今回訪れたのは、浦河町の住宅街に建つFさんの住まいです。2022年7月に竣工しました。設計・施工を担当したのは、地元・浦河町にある神馬建設です。
Fさん夫婦と幼い娘さんの3人暮らしで、ご主人は公務員、奥さまは保育士として忙しい毎日を送っています。
イエづくりには自分たちの想いや希望を十分に反映させたかったFさん夫妻。ハウスメーカーも検討しましたが、全国大手ハウスメーカーに書斎やパントリーなどの要望を伝えたところ、追加予算が高かったり、友人からは、アフターメンテで浦河まで住宅会社が来てくれるのはなかなか日数がかかるという話も聞きました。そこで、浦河で施工例が数多くある神馬建設にも相談してみたところ、要望も叶い、予算内でもイエが建つとわかり神馬建設を選びました。
将来に備えた工夫を随所に取り入れて
外観はシンプルな形にしたいとの夫妻の希望から総2階建てに。タイル張りの外壁に愛らしさがにじみます。将来、親の介護などの可能性も想定して、エントランスにはスロープと雨除けの屋根を設けました。
年齢を重ねて家族の状況や環境が変わってもずっと住み続けられるイエにしたい――Fさんがイエづくりに求めた要望の一つでした。そこで室内はフルフラットに、扉はすべて引き戸にして開閉しやすく、室内の移動をスムーズにしました。
玄関を入ってすぐのリビングは、吹き抜けの開放的な空間です。住宅街にあるため、まわりの視線が気にならないよう、高窓をいくつも配したことで、太陽の光も十分に入ってくるといいます。
リビングの一角にはお子さんと一緒に読む絵本が飾れる本棚や、食器棚を造作してもらいました。その奥にキッチンがあります。
玄関を入ってすぐの場所にパントリーがあることで、日用品や買い物を収納でき、共働きの夫婦にとってはとても使い勝手がよいそうです。
キッチンはパナソニック製です。背面の棚やダイニングテーブル奥の棚なども大工さんの造作です。棚、ロールスクリーンどに奥さまの好みの色、ブルーグレーをアクセントカラーとして採用しています。
階段下はご主人の小さな書斎に。書斎はむしろ広くないほうが集中できるという発想です。
「イエづくりではどんどんイメージに近い画像を送ってくださいと神馬社長から言われたのでいろんな画像を送りました。ルームクリップというアプリで狭い書斎の画像を探したり、妻はインスタグラムを見たりして、イメージを共有していきました」(Fさん)
シンプルな中にも色や柄で遊び心を
リビングの階段から2階に。階段の踊り場の壁はストライプの壁紙をチョイス。
好みの壁紙で日々の暮らしの気分を上げたいというのは奥さまの希望。ご主人はシンプルな方が好き、ということで、リビングなどメインの空間は白を基調にしたシンプルな壁紙を。トイレやパントリーなど小さな部屋は奥さまの好みの壁紙になりました。
大きな子ども部屋。将来的に2部屋に分割できるように窓、扉などを設計してあります。
「予算内に抑えながら、希望を盛り込めた」
Fさん夫婦にイエづくりのお話をうかがいました。
イエづくりのきっかけを教えてください。
Fさん 町内のアパートに住んでいましたが、結婚して子供ができるとだんだん使い勝手が悪くなってきて、家を建てることを夫婦で話しはじめました。土地は口コミに頼って自分たちで探して見つけることができました。同時に、神馬建設にお願いして、イエづくりをスタートさせた感じです。
その頃ちょうどウッドショックで木の値段が上がりそうだとの話で、イエを建てることを確約して先に木を確保しておいてもらいました。タイミングがよかったと思います。
神馬建設とのイエづくりはどんなものでしたか?
Fさん 打ち合わせは、神馬建設のイエづくりへの思いを神馬社長からうかがうことから始まりました。ちょっと変わってますよね(笑)。
例えば、イエづくりで決めることがたくさんありますよ、とか。長く快適に住めるイエを建てますとか。でもその話を聞けたのはむしろ良くて、オーダーメイドのイエが建てたかったので良い住宅会社だなと思いました。
そのうえで、神馬社長からは、要望をすべて出してほしいと言われました。書斎やパントリー、シューズクロークやウォークインクローゼット、ウッドデッキなど、ほしいものを全部詰め込んだ見積もりを出してもらいました。そこから、予算内に抑えるために本当に必要なものは何かを見定めて、削るものは削っていきました。
奥さま キッチンの棚なども大工さんが造作してくれたので、予算内に抑えながらイメージ通りの仕上がりになりました。神馬建設にお願いしたからこそできたことだと思います。
イエづくりは大変ではなかったですか?
Fさん 考えるのが面倒臭いというまわりの声も聞きましたが、自分たちの大事なお金をかけるのなら、すべて自分たちで考えたほうが後悔がないなと僕は思っていました。いろいろ考えるのが本当に楽しかったです。
奥さま 神馬社長は共感力が高いというか、こちらがいいなと思ったものを「いいね!」と言ってくださるんです。「できますか?」と聞いたことに対してもノーとは言われなかったです。そのおかげで、自分たちの希望がいろいろと盛り込めたなと思います。
住み心地はいかがですか?
奥さま とてもいいです。浦河は地震が多い土地ですが、このイエを建ててから震度5弱の地震が一度ありました。神馬建設は耐震等級3を標準としたイエづくりをしているので、私たちの体感としては震度3くらいでした。思ったよりも揺れなくて安心感があります。
Fさん 入居してすぐ、エアコンの初期不良が見つかったのですが、神馬建設に連絡したらその日のうちに業者さんが来てくれて原因がわかり、2~3日で直してくれました。地元の工務店に頼んだおかげで、不具合があったときにもすぐに対応してくれるので本当に助かります。
スタジオスーパーフライ 大道貴司
2023年09月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。