北海道でマイホームを建てる時、「暖かさ」は外せないポイントです。継続的にかかっていく暖房費について考えると、東日本大震災以降、電気料金は大きく値上がりし、オール電化住宅では冬期に5~7万円かかる家庭もあります。石油、天然ガスなども価格が値上がり気味で、今後も上昇する可能性があります。
こうしたリスクに備えるためには、住宅性能を高め、家庭内で使用するエネルギーを減らすことが大切です。今回は、高性能断熱材・スタイロフォームで家を外側からまるごと包み込むように施工する外張断熱工法=SHS(スタイロフォーム・ハウス・システム)工法によって、丈夫で暖かい家を建てた実例をまとめました。
断熱材にくるまれた家は長持ちし、家の中は外からの寒さや暑さの影響を受けにくく、快適な住環境が叶います。30年前から現在の省エネ基準並みの家を実現してきたSHS住宅の魅力をオーナーの声から探っていきましょう。
目次
25年前の実家は「断熱劣化」ナシ! 吹き抜け&内装のリノベ実現 生杉建設 千歳市Aさん
築25年の実家をリノベーションし3世帯で暮らす千歳市のAさんファミリー。
実は25年前の新築時も、今回のリノベーションも、設計施工を担当したのは同じ住宅会社、千歳市の生杉建設でした。
Aさんは「子どもの頃に過ごした築25年の実家ですが、家が寒いと感じたことはありません」、奥さまも「家の寒さなどは感じませんでしたし、間取りや生活動線もほとんど直したいという部分はありませんでした」と話してくれました。
実際、壁を剥がしてみると断熱材は見た目も性能も全くといっていいほど劣化が発生しておらず、基礎、梁、柱なども改修が必要な点はほぼありませんでした。
奥さま 暖かさや生活動線にも不満がなかったので、要望は内外装のデザイン面やキッチン、洗面台、お風呂などが中心です。インスタグラムなどを見て、開放感のある空間や好みのキッチンなどを探して、営業の今川さんに相談すると、びっくりするくらい真摯に対応していただけるので、いろんな要望が実現しました。
生杉建設営業課 今川章規課長 外壁断熱材のスタイロフォームが、新築時とほとんどかわらないほど綺麗なのは当時の生杉建設の大工さんの仕事ぶりが良かったからだと思います。基礎や梁、柱、断熱などはほとんど直しが必要ない状態でしたので、内装や設備などに費用をかけられました。お客様との打合せは営業だけでなく設計施工も同席し、一緒に家づくりをさせていただくというのは生杉建設の特徴の1つです。
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家族にしっくり馴染む日溜まりの家 拓友建設 札幌市Oさん
拓友建設のモデルハウスを見学し、はじめて外断熱やヒートポンプを使った効率の良い断熱・暖房給湯器の話を聞いたOさん。設計事務所とのコラボで細かなディテールにもこだわった家を実現しました。
建築家のNさんは「家の断熱や性能は拓友さんにお任せしましょう」と太鼓判を押してくれ、拓友建設の見えないところへの丁寧な施工とこだわりは、以前住宅関係の会社にお勤めだった奥さまも知っており、安心して任せることが出来たと言います。真冬に全てのドアを開け放した状態でも家中ポカポカ。日中は暖房を切っていることも多いそうです。
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毎日大満足の外断熱の家 久末弘信建設 札幌市Nさん
「将来、家を建てるなら外断熱で」と決めていたというNさんご夫婦。以前、某ハウスメーカーが自社モデルハウスで開催した「外断熱住宅・宿泊体験」に参加した際、どの部屋も変わらない室温の心地よさを体感したのがきっかけでした。
「久末弘信建設さんの外断熱はSHS工法。75mmのスタイロフォームです。これで十分に暖かいですよと言われましたが、うちはさらに付加断熱もお願いしました」とご主人。さらに四角い家を希望。「耐震性能が発揮されるのは単純な形だと思った」からだそうです。「厳冬期でも日中は暖房を切る日もあるんですよ」とご主人。「夏は、久末弘信建設さんが窓を対角線に…と設計してくれたおかげで風が良く通り、エアコンいらずでした」。外断熱は暑さからも家と家族を守ります。
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森の中の別荘のような家 株式会社丸三ホクシン建設 江別市Mさん
自然豊かな住宅街の公園そばに建つMさんのお宅。玄関ドアを開けると吹抜けの土間に置いてある薪ストーブが迎えてくれます。メイン暖房にはガスセントラル暖房を使っていますが、一番低い温度設定で十分に暖かいそうです。玄関の土間下には暖房配管が張り巡らされており、靴の中もポカポカです。
設計した丸三ホクシン建設の兼田さんによると、「外断熱で建物をすっぽり覆い、窓ガラスもトリプル(3枚)ガラスなので、一度暖めたら逃げにくい魔法瓶のような構造」。 ご主人は、「リビングしか暖かくなかったマンション時代と比べ、どの部屋も暖かいのに光熱費はマンションとさほど変わらない」と喜んでいます。
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SHS工法とヒートポンプで真冬でも半袖で過ごせる家 光栄建設 音更町Kさん
音更町のKさんが光栄建設と出会ったのは昭和の終わり頃。北見に住む友人宅が、どの季節に遊びに行っても室内温度が心地良く、施工会社を紹介してもらったのが光栄建設でした。その時に聞いた最先端の外断熱による施工技術にとても惹かれたと言います。
実はKさん、光栄建設で2棟の家を建てています。1度目は友人に紹介してもらってすぐに。2度目は土地区画整理の対象となり建替を余儀なくされた時でした。この時、まだ日本のメーカーが試作段階だった地熱を活用する地中熱ヒートポンプを自宅に導入しています。
メーカー2号機目の機械を設置してからは快適そのもので、75坪と大きな家で、暖房を23度に設定していても半袖でちょうど良い暖かさだというから驚きです。
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リゾート気分で暮らすナチュラルでかわいいおうち 石川建設 網走市Uさん
マイホームは地元の会社が良いと考えていたUさん。ご夫婦で希望を反映したプランを方眼紙に書き込み、石川建設を訪れました。出来上がった家は大きな吹抜けに大きな窓でまるでペンションのような雰囲気。一般的な天井断熱だと、天井裏に断熱材が入るため小屋裏空間は利用できませんが、SHSと勾配屋根の組み合わせで、ダイナミックな吹抜け空間を実現しています。
木製キッチンや石造りの浴室など、こだわりは造作で叶えてもらいました。収納を充実させることで無駄な動線が無くなり、日々の暮らしも快適なご様子です。
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ナチュラルテイストの暖かい家 生杉建設 千歳市 巽さん
生杉建設の巽さんは、ふだんお客様に住宅プランを提案する立場ですが、お子さんの誕生をきっかけにマイホームを自分で設計して建てることになりました。1階はオープンで見通しの良いLDKが広がってます。アイボリーの天然漆喰の塗壁や、蜜蝋ワックスで保護した柱は家族で共同作業した良い思い出に。自然素材をたっぷり使ったシンプルでナチュラルテイストな住まいになりました。
庇の角度や軒の出を計算することで、吹き抜けには季節を通して日差しが差し込みます。また断熱材は、外張り断熱のSHS工法の中で一番性能の良い「スタイロフォームFG」を採用。通常のスタイロエースよりも2割性能がアップしており、その分暖房費が節約できます。
日中は窓から差し込む日射しを利用することで、室内は暖かくなり、真冬でも暖房を切る日があるとか。SHS工法の性能の良さを、日々実感しているそうです。
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車椅子動線でデザインも良い家 re-ate(リエイト) 小樽市Kさん
「この家は主人のために建てた家なんです」と奥さま。上がり框(かまち)がなく、段差のない、広々とした玄関が出迎えてくれるKさんのお宅。事故で車椅子生活が欠かせなくなったご主人が快適に暮らせ、介護もしやすいようにとre-ateさんに依頼しました。
吹抜けの大らかなリビング。これだけの広さですが、外断熱工法のおかげで暖かな暮らしを実現しています。動線を考え、寝室までスムーズに移動することが出来る間取りや、奥さまが好きな南欧風+カントリー調に統一されたインテリアなど、配慮の行き届いた提案と出来栄えに、ご夫婦ともに満足なご様子です。
この記事を詳しく見るには▶株式会社 re-ate(リエイト)小樽市・ Kさん
いかがでしたか?SHS外張断熱工法で、北国に適した高性能住宅を叶えた実例をご紹介してきました。いつまでも安心して暮らせる、暖かい家づくりを手掛ける地域工務店団体「北海道SHS会」について興味のある方はこちらもご参照ください。
北海道SHS会団体頁
2019年12月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。