Story 取材記事

住み替えで叶えた海と山に囲まれた丘の上の暮らし 小樽市/Aさん


小高い丘にびっしりと家々が建ち並ぶ小樽の町。今回ご紹介するAさんのお宅は、坂を上った一番上にある山際の敷地に建っています。



林を背にした三角屋根の外観は、まるで別荘のような佇まいです。



ここは眼下に小樽湾が広がる好ロケーションです。数年前まで、札幌市内の円山エリアでマンション暮らしをしていたAさん夫婦。新居に越して初めての冬を超え、春の気配を感じる季節を迎えたところです。

Aさんは内外装リフォームをして販売されていた中古住宅を購入し、あったかハウス河合建築事務所(札幌市手稲区)で断熱改修をしました。今回はAさんと河合社長とのリノベーションの様子や、海辺の町での暮らしについて、Aさん夫婦にお話をうかがいます。まずは完成した家の中を拝見しましょう。

夫婦が心地よい距離感で暮らせるオープンな間取り



LDKは見晴らしの良い2階にあります。大きな開口部からは天狗山を望めます。



リノベーション前は仕切り壁があり、6帖の洋室が隣接していました。眺望の良さを生かし、より開放的な空間にしたいと、壁を抜いて一体化した空間にしています。



耐震対策として数か所に設けた筋交いが、空間のポイントになっています。



裏山に向かって設置されたキッチン。テラス窓を出るとウッドデッキがあり、さきほどの絶景が広がっています。お料理担当は主にご主人。調味料やキッチンアイテムが使いやすく整理されています。

それぞれの個室と水回りのある1階



1階には夫婦の個室と、浴室・洗面室があります。こちらは奥さまの部屋。本や仕事の資料がびっしり詰まった本棚を間仕切りにした、知的で落ち着いた空間です。明るい窓際にはデスクを配置しています。現しの天井も良い雰囲気です。



縦長なAさんの部屋には、DIYで収納を造りました。有孔ボードの奥は、布団を敷いて寝ているご主人の寝具や、衣類がキレイに収まっています。



ボイラールームも兼ねた洗面室。給湯・暖房ともに灯油を使っています。

コロナで変わった人生観。海の見える自然豊かな暮らしを求めて

住み替えのきっかけは何でしたか?



奥さま 札幌でもマンションの裏手に山があり、適度な自然に親しみながら暮らしていました。利便性も良く、暮らしやすいところでしたが、コロナの閉そく感もあり、変化を求めるようになっていたんです。

Aさん 2人とも海沿いの町で育ったせいか、海が見える場所が落ち着くんですよね。休みになるとドライブして小樽近辺のホテルに泊まったり、都心から離れた開放感を楽しむ時間が増えていました。それと同時に、小樽に私の実家があり、高齢になった親の所に通いやすい所に、そろそろ越そうか、という話にもなって。

奥さま 実際に住むとしたらどうか…という思いがだんだん大きくなっていた時に、このリフォーム済中古住宅が売りに出ていて、内覧に足を運んだんです。海と山が広がる窓からの景色を見て、「この家だ!」と一目ぼれしました。

あったかハウス河合建築事務所との出会いは?

住み替えにあたってAさん夫婦は
・海が見える場所
・暖かい家
・札幌へのアクセスの良さ
の3点を条件に物件探しをしていました。

Aさん この家はロケーションが第一に気に入りましたが、築30年が経っている建物だけに寒さの問題が気になっていました。内覧したのは雪の季節で、特に1階の床の冷たさが身に沁みて、購入するなら断熱改修が必要だと痛感しました。


河合さんの勉強会の様子


インターネットで「断熱改修 北海道」「断熱改修 札幌」などで検索したところ、上位表示されたのが河合さんのホームページでした。河合さんは定期的に断熱リフォームの勉強会を開催していて、タイミングよく参加することができ、早速相談させてもらいました。

奥さま 勉強会の時点で、親身に相談に乗っていただき、的確なアドバイスがもらえたので、信頼できる人だと感じ、河合さんにお願いすることにしました。

実際の工事はどのように?



河合さんの断熱改修でとても魅力だと感じたのが「気流止め※」の技術です。

※外壁、間仕切り壁の中などに、断熱材が入っていても、その中を冷気が通ってしまうと家が暖まらないため、あったかハウス河合建築事務所では対策として「気流止め」工事を行っている


A邸の断熱改修図面




特に寒さが気になった1階床にも、しっかりと断熱材を入れてくれました。



壁断熱については、既に内装が一新されているため、養生をしながら室内側から気流止め工事をしてくれました。


窓はすべてLOW-E アルゴンガス入りのペアガラスに交換


河合さんとのリフォームの感想は?

奥さま 実はマンション売却が予想以上に早く決まり、1か月ほどはホテル住まいをしていたのですが、だんだんそれも辛くなり、完成間近の時に仮住まいしながら、工事を進めてもらいました。



河合さんは朝と夕方、毎日現場に足を運んで、進捗具合を丁寧に管理していました。私も住みながら工事を見守っていましたが、現場の職人さんたちは皆さん親切で、仕事ぶりもとても丁寧だということが分かりました。

新生活はいかがですか?


趣味のクラシックギターを披露してくれたAさん


Aさん 河合さんの断熱リフォームのおかげで、冬も快適に過ごすことができました。数十年ぶりの冬の雪かきには苦労しましたが、この環境の良さを思えば大した苦労ではないと感じます。

札幌の職場には高速バスで通っていて、不便を感じたことはありません。今の暮らしがとても気に入っています。



奥さま 坂の町なので、買い物に行くにも坂の上り下りがあり、そしてこの家は玄関までも階段があり、キッチンは2階なのでさらに階段を上ります。おかげでジム通いが必要ないくらい、よく歩くようになりました。

裏山にくる野鳥のバードウォッチングも趣味になっています。このキッチンが特等席です。雪原に付く足跡を発見して、何の動物の足跡なのかとご近所さんと話すのも楽しい。コミュニティーにも恵まれています。

記者の目



夏はウッドデッキで海を眺めながらお酒を飲んだり、車庫上に敷物を敷いて読書をしたり、冬は雪の灯篭を楽しんだりと、Aさん夫婦の暮らしには、デンマークの「ヒュッゲ」に通じるような豊かさがありました。

今注目を集めている中古住宅リフォーム。内外装だけをキレイにした「お化粧リフォーム」かどうかの見極めと、断熱工事の重要性を改めて感じた取材でした。

河合さんの断熱リフォーム勉強会ご案内はこちら
https://attaka-house.jp/study/

取材・文 編集部 松下綾


2023年03月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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