Column いえズーム コラム

十勝の平屋住宅まとめ10(帯広・芽室・音更ほか)


十勝の平屋住宅まとめ(帯広・芽室・音更ほか)

十勝圏はもともと住宅の敷地が広いので、平屋住宅という選択肢は、年代問わず人気です。とはいえ総2階のほうが、土地の大きさも、屋根面積も変えずに、延床面積を大きくできるので多数派ではありますが、

核族化、少子化が進んでいて同居の人数が減っているので、そもそも家の大きさも部屋数も以前ほど必要ないから平屋で十分。

大きな家、立派な家で見栄を張るより、コストを抑えて無理のない家計にしたい。客間に客を泊めることも実質ほぼない。平屋の小さい家のほうが掃除もメンテも楽。

近い将来、階段を上り下りするのがつらくなる。子供が独立したら、妻と夫だけ。2階はさほど必要ない。

子どもが2階の子供部屋に引きこもる可能性を考えたら平屋のほうが親子のコミュニケ―ションが深まる。

障がいがあっても自立生活で暮らしを豊かにしたい。

など平屋住宅の魅力はいっぱいあります。そこで今回は十勝圏で平屋住宅を実現された方々の家づくりをご紹介します。


目次

平屋施工例(帯広市)サウナに泡風呂…極上の時間を過ごす高断熱パッシブ換気の平屋住宅/イゼンホーム



今回伺ったのは、東京から実家のある帯広市にUターンしたKさんの自宅です。「戻ってくるにあたり不安だったのがやはり冬の厳しさ」と語るKさんが選んだ住宅会社は帯広市のイゼンホーム。同社の得意とするパッシブ換気システムを採用した、高断熱高気密な平屋の家を希望しました。
記事はこちら サウナに泡風呂…極上の時間を過ごす高断熱パッシブ換気の家/帯広市Kさん

平屋施工例(帯広市)照明・床・壁…細部まで選び抜いたインダストリアルスタイルの平屋住宅/カントリーヴィレッジ



農家の3代目であるKさんは2022年6月、帯広市郊外にインダストリアルスタイルの平屋住宅を建てました。

設計・施工は芽室町のカントリーヴィレッジ(朝日良昌社長)。「共有空間とプライベートな空間とを分けたい」という要望に応え、LDKと子ども部屋・書斎エリアを分けたL字型のプランを提案しました。

外壁はガルバリウム鋼板をメインに、正面には意匠と目隠しを兼ねたルーバーを取り付けました。



LDK の天井は3.4m、壁いっぱいに広がる窓から陽が注ぎます。
記事はこちら 照明・床・壁…細部まで選び抜いたインダストリアルスタイル/帯広市Kさん

平屋施工例(帯広市) 二世代で住み継ぐリノベーション住宅/赤坂建設



今回ご紹介するのは、30年前にご両親が建てた家を息子さんご夫妻がリノベーションしたN邸です。

手掛けたのは赤坂建設(池田町・帯広市)。担当は、当時カナダでの設計の武者修行から帰国したばかりの赤坂正さん(現社長)。語学関係の仲間とのつながりでNさん一家ともご縁ができたそうです。
「性能、間取り、見積に至るまでこだわりのあった父の要望を赤坂さんがしっかりと受け止めてくださり、住み心地も大変良かったと聞いています」というご主人に、
「ご両親に2×4で建てたこの家を大切にしていただき、さらに息子さんにも住み継いでいただけるということで大変感激しています」と赤坂社長。
築30年とは思えないしっかりとした造りに「衝撃を受けた」という奥様も会社選びに迷いはなく、ご両親と同じ工務店でのリノベーションがスタートしました。



建築好きでありながら転勤が多く、実際の家づくりまで長くイメージを温めてきたというNさん。インテリアは「モデルハウスなどをたくさん見学した中でも最高の配色と感じた」という若草色と木目調のブラウンでまとめました。


二世代で選んだ赤坂建設 憧れを叶えたリノベーション/帯広市Nさん

取材記事 二世代で選んだ赤坂建設 憧れを叶えたリノベーション/帯広市Nさん

今回ご紹介するのは、30年前にご両親が建てた家を息子さんご夫妻がリノベーションしたN邸です。 手掛けたのは赤坂建設(...

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平屋施工例(芽室町) 建物の南面いっぱいに13.65メートルのテラスが広がる平屋/ティーメイス



芽室町内の静かな住宅街。建物の南面いっぱいに13.65メートルのテラスが広がる平屋住宅に暮らすのは、ご夫婦そろってアウトドア好きというSさんです。テラスでは定番の焼肉のほか、朝ごはんをのんびり食べたり、夕涼みをしたり。アウトドアの開放感を暮らしの中に取り入れて楽しんでいます。

外観はガルバリウムに杉板を合わせ、モダンなデザインに。北海道では普通に設計すると分厚くなってしまうという屋根も構造的な工夫によりスリムに仕上げ、すっきりとした見た目にこだわりました。



高い天井に大きな窓、土間、薪ストーブ、そしてテラスと、思い描いた要望をすべて叶えたのがこちらのLDKです。
天井の高さは3m弱と外観バランスを保てるぎりぎりの高さに設計しました。


朝食、夕涼み、焼肉も長さ13メートルのテラスで満喫/芽室町Sさん ティーメイス

取材記事 朝食、夕涼み、焼肉も長さ13メートルのテラスで満喫/芽室町Sさん ティーメイス

芽室町内の静かな住宅街。建物の南面いっぱいに13.65メートルのテラスが広がる平屋住宅に暮らすのは、ご夫婦そろってアウ...

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平屋施工例(十勝管内) 焼杉を使った和の趣を感じさせる三角屋根の平屋/カントリーヴィレッジ



静かな住宅街の中に佇むO邸は、ご夫婦とお子さんが暮らす平屋住宅。設計・施工は芽室町のカントリーヴィレッジです。

外観は住宅地という環境に馴染むデザインを望んでいたOさん。「焼杉を使った三角屋根の家」と要望しました。完成したのは、焼杉や漆喰といった素材で和の趣を感じさせる外観。同時に軒先(破風)を薄くし、和テイストを主張しすぎないデザインにもこだわりました。



「ホテルのようなスタイリッシュさではなく、家が主張しすぎない心地よさを」。
そう望んだLDKは、目を奪う装飾や視覚的ノイズの少ない自然な佇まいです。照明は部屋全体を照らすものではなく、必要な場所のみに配置することで陰影ある空間になっています。


シンプルな美しさを追求「ノイズレスデザインの家」/   十勝管内Oさん カントリーヴィレッジ

取材記事 シンプルな美しさを追求「ノイズレスデザインの家」/ 十勝管内Oさん カントリーヴィレッジ

静かな住宅街の中に佇むO邸は、ご夫婦とお子さんが暮らす平屋住宅。設計・施工は芽室町のカントリーヴィレッジです。 30℃...

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平屋施工例(帯広市) 生涯を通じて自由に使える面積が広い平屋を希望/クリプトン



今回伺ったのは、西帯広で福祉関係の会社を経営するMさんの事務所併設住宅です。
ご主人 仕事で高齢の方の家に伺うと「二階は使っていない」という方も多いので、生涯を通じて自由に使える面積が広い平屋を希望していました。動線に無駄がなく家族の距離の近い家になったと思います。



「何年も前から家を建てたいと思っていた」というご主人。間取りや室内デザインは自ら案を練りました。
こちらの勾配天井に沿った形の窓も、ご主人のデザインをそのまま実現したものです。ロフト付きとはいえ平屋のM邸ですが、LDKの天井は高さ4mと吹き抜けのような開放感があります。


70棟を見学し「住みたい家」を研究 /帯広市Mさん Cryptn(クリプトン)

取材記事 70棟を見学し「住みたい家」を研究 /帯広市Mさん Cryptn(クリプトン)

今回伺ったのは、西帯広で福祉関係の会社を経営するMさんの事務所併設住宅です。 ハウスメーカーから工務店まで、約70軒...

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平屋住宅事例(芽室町) 傾斜を活かしたスキップフロア 林の中の家/水野建設



緩やかに傾斜した屋根とカラマツの外壁が特徴のT邸。設計・施工を担当したのは音更町の水野建設、担当は同社の水野光義社長、水野円さんと早智さんです。建物は土地の傾斜を活かし、一部をスキップフロアに。土地の高い部分にあたる写真の奥側が1階、低い部分にあたる手前側が0.5階と1.5階というような構造になっています。

水野建設は木をふんだんに使う家の雰囲気と「気密・断熱性能が高く、信頼して薪ストーブの施工を任せられるところ」が決め手で選んだというTさん。猛暑日が続いた夏も「気密性が高いせいか、締め切っている方が涼しいくらいでした。30℃を超える日もエアコンは寝る前に少し付けるくらいで十分涼しかったです」(奥様)と性能の高さを実感しているそうです。


傾斜を活かしたスキップフロア 林の中の家/芽室町T邸 水野建設

取材記事 傾斜を活かしたスキップフロア 林の中の家/芽室町T邸 水野建設

今回取材に訪れたのは、帯広市内からもほど近い林の中の分譲地。建物の色合いや敷地内のシンボルツリーの保存など、独自...

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平屋住宅事例(鹿追町) 回遊動線で快適 平屋のモダンハウス/カントリーヴィレッジ



漆黒のガルバリウム製外壁が目を引くO邸。その色味は「どんな天気でも真っ黒に見えるように」と様々な天候の時に見学し、何色もある黒色の中から決めたこだわりのカラーです。ロフトつきの平屋であるO邸。ロフト部分の床見切りには薄手のものを使用するなど細かな工夫がされています。O邸では動きたい盛りの子どもたちが走り回れるよう、また来客時にもスムーズに生活できるようにと回遊動線を採用しています。

「キッチン収納や、洗面、トイレ、洗濯脱衣などの備え付けの収納は、しっかり見た目もこだわりたかったので全て造作してもらいました」。


回遊動線で快適 平屋のモダンハウス/鹿追町O邸 カントリーヴィレッジ

取材記事 回遊動線で快適 平屋のモダンハウス/鹿追町O邸 カントリーヴィレッジ

豊かな自然に恵まれ、町内全域が「とかち鹿追ジオパーク」として認定されている鹿追町。今回お邪魔したのは、その住宅街...

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平屋住宅事例(芽室町) レンガと薪ストーブのこだわりインテリアの平屋/とかち工房

ご自分の実家でも2階を物置にしてしまっているのを見たことと、歳をとったら生活スペースを下に持って来る人が絶対的に多いと考えたご主人。平屋にすれば、奥さまも掃除や家事が楽になり、家族の顔も見えて使い勝手もいいのではと思ったそうです。平屋というのが第1条件でしたが、外壁のメンテナンス負担の少ないレンガ、木のぬくもりたっぷりの室内、家族の団らんにつながる薪ストーブ、断熱気密性能なども重視した住まいづくりです。


レンガと薪ストーブのこだわりインテリアの平屋 十勝・芽室町/とかち工房

取材記事 レンガと薪ストーブのこだわりインテリアの平屋 十勝・芽室町/とかち工房

最近は「子どもが巣立ったあとに2階の部屋を使わなくなった…」というオーナーさんの声をよく聞くようになってきました。...

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平屋住宅事例(清水町) 建て替えで介護も可能な三角屋根の平屋に/ソトシロ建設

奧さま「以前住んでいた家は、築32年くらい。主人の両親と住んでいましたが、二人とも他界しました。私の両親も同じ町に住んでいましたが、父が施設に入ることになり、母を一人にするのが心配で、主人に相談し、2世帯住宅に建て替えて同居することにしました。

当初は2階建てのプランで、お風呂や洗面・トイレもすべて別で、私たち夫婦のスペースは2階にありましたが、途中で母が施設に入ることになり、プランを大幅に変更してもらうことに。2階建てのプランを平屋のプランに直してもらったのですから、とてもご苦労をおかけしました」。


建て替えで介護も可能な三角屋根の平屋に 清水町/ソトシロ建設

取材記事 建て替えで介護も可能な三角屋根の平屋に 清水町/ソトシロ建設

1986年の創業以来、十勝地方の厳しい気候に対応した高断熱・高気密の家づくりを続けてきたソトシロ建設は、ツーバイフォ...

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平屋住宅事例(帯広市)外が-28度でも部屋は暖かい/イゼンホーム

帯広の郊外で農業を営むMさんご夫妻。「この冬、いちばん寒い時はマイナス28度。それでも家の中は、全部暖かかったんですよ」。そう話すお二人は、昨年12月にイゼンホームで家を建て替えてから、「とても暮らしがラクになった」と口をそろえます。老後も考えた平屋の住まい、Mさんご夫妻に家づくりのお話を伺いました。

奥さまの要望のひとつは、丹精込めてつくっているお庭をリビングの窓から眺められることでした。「奥さんの庭は、素晴らしいんですよ!」とイゼンホームの中村さんも言います。「シーズンになると、芝生の向こうに花々がとてもきれいに並んで、まるで公園みたいなんです」。その花々が、ベストポジションで眺められるうように、中村さんは家の高さや窓の位置を慎重に調整して設計しました。キッチンの右側(写真奥の扉)からは、ユーティリティー、バスルームがつながって回遊式動線に。「お風呂からキッチン、洗濯物を干す部屋と一直線の動線で、家事がとてもラクなんです」と奥さま。


外が-28度でも部屋は暖かい!パッシブ換気で快適に暮らす 帯広市 イゼンホーム

取材記事 外が-28度でも部屋は暖かい!パッシブ換気で快適に暮らす 帯広市 イゼンホーム

帯広の郊外で農業を営むMさんご夫妻。「この冬、いちばん寒い時はマイナス28度。それでも家の中は、全部暖かかったんです...

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平屋住宅事例(池田町) 大停電にも備える!暖かく快適な平屋住宅/赤坂建設



建て替える前のS邸は1972年に新築。その後リフォーム、増改築なども行いました。でも、特に北側の部屋の寒さが厳しく、建物の老朽化もいろいろ気になっていました。そして2階の寝室から階段を下りて1階のトイレまでの移動という負担も大きかったのです。

家族内でもいつか平屋住宅で暖かい家に建て替えようか、という話はありました。お父様が亡くなり、2人暮らしの割に家が大きいこともあって、平屋への建て替えを決意しました。

Sさん 要望は、まずは平屋です。2階に寝ていた母が階段を上り下りしてトイレに行く負担が大きかったのです。現在は母が寝ている洋室からトイレが近いので大変楽になりました。予算は想定内に収めていただきました。2人で暮らすには30坪の広さがあれば十分です。今までは冬の寒さ、階段の上り下りが負担でしたが、今後は快適な暮らしが実現できそうです。


大停電にも備える!暖かく快適な平屋住宅  池田町S邸/赤坂建設

取材記事 大停電にも備える!暖かく快適な平屋住宅  池田町S邸/赤坂建設

今回は2020年9月に、十勝の池田町内で完成した平屋住宅をご紹介します。建て主のSさんには 省エネで暖かい 暮らしやすい...

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平屋住宅事例(芽室町)無駄を排して小さく造る/水野建設



ミニマリスト向けの合理的で上質な家があってもいいのでは?
十勝・音更町にある(有)水野建設はそう考えました。
「ミニマムスタイル」は、同社が考えたミニマリスト向けの新しい住宅です。

Kさんご家族は昨年12月、帯広郊外に水野建設で念願のマイホームを完成させました。
日々の生活に本当に必要な広さや設備を吟味し、無駄を排して小さく造ることで実現できる、上質で豊かな空間。

2LDKの平屋建てで建物面積は約24坪。玄関前には住宅と一体になった物置兼カーポートがあり、実際はもっと大きく見えます。

帯広市内でアパート暮らしをしていたKさんご夫妻。奥さまの妊娠をきっかけに、赤ちゃんの泣き声などで周囲に気兼ねなく子育てができる環境を求め、戸建住宅の建築を決意しました。

個室は子ども部屋1つと夫婦の寝室、合計2部屋。奥さまは、「子ども部屋が必要なのは、小学校から高校ぐらいまでの10年ほど。子ども部屋を広く造ってその後持て余した話をいくつも聞いているので、無駄に広く造る必要はなく、2人で6畳もあれば十分だと思っています」と話します。老後のことを考えて、室内ドアは開けやすい引戸にしました。


薪ストーブに200mm断熱、地産地消の平屋 芽室町Kさん/水野建設

取材記事 薪ストーブに200mm断熱、地産地消の平屋 芽室町Kさん/水野建設

ミニマリストに向けた家を提案 「ミニマリスト」とは、最小限の上質で必要なモノだけを持ち、お手入れをしながら大切に使...

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平屋住宅事例(音更町)子どもを大切に見守る省エネの平屋住宅/石井建設



石井建設施工のN邸は平屋建てですが、高さは地面から最大約6.3メートル。カーポートもあって大きな家という印象です。玄関を入ると正面には中庭。室内の日当たりや風通しを良くするには大きな窓を設けるという選択肢もありますが、それは同時に防犯上、そしてプライバシー確保という意味ではマイナスに作用することもあります。中庭なら、そういう面をあまり心配せず屋外の光や風を取り込むことができます。



子どもを大切に見守る、省エネ&平屋の注文住宅 /音更町・N邸 株式会社石井建設

取材記事 子どもを大切に見守る、省エネ&平屋の注文住宅 /音更町・N邸 株式会社石井建設

ガルバリウムだけど手作業の優しい風合い Nさまファミリーが音更町内の住宅街に新居を完成し、引っ越ししたのは2017...

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平屋住宅事例(音更町)小さいからこそ豊かな暮らし/水野建設



青く澄みわたる空に広大な畑風景。そんな十勝らしい風景の中に建つのは、まるで自然の一部のように溶け込むカラマツ外壁のお宅です。農家のご夫婦が選ばれたのは、小さな平屋の住居でした。こだわりの土間には薪ストーブに火が点り、夜はゆったりと趣味の時間を過ごす…シンプルな家で心豊かに暮らすご家族に、お話を伺いに行きました。記事はこちら 小さいからこそ豊かな暮らし―道産カラマツの家/音更町Y邸 水野建設


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