Story 取材記事

階段踊り場を活用した書斎とピアノスペースのある家 東神楽町Sさん/昭和木材


北欧風のインテリアが好きで、以前から旭川家具を愛用していたSさんが、新築マイホームの依頼先に選んだのは旭川に本社を置く昭和木材でした。

大正2年創業の昭和木材は、北海道から中国地方まで、全国にくまなく生産拠点を置き、中国にも事務所を構える老舗の木材会社で、自社で調達した豊富な資材を使って、家具の製造や住宅の設計・建築も手掛けています。

Sさんが昭和木材を選んだ理由や、家づくりの経緯について、Sさんご夫婦と、住宅事業部・藤井洋子さんと林さんにお話をうかがいます。

森と動物をイメージした内装で希望の北欧インテリアを実現



Sさんのお宅は、旭川空港へのアクセスが良く、公園や商業施設、学校なども充実した新興住宅地に建っています。外観は三角屋根にホワイトの外壁、均一に並んだ小窓のついた洋風な佇まいです。



針葉樹をモチーフにしたアクセントクロスを使った玄関。便利な宅配ボックスも付いています。

S邸は玄関を森に見立て、家の中に動物モチーフを採り入れることで、「森と動物」をテーマにしています。



玄関ホールからは引戸を介して、左手にトイレ、右手にストック収納があり、ダイレクトに浴室へとつながる動線です。

奥さま 息子がサッカーをしているので、汚れたユニフォームのまま直接お風呂に入れるようにしてもらいました。



洗濯機上にはガス式の衣類乾燥機・乾太くんを備え、フラットな洗面化粧台や収納があります。ロールスクリーンはヘラジカやクマのデザインです。

チェッカーガラスを使った引戸を開くと、ダイニング・キッチンにつながる回遊動線になっています。

家族の様子が見渡せるキッチンを中心にしたLDK



リビングドアを開くと、オープンなLDKが広がります。無垢フローリングとホワイトの壁に、こだわって揃えた家具やファブリックが調和した、温かみのある空間です。



対面式のキッチンは、腰壁を110cmの高さにして手元が見えないようにしています。配膳や片づけがしやすいよう、ダイニングテーブルをカウンターのように壁付けに配置しています。

キッチンの背面には造作収納をプラス。壁にはイタリア製セラミックタイル・リビエラ社のニューヨーカーをあしらいました。窓際にはパントリーと、保冷庫も完備しています。

右手に見える食器棚はずっと愛用している旭川家具。上に飾っている動物のオブジェもこの家のコンセプトにぴったりです。



システムキッチンは拭き掃除がしやすいホーロー面材で、耐久性の高いタカラ製です。



ダイニング・キッチンの一角には階段下を活用したピアノスペースをプラン。



キッチンに立つと、ピアノを弾く娘さんや、階段を行き来する家族の様子を見守ることができます。



テレビを観ながら食器洗いができ、リビングで過ごす家族にも目が届きます。

天井を水面のように照らすフタガミの星影のペンダントライトも印象的。夜はこのライトだけでくつろぐことも多いそうです。

スキップ構造で省スペース&大容量のはしご付き書棚をプラン



ピアノスペースの上は、階段の踊り場を活用した書斎があります。コンパクトなスペースに高い天井を生かし、はしご付きの大きな書棚を造作しています。

奥さま 子どもたちがダイニングテーブルで宿題をしていて、夕飯時に片づけるのが大変だったので、スタディスペースにもなる家族共有の書斎を希望しました。

本や図鑑などもたくさん持っているので、大きな本棚も必要でした。当初は、手持ちの書棚をはめ込む予定でしたが、造作棚にしてもらいました。

キッチンからも気配が分かる程よい距離感がよく、はしごが付いているので子どもたちも自分で本を出し入れできて、家族で重宝しています。

眺めの良い子ども部屋や便利なファミリークローゼットある2階

続いて2階を拝見します。



釣りが趣味のお兄ちゃんの個室。ブラックのアクセントクロスに、壁付けのマリンライトがポイントになっています。



こちらはペールグリーンの壁紙にろうそくをかたどったブラケットが可愛らしい妹さんの個室。



子ども部屋からは整備された公園と、その向こうに丘を見渡すことが出来ます。



家族4人の衣類がしまえるファミリークローゼットは、「掛ける収納」でワードローブがひと目で分かり、とても使いやすいそう。

Sさんご夫婦にお聞きします

Q昭和木材との出会いは?

Sさん 知り合いが昭和木材さんでマイホームを建てていて、安心して任せられる会社であることや、住宅そのものの魅力について聞いており、紹介してもらったのがきっかけです。

Q依頼の決め手は?

奥さま 愛用している旭川家具が溶け込むような住まいを希望していました。

近畿地方に住んでいましたが、実家のある旭川に帰省中に、リノベーションしたモデルハウスを見学する機会があり、良質な木材をふんだんに使った住空間に一目惚れ。



北欧インテリアが好きなので、どんなテイストにも対応できると聞いて、ココだ!と思いました。

度々飛行機で移動することがあるので、ちょうど昭和木材さんが分譲していたこの区画が空港に近く、生活にも便利なエリアだったので、土地についても即決しました。

Q遠方での打合せはどのように?

Sさん ZOOMなどのアプリを使ってオンラインで行いました。丁寧にひとつひとつ対応していただいたお陰で、不安なく、スムーズに打合せが進みました。

Q間取りやプランの要望は?

掃除がラクで、使いやすい回遊動線であること、保冷庫や、豊富な収納も希望しました。畳んだ洗濯物を一カ所にしまえるファミリークローゼットもお願いしました。

設計担当の藤井洋子さんにお聞きします

Qプラン作成で特に工夫したのは?

藤井さん 階段の納め方です。何度も図面を直しながら、今の形になった力作です。



家族共有の書斎と大型の本棚もご要望いただいていたので、階段の踊り場を活用して書斎をつくり、フロア下を活用してピアノスペースをつくりました。2層構造にすることで延床を抑えることができ、コンパクトに仕上げることができました。




森と動物をイメージして、収納内部のクロスに動物柄を使うなど、日々の暮らしで目にするちょっとした場所にもこだわりました。



ゆったりとしたLDKでは、小学生のお子さんたちが追いかけっこをしたり、のびのびと過ごしているそう。

Sさん ハンモックに揺られながらくつろぐひと時は最高ですね。

奥さま 暮らしやすい間取りに加え、旭川家具が馴染む住空間にとても満足しています。


2022年10月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

昭和木材株式会社 住宅事業部の取材記事