Story 取材記事

前編 おうちサロンのできる家づくり 離乳食・幼児食の園田奈緒先生のご自宅/旭川・アーケン

Iezoom(いえズーム)は「住宅」がテーマのサイトなので住宅性能や住み心地の話が多くなります。

でも、なかには自宅で雑貨やネイル、料理などのお店を起業し、家に人を招き、ビジネスを行う拠点にする人もいます。また、趣味のスペースを重視したこだわりの家など「居住」の他に大きなテーマがある住宅にも出会うことがあります。



今回取材に伺った旭川市東鷹栖の園田邸は、奥さまが住宅に「おうちサロン」の機能を持たせ、自宅でビジネスを行い、



ご主人は自宅に趣味のガレージライフや熱帯魚のリビング展示も加えた多機能型の住宅を実現しました。

園田先生の教室に潜入


園田邸の奥さまは、離乳食・幼児食を旭川圏の子育てママに教えている園田奈緒先生です。園田先生は、以前は栄養士として病院などさまざまな施設での献立を作る常勤の仕事をしていました。4人の子育てとの両立は大変で、特にお子さんが1歳を過ぎた頃に起きた「偏食」が大きな悩みでした。

離乳食・幼児食の工夫を重ね、同じような悩みを抱える地域のママたちにも声をかけ「持ち寄りランチ会」を開催。情報交換とともに、子育ての悩みなどを話し合える場作りができた経験をもとに2013年に「離乳食アドバイザー」として起業しました。

当初は会場を借りて離乳食教室を行っていましたが、自宅で子どもを見守りながら仕事がしたい、子育て環境の良い家も欲しい、多趣味なご主人が楽しく過ごせる家も作りたいということで、2015年に自宅を建てました。



外観はシャープな黒系も検討しましたが、受講生さんたちが入りやすい雰囲気にするため白ベースに変更しました。右に、ご主人こだわりのカルフォルニアブルーのガレージがちらっと映っていますが、まずは住宅本体からご紹介していきます。



というのも実はこの日。「食からつくる家づくり」というイベントが園田邸で開催されていたのです。子育て中のママとパパ、お子さんたちが続々と家の中に入っていきます。



玄関に入ると、靴がびっしり!
教室が開催されるのはキッチンやダイニングがある左。右はリビングです。「おうちサロン」を開催する場合、家族が過ごす空間と、お客様をお招きして教室を開く空間を分けることができると準備や運営、後片付けもしやすくなります。今回はまず左にお邪魔します。



さっそく園田奈緒先生による保存食(みそ作り)教室が開かれていました。日頃から離乳食や幼児食の先生をされているので、子育てママ・パパがお子さんを連れて参加することが多いこともあって、今回はいつもとは違う内容ですが、やはり親子連れの参加が多いようです。



大豆を煮てつぶし、塩と麹を混ぜ合わせます。



ミニグルメ君こと、旭川&近郊の美食&情報マガジン「kutta」(くった)尾崎満範編集長も、美味しくて安全な農産物や塩などの選び方、そして食品庫や地下室などでの食材保存の話を話してくれました。



今回の「食からつくる家づくり」を、園田先生と、尾崎編集長とともに共催する旭川の住宅会社「アーケン株式会社」の藤原立人社長(写真左上)も、料理がしやすいキッチンやパントリー(食品庫)などの魅力を話しています。



園田邸もアーケンの設計施工で建てられました。調理道具の収納力や、掃除のしやすさ、受講生さんたちが利用しやすいような広さなどに配慮しました。

ダイニングとリビングをさりげなく分ける工夫



教室が開かれる場所はキッチンとダイニングがある空間ですが、そこに洗面台やトイレもありました。受講生さんたちが、脱衣所やリビングを通らず用を足せるので、自宅でのサロン運営がしやすくなるのです。また、お子さまの参加者も多いので、洗面台は通常より低い位置に設置されています。



教室が開かれていたキッチン&ダイニングと、家族が過ごすリビングはこの通路で行き来できます。扉はありませんが、視界や音を若干でも隔てる工夫です。園田先生は教室をしている最中でも、お子さんの様子を気に掛けることができます。

園田奈緒先生にいくつか質問させていただきました。

住み心地は

奥さま この家が無かったら離乳食の教室を軌道に乗せることは出来なかったと思います。家事と子育てと教室を両立できます。また住宅なので、受講生もお子さんを連れてきやすく喜ばれます。普段の生活でも、快適な住み心地で満足しています。

この家で行う離乳食・幼児食の教室は週に4回も開催できています。藤原社長は住宅会社の社長ですが、「食」や「子育て」などにも理解があり、最初はアーケンさんの事務所を借りて開催したり、現在も共催のイベントを開いたりといろいろ連携させてもらっています。Kutta(クッタ)の尾崎編集長も今回、セミナー講師になっていただいたり、日頃から食に関する多彩な情報・知識を教えてくれます。家づくりをきっかけに、良い出会いになったと思います。

記者の声

アーケン株式会社は「食から創る家づくり」プロジェクトに取り組んでいます。Kutta(クッタ)の尾崎編集長とともに、オリジナルキッチンを創ったり、味噌蔵、野菜保存の地下室、庭の菜園計画、自然エネルギーを使ったワインセラーなどの住宅提案も計画中です。

また、今回のような園田先生との連携、同じくお施主様のYさまが東川でオープンするお総菜やさん「Noel DELICATESSEN」
とのコラボなど、お客様の目指す取組を一緒になって実現させようという思いが強いのもアーケンさんの魅力だと思います。

なお、園田邸の魅力はこれだけではありません。後編は、ご主人のガレージライフと、リビングダイニングに設置されたインテリア水槽などについて紹介します。

園田奈緒先生のブログ
食べない子が食べるようになる!旭川離乳食幼児食教室happy clover  

後編に続く

後編 楽しいガレージライフ&インテリア水槽 元断熱職人のこだわりご自宅ご紹介/旭川・アーケン



2018年07月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

アーケン株式会社の取材記事