。東に向いた吹き抜けの大きな窓からは朝からたっぷり陽が降り注ぎます。
春から秋までは白樺の明るいグリーンが窓越しに見え、まるで高原の別荘のような雰囲気。オーナーご夫婦はここに決めるまで半年くらい土地探しを続けたそうです。
記事はこちら 白樺の緑を眺める心地のよい住まい 札幌市・T邸/アシストホーム
牧草地の眺めが絶景!ナチュラルモダンの農家住宅 池田町O邸/赤坂建設
 
池田町の広々とした牧草地の中に建つO邸、酪農家のご夫婦と3人のお子さんで暮らしています。
設計・施工は、同じ池田町で創業して今年で110年になる赤坂建設、担当は高山辰也さんです。
「ここに座ってお茶を飲むひとときが幸せなんです」
キッチンからつながるコーナーには、青々とした牧草地を望める窓辺のカウンターが。秋には紅葉が楽しめる特等席です。
記事はこちら 牧草地の眺めが絶景!ナチュラルモダンの農家住宅/池田町Oさん
山を眺めるために生まれた「2.5階」 東川町T邸/藤井光雄工務店
 
家づくりで2人が何より求めたのは、家の中から山を眺めて過ごしたいということでした。T邸からは、真南に十勝岳、南西に旭岳があります。
一階のリビングは南西向きですが、ウッドデッキは真南に向けることで十勝岳を真正面に眺めることができるように設計しました。
一方、旭岳は、1階からでは、途中に建物などがあるため視界が遮られ、眺めることができません。敷地からの視界を丁寧に検証したところ2階からでもまだ視界が十分ではないことがわかりました。
そこで藤井さんは、2階の一部を天井高の低い収納ロフトにして、その上に山を眺めるためのフリースペースを設けたのです。フリースペースの床の高さは一般的な住宅の2階床高さより高く、3.5mほどあります。一般的な2階の高さでは見えない旭岳も、2.5階であれば四季折々の美しい姿を眺めることができるようになりました。
北海道好きの夫婦が念願の移住 山を眺めて暮らす理想の家/東川町・T邸
額縁にかかった風景画のような景色が見られる家/江田建設
 
娘さんの寝室には、リビングの吹き抜け上部につながる窓があります。開けてみると…
吹き抜け窓を通して、額縁にかかった風景画のように小樽の海を望む景色が広がります。
記事はこちら 山麓の景色を楽しむ建て替え住宅 小樽市E邸/江田建設
札幌の夜景を満喫。書斎スペースのある2階リビング 札幌市K邸/アウラ建築設計事務所
 
札幌市街を一望する高台のメリットを最大限に生かすため、居住空間は眺めの良い2階に。玄関を入って正面の透かし階段を上り、右に進むと書斎スペースを備えた開放的なリビングダイニングがあります。 
通りを見下ろすコーナー窓の外には美しい街並みが広がっています。「夜景もキレイです」。目の前の道路が行き止まりになっていて人も車もほとんど通らないため1日中、ブラインドを下ろさずに生活していても外からの視線が全く気にならない」といいます。
記事はこちら 愛車と過ごす「男の城」。クルマ好きが建てた絶景ガレージハウス 札幌市・Kさん/アウラ建築設計事務所
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