撮影／株式会社 西川公朗写真事務所 西川 公朗氏（以下西川氏）
「タイパ」という言葉に代表されるように、とかく時短や効率化がもてはやされる現代社会。一方で、そうした都会的なせわしなさから逃れ、田舎でマイペースに、丁寧な暮らしを営む「スローライフ」が人気を呼んでいます。
撮影／西川氏
北海道当別町の辻野建設工業が公開中のi-worksモデルハウスは、スローライフ・スタイルにぴったりな住まい。建築家で日本を代表する住宅作家の伊礼智氏が設計するi-worksプロジェクトは、「小さくても豊かな暮らし」を唱え、本物の素材にこだわったシンプルでコンパクトな住宅を提案しています。
今回は、自身も辻野建設工業でマイホームを建て、伊礼氏のファンでもある整理収納アドバイザー・高橋のぞみさんに、当別町での暮らしやi-worksモデルハウスの魅力についてお話をうかがいます。
高橋さんの家づくりと現在の暮らし
求めていたのは「非日常を日常に」できる暮らし
高橋さんはご主人と、中学生から小学生まで３人のお子さんの５人家族。当別町でマイホームを建てたのは2020年のことでした。
薪ストーブが置かれた自宅の土間スペースで語らう高橋さん（左）。写真は2020年取材時のもの 詳しい記事はこちら
高橋さん 主人の転勤に伴い、札幌、函館、帯広と複数の地方都市に住みました。週末に家族でよく行ったのが「緑の多い公園」。自分たちが暮らしの中に求めていたのは、自然の癒しだと気づきました。
「人が多すぎない町で暮らしたい」
「緑に囲まれた環境で家庭菜園をしたい」
これまで休日（非日常）にしかできなかったことを、日常的にできる暮らしがしたい。そんな想いが強くなり、主人の札幌への異動に合わせて、札幌市近郊での家づくりを決断しました。
高橋さんの自邸。ダイニングテーブルのセットは、当別町の家具工房「旅する木」によるもの
以前から旅する木のダイニングテーブルを愛用しており、当別町にはご縁がありました。家は地元の工務店で建てたいと思い、当別町での施工経験が豊富な辻野建設工業さんにお願いすることに。
辻野さんには土地探しから相談し、当別駅まで徒歩数分の場所で土地を得ることができました。プランでは、「旅する木」にオリジナルキッチンや収納を造作してもらい、理想のマイホームが完成しました。
当別町は小中一貫の細やかな教育体制も魅力
当別町公式ホームページより
当別町は2022年4月に、小中一体型義務教育学校「とうべつ学園」を開校しています。
吹き抜けの階段ホールを囲むように教室が配された校内（写真提供・辻野建設工業）
町産材をふんだんに使った温かみある校舎は辻野建設工業も施工に携わりました。高橋さんのお子さんたちもこの学校に通っています。
高橋さん 各学年2クラスずつで、先生や親御さんたちも顔なじみ。小規模な一貫教育で、関わっている人たちが分かっている安心感があり、個々の成長に合わせた丁寧な指導を受けられるのが魅力です。
i-worksの家には「選択して持つ」という豊かさがある
撮影／西川氏
i-worksモデルハウスの目前には緑の芝と木立が続く公園が広がり、室内に居てもそのスケール感を享受することができます。
撮影／西川氏
i-works住宅に似合うのは、厳選した家具や食器を大切に使いながら、丁寧に過ごす日常。
モデルハウスの室内は木の温もりに溢れており、床には道産のナラを、巾木には道産のシラカバを使っています。
撮影／西川氏
キッチンやダイニングテーブルセット、ソファーや収納、建具類全般は、「旅する木」が製作。地域性や、住み手の個性が出てくる楽しさも魅力です。
高橋さん。自宅のダイニングにて
辻野建設工業のi-works住宅イベントや見学会に、初期段階から参加していた高橋さん。ここからは高橋さんから見たi-works住宅の魅力についてお聞きします。
高橋さん 子育て環境を考えた時、あえてファストフード店のない町を選びました。私もそうですが、便利なものがあると、つい使ってしまうのが人間です。本当に欲しくなった時に、手間をかけて買いに行く程度でいい。
数か月に一度、イベント的に利用するのがちょうど良く、我が家にとって楽しみの一つになっています。
撮影／西川氏
i-worksの家は小さくてシンプルな住まい。小さくても広く見える設計で、収納が少ないという一般的にデメリットに感じる事が、ものを厳選して暮らす事に繋がります。
一般的に大きなことや、たくさん持っていること、便利なことが豊かだとされがちですが、i-works住宅は「質を重視した持たない豊かさ」が表現されていて、とても共感が持てます。私が日々の暮らしに求めているのも、こうした「豊かさ」だと再認識しているところです。
写真提供 高橋さん
先月、モデルハウスをお借りして、整理収納のワークショップを行いました。コラージュ作成を通じて「理想の暮らしを見える化する」ワークで、これから家づくりをする方たちにもおすすめしています。自分の理想の暮らしが分かると、どんな家にしたいのかも見えてくるからです。
i-worksモデルハウスはこうした作業にも最適な場所でした。無駄がなく心地よい空間で、みなさんワークに集中されていました。
i-worksモデルハウスを見に行こう！
撮影／西川氏
JR当別駅から徒歩3分。役場や図書館、学校や病院、スーパーなど、暮らしに欠かせない施設が徒歩圏内にある、便利な立地です。
・田舎暮らしに憧れるけど不便なのが心配
・軌道交通機関で札幌都心まで通勤したい
・子どもが自分で通学できる環境が理想
・本州から北海道移住を考えているが冬道運転に自信がない
といった方たちにもおすすめの一棟です。周辺環境も含め、モデルハウスの魅力はぜひ現地を訪れて確認してみてください。モデルハウスは2025年10月まで公開予定。購入の相談も可能です。
住所：北海道石狩郡当別町白樺町59‐51
お問い合わせ：0133-23-2408
整理収納アドバイザー・高橋のぞみさんのInstagramアカウントはこちら
＠nonchi._.kurashi
高橋さんは整理収納アドバイザーの知識を生かし、子育てや暮らしに役立つ情報を日々発信されています。各種オンライン講座も好評開催中。興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
写真提供 株式会社 西川公朗写真事務所 西川 公朗氏
取材写真 スタジオスーパーフライ 大道貴司
記事 iezoom編集部 松下綾
2025年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。
