JR札沼線(学園都市線)廃止区間の一部を取得して分譲する「新・当別田園住宅」に取り組む辻野建設工業は、自然豊かな当別町の環境を生かした家づくりに定評がある会社です。
Sさん夫妻がゴールデンレトリバーのワンちゃんを迎え、犬も人ものびのびと暮らせる郊外の生活を考え始めた時に出会ったのが、辻野建設工業の辻野浩社長だったそうです。
2025年6月末に札幌市豊平区から当別町へ移住した50代のSさん夫妻と、2匹のワンちゃんが暮らす新居を訪ねました。
眺望を生かし、LDKは3面に窓を配して
S邸は、田園と山の風景を生活の中に取り込めるように、2階をLDKと寝室にしています。
当初は平屋を考えていましたが、この眺望を生かすために、2階にLDKを設けるプランに変更しました。畑の向こうに連なるカムイシリ、ピンネシリ、クマネシリの遠景から、家の横の大きな木にやってくるキツツキまで、さまざまな景色が暮らしに彩りを添えます。
裏山の景色も楽しめるように、LDKの窓は3面に設けられています。神棚の左横に設置したエアコンは造作した木製カバーで覆い、眺望の邪魔にならない細やかな工夫が施されていました。
吹き抜けに造作したキャットウォークのおかげで、スピーカーを置いたり、窓辺に観葉植物を飾ったり、空間を有効活用できるそうです。人が乗れるため、窓辺を彩る植物の水やりや窓拭きも、ここから簡単に行えるのだとか。
吹き抜けの下に薪ストーブがあるため、冬は暖気が2階まで上がってきます。11月に行われた取材当日は、薪が焚かれていて家全体がぽかぽかと暖かく、半袖で過ごせるほどでした。
キッチンは、当別町に工房を構える「家具工房 旅する木」にサクラ材で造作してもらいました。
当初は既製品を予定していたそうですが、辻野建設工業が手掛けた家を見学した際に、その上質さに惹かれてプランを変更したそう。Sさん夫妻が「造作してよかった」と口を揃える、お気に入りの場所になりました。
キッチンの奥に、冷蔵庫スペース(写真左)、保冷庫(写真右)があり、食材のストックもバッチリです。
玄関土間の薪ストーブは、家族や友人との団らんの場に
薪ストーブが置かれている玄関土間は、S邸の大きな特徴です。
薪ストーブは、炉と分かれているオーブンや天板を利用して調理もできる、HETAのNORNを採用しました。ストーブを囲むベンチは、ティータイムや来客時のおしゃべりにぴったりな、縁側のようにくつろげる場所になっています。
1階の玄関横に、洗面化粧室とユーティリティー、バスルームなどの水回り(写真)と、納戸として使っている個室が配されています。
2匹のワンちゃんも、快適に暮らせる住まい
ワンちゃんが快適に過ごせる環境づくりは、Sさん夫妻が移住を決めた大きな理由のひとつです。
札幌では大型犬を公園で遊ばせることが難しく、人に近づかないように気を遣う場面も多かったそう。当別に引っ越してからは、自由に走り回れるようになりました。新居での暮らしが始まってから、2匹目のワンちゃんも家族に迎え入れました。
ゴールデンレトリバーの太尊(タイソン)くん3歳3カ月(左)と、4カ月の武尊(タケル)くん(右)。太尊くんは、嘱託警察犬を目指して訓練に通っているそう。
ペットスペースには、足を洗うための洗い場を設け、直接外に出られるドアも設置しています。
家の敷地には大きなキハダとオオグルミの木があり、エゾリスやキツツキがたくさんやってくるそう。時折、庭に姿を見せるエゾシカの親子やタヌキも、今ではすっかり顔なじみ。
Sさん夫妻に、家づくりの感想を伺いました
Q 辻野建設工業との出会いは?
A コロナ禍もあり、札幌での生活が窮屈に感じられるようになりました。親が札幌のマンションで暮らしていることもあり、車で片道1時間圏内に場所を絞って検討する中で、当別町にある辻野建設工業のホームページを見つけました。
家づくりのコンセプトに共感し、ドライブがてら当別町金沢地区を訪れた時、たまたま見つけた「新・田園住宅」の説明会に出向いて、辻野社長とお会いしたことが最初のご縁になりました。
Q 仕事はどうされたのでしょうか?
A 札幌の宿泊業に携わっていましたが、役職としても仕事量が多く、勤務時間も不規則だったこともあり、通勤は難しいと判断して55歳で退職しました。
せっかく当別で暮らすのなら、地元の方たちと一緒に働けたらという思いもあって。今はひと息ついていますが、6月末に引っ越してからというもの、家の周囲の笹刈りなどの家仕事で忙しく、毎日があっという間に過ぎています。
Q 家づくりを振り返って
A 「家具工房 旅する木」の造作キッチンやペットスペース、薪ストーブなどは最優先事項として採用しました。その分、天井をなくして現しにしたり、リーズナブルな照明を選んだり、床や柱に蜜蝋ワックスを塗る作業を自分たちで行ったりして節約しました。
Q 住み心地はいかがですか?
A 初めての夏を過ごしましたが、思ったよりもエアコンに頼らず暮らすことができました。1階は土間があるので涼しく、2階が暑い日でも窓を開ければ風が抜け、快適に過ごせました。
【記者の目】
もうすぐ冬本番。真っ白な雪に覆われたS邸と、雪の中でのびのびと遊ぶワンちゃんの姿が目に浮かぶようでした。
写真 スタジオスーパーフライ 大道貴司
記事 布施さおり
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