Story 取材記事

築27年の中古住宅を窓リノベ補助金で断熱リフォーム 江別市Fさん


リビングでゆったりとくつろぐFさん夫婦。取材日は2024年12月28日、江別市内は午前10時でも-7.8℃の真冬日です。「自分はかなりの寒がりですが、室内はとても快適です」と奥さまは笑います。


リフォーム工事は2024年1月下旬に竣工した


Fさん夫婦は江別市内で築27年の二世帯中古住宅を購入し、断熱・気密改修を含めてフルリノベーションしてから入居しました。「とにかく暖かい家に暮らしたい」との思いで見つけたのが、札幌市手稲区の「あったかハウス河合建築事務所」。丁寧な気流止め工事による気密性の高い断熱リフォームを得意とし、札幌圏で100棟余りの実績があります。



理想的な中古住宅に巡り合えたものの、「断熱改修ができるのか」不安だったFさん夫婦。「大丈夫!」と背中を押してくれたのが河合良夫社長でした。すぐさま購入を決め、河合社長に工事を依頼。2024年1月下旬に工事が終わり、新居での生活がスタートしました。

家族で過ごせるオープンフロアに和室を改修

それでは室内を拝見していきましょう。

Fさん一家はご夫婦と上から22歳、中学1年、小学5年の3人のお子さんがいる5人家族。二世帯仕様から一世帯の子育て家族が暮らしやすい間取りへと変更しました。

【Before】



以前は1階リビング横に6畳の和室がありましたが…、

【After】



和室とリビングを隔てる壁を全て取り払い、明るく開放的なリビングダイニングに。家族皆が集まって過ごせるオープンフロアになりました。

家を支える構造柱はそのまま残し、耐震補強のために柱と柱の間に筋交いをたすき掛けに入れて補強。和室にあった床の間と押し入れの場所には、真ん中にテレビボード、左右に収納を造作しています。


壁だった部分にはキャビネットを設置しました


ダイニングとの間にあった壁も撤去し、開放的になったキッチン。「子ども達と一緒に料理するのが夢でした」という奥さまの希望で、調理の時でも通れるよう、通路幅を広めにしました。

2階は二世帯用設備をたっぷりサイズの収納にリニューアル

【Before】



元二世帯住宅のため、2階にもキッチンがありましたが、Fさん家族には1階のキッチンだけで十分です。

【After】



そこで、2階はシステムキッチンを取り外し、仕切り壁を設けて旧リビングを主寝室に、旧キッチンを大容量のウォークインクローゼットに変更しました。



中には家族5人分の衣類のほか、壁のフックにはバッグパックを掛けて収納。枕棚の上部にはFさんのキャップコレクションも大切に保管されています。



元々居間だった夫婦の寝室は、広々と贅沢に使っています。

【Before】


写真は工事前に360度カメラで撮影したもの


キッチンと同じく、洗面脱衣室と浴室が2階にもありました。

【After】



洗面スペースは洗面台を新しくしてそのまま活用。朝の身支度などの慌ただしい時間帯でも1階と2階の両方が使えて便利です。

脱衣室・浴室があった場所には壁二面に収納棚を造作し、天井には洗濯物干し用ポールを設置。洗濯仕事の“家事ラク”を叶える設備が整いました。

断熱・気密改修工事の記録



断熱・気密改修も大事なポイントです。ここからは、工事の様子を振り返ってみましょう。

【ポイント①】部屋の広さを確保しながら断熱を厚く



比較的状態の良かった天井を除き、壁と床はすべて、室内側から断熱・気密改修を行いました。板状断熱材・スタイロフォーム20㎜厚を施工(写真左)し、その室内側に高性能グラスウール100㎜を充填(写真右)します。

断熱材を厚くすれば断熱性能はアップしますが、その分、部屋が狭くなります。部屋が狭くなる範囲をできだけ抑えつつも、十分な断熱効果が得られるように計画した河合さんの経験が光ります。

【ポイント②】断熱施工後に気密フィルムを使って気流止め



あったかハウス河合建築事務所が断熱性とともにこだわっているのが「気密性」です。断熱材を施工しても壁の中に冷気が通ってしまうと暖かい家になりません。

気密施工では、床工事の時にあらかじめ気密フィルムを壁まで数10cmに立ち上げておき(写真左)、壁の気密ポリエチレンフィルムを貼る際につなげて(写真右)、壁の中の気流を止めます。また、コンセント(右写真の左下部分)には気密コンセントボックスを使用。配線との取り合い部をコーキングしてすき間を埋める徹底ぶりです。

【ポイント③】熱が逃げやすい窓を断熱リノベーション


国の「先進的窓リノベ事業」の補助金を活用しています


家の中でも窓はとくに熱が逃げやすい場所。まず既存の窓は断熱性能の良い最新のサッシに交換。さらに、少しでも開口部から熱が逃げないように窓のサイズを小さくしたり、必要のない箇所は窓をなくして壁にしました。



外からBefore、Afterを見比べると、窓が小さくなっているのが分かります。

※先進的窓リノベ事業は今年・2025年も継続されます。断熱性能に優れた窓・ドアの設置に最大200万円の補助があります。条件など詳しくはこちらや国の情報もチェックしてください。

Fさん夫婦にお話を伺いました。

中古住宅のリノベーションを決めた理由は?



Fさん 家族5人がのびのびと暮らせる家が希望でしたが、価格高騰のため新築は諦め、広めの中古住宅を探すことにしました。暖かい家に住みたかったので断熱リフォームが必要で、好きな間取りに変更したかったので、あえてリノベーションされていない住宅を選びました。

あったかハウス河合建築事務所との出会いは?



Fさん 家探しと並行してリフォーム会社も調べていました。以前、旭川にある私の実家に家族で住んでいた時の家が寒すぎたので、
「暖かい家 リフォーム」
などのキーワードでインターネット検索したところ、あったかハウス河合建築事務所のホームページを見つけました。河合社長の思いや施工事例を読み、ぜひ話を聞きたいと思いました。



さっそく河合社長に連絡して断熱改修について質問したところ、当時、購入を検討中だった今の家まで来てくれました。天井裏や床下、仕切り壁の中まで丁寧に調査・チェックし、「問題ないですね」と言っていただきました。その仕事ぶりを目の当たりにして「信頼できる」と思い、即決で工事を依頼しました。

2度目の冬を迎えましたが、住み心地はいかがですか?


「日当たりの良さ」も決め手の一つでした


奥さま 冬も暖かさはもちろんですが、次男は毎日、半袖・短パンで過ごしています(笑)。
一番びっくりしたのは、夏が涼しかったことです。外がカンカン照りの中を帰宅して、家に入るとエアコンを入れてないのにヒンヤリしていました。

Fさん 家じゅう、どこにいても暖かくて、快適性は申し分ありません。子ども達も一人ずつの個室ができて、それぞれの“自分時間”を楽しんでいます。灯油が高騰していますが、断熱性能がいいので助かっています。1月以降の暖房費も楽しみです!

あったかハウス河合建築事務所の公式ホームページに、F邸の詳しい工事記録が掲載されています。こちら(別ウインドウが開きます)


2025年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

あったかハウス河合建築事務所の取材記事