東川町の田園地帯に、板張りの真新しい建物が2棟並んでいます。青い空に包まれるように佇む「青SORA Terrace」は、1日1組限定の1棟貸しの宿です。
オーナーの渡さんは、北海道移住と宿開業の夢を叶えるため、55歳で製薬会社を早期退職し、奈良出身の奥さまと大阪から移住しました。家づくりだけでなく、移住、宿運営などの提案力にも優れる住宅会社・アーケンを見つけ、2023年に自宅、2024年に念願の宿開業を実現。今回は、新天地である東川での暮らし、そして新たな仕事への挑戦を伺いました。
真っ青な空と田んぼの緑のコントラストが美しく映える立地にある「青SORA Terrace」。宿から見える風景が名前の由来です。
屋久島の地杉を使った板張りの外観は、豊かな自然と調和しています。
冬は、薪ストーブが体を温めてくれます。ゆらゆら揺れる炎と静かに燃える薪の音に癒されます。
シラカバをフローリングや壁などふんだんに使っています。
ソファーに座ると「これぞ北海道!」とうなってしまうような雄大な風景。田園風景と旭岳や十勝岳が、四季折々の姿を見せてくれます。日々の忙しさ、都会の喧噪、すべてを忘れさせてくれる北海道の自然を贅沢に堪能できます。
キッチンと各種家電も完備。東川産のお米と野菜を使って料理を楽しむこともできます。食事の提供はありませんが、予約時に相談すると、東川町内のおいしいお店まで送迎してくれるのだとか。
清潔感のある洗面所は、旅行客にうれしい洗濯機つきです。
自宅のように過ごせるお風呂とトイレ。車で10分程度の場所には温浴施設「キトウシの森 きとろん」や「森のゆ 花神楽」もあり、日帰り入浴も楽しめます。
ロフトからの眺め。シンボルのシラカバはアーケン・藤原さんと一緒に森に行き選定しました。
自然のなかで眠るような心地を味わえるベッド。大阪から遊びに来たご友人も「久しぶりにぐっすり眠れました」と絶賛です。
青い看板が目印の「青SORA Terrace」は1日1組限定で宿泊できます。北海道らしさを全身で感じながら、ゆったり流れる時間を楽しみたい方は、ぜひ足を運んでみてください。
宿泊のお問い合わせはInstagramのDMでも可能です!
https://www.instagram.com/t_watari06/
青SORA Terrace
所在地:東川町西8号北22
電話:080-8704-3682
大阪から北海道へ移住することになったきっかけは?
ご主人「若い頃に、宿をやってみたいという憧れがありました。ですが全国出張の多いサラリーマン生活の中でいつしか50代に。今ある経験を活かし定年まで勤め、再就職もして・・・ということも選択肢でしたが、新天地で、全く経験の無い仕事に挑戦する方が、自分と妻にとってワクワクする生き方になるのではないかと思ったんです」
生活するなら東川町!決め手は移住体験
ご主人「宿をやるなら美瑛町を考えていましたが、美瑛町は全国有数の一大観光地。宿の集客には最善だと思いましたが、生活するとなると少し賑わい過ぎているかも。そこで自然も、水も綺麗で、北海道らしい静かな生活環境と利便性が両立する東川町が選択肢に入ってきました。1ヶ月の移住体験で実際に住んでみると、景色の素晴らしさ、街の活気、生活しやすさを体感したんです。加えて役場の対応のよさもあり、そのまま移住すること決めました。」
奥さまも「暮らすのであれば東川町」と仰るほど、渡さんご夫婦は東川町に魅了されていたのです。
大雪山や田園風景を眺めるために、電線や他の建物で遮られるものがない土地を見つけるまでに3年を要したそうです。
土地との出会いは突然でした。あるとき突然売りに出された土地は、粘り強く待った甲斐もあって、渡さんの希望にぴったりです。
夢だった宿を実現!アーケンに依頼した理由
土地が決まったらいよいよ宿と自宅建設です。ホームページやSNSから情報を得て、複数の工務店に要望を伝えました。
ご主人「ほかの工務店さんの案は、想定通りでしたが、アーケンの太田さんの案はぼくの想像を遥かに超えていて、100どころか200で返ってきたんです。ここやなと思いました。」
決め手はもうひとつ、今後も長く付き合っていけるかどうかです。大阪の自宅を建てた工務店とは、今でも付き合いがあり、家は建てたら終わりではないと実感していました。アーケンの藤原さんと太田さん、そして現場の大工さんたちと関わってみて、アーケンなら大丈夫だと確信したそうです。
自宅へのこだわり
東川の景色を楽しめる大きな窓は、ご主人のこだわりのポイントです。365日変わる風景を写真に収める趣味ができました。
大阪では条件が合わず設置できなかった薪ストーブも導入できました。
フローリングはシラカバ。大阪から訪れた友人たちも「足触りが気持ちいい」と絶賛です。渡さん曰く道外の人にとっては「北海道といえばシラカバ」というイメージがあり、シラカバを贅沢に使うのが憧れだったそうです。階段前に飾られたシラカバからも北海道らしさを感じます。
2階のわたり廊下に立つと、また違った景色を楽しめます。
大阪時代とは違ってストレスのない生活を送れているというご主人。日頃から大切にされていたつながりもあって、大阪からご友人も訪ねてきます。
「家を建てる以外の部分でもアーケンさんには大変お世話になりました」とのこと。アーケンのサポートもあって、渡さんは憧れの北海道への移住と宿開業の両方を実現できました。
2024年09月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。