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住宅会社勤務の経験を活かした要望満載の「家事楽」な農家住宅 帯広市N邸/イゼンホーム


今回伺ったのは帯広市の郊外、刈り取り直前の金色の小麦畑に面したN邸です。暮らしているのは農家の4代目であるご主人と奥様、お子さんの3人家族。奥様は施工したイゼンホームの元社員です。
住宅会社時代の経験と、好みのデザインを踏まえた自由設計のプランニング、農家住宅のノウハウも盛り込んだ家づくりをご紹介します。

よく知るからこそ「迷わずイゼンホームに決めました」



設計・施工は帯広市のイゼンホーム(株式会社伊善建設住宅部)、奥さまはイゼンホームで7年間働いていた経験があります。住宅についてよく知るからこそ住宅会社選びは迷ったのでは? と訊ねると「全く迷わずに決めました」との返答。信頼関係がうかがえます。



農作業の合間に作業着や長靴で出入りすることもあるのが農家さん。入り口は来客用と家族用のふたつを設けました。
こちらは来客用玄関。あえてシューズクロークを作らず、生活感を生じさせないデザインです。なお写真左にいるネコは、子ネコを見つめる親ネコではなく、置物のネコを見つめる本物のネコちゃんです。

一目惚れの階段を中心にデザイン 吹き抜け+高窓で視界広々



LDKに入ると、そこには5.1mの広々とした吹き抜けが。「リビングにいる時間が長いので、二階の部屋数を増やすよりリビングの居心地のよさ、開放感を重視しました」と奥様。外には見渡す限り畑が広がり、四季折々の景観が楽しめるところもお気に入りです。



家のデザインの中心となっているのが、Instagramで一目惚れしたイメージを再現したという木とアイアンの階段です。
当初は、家全体を可愛らしい三角屋根で、カフェ風のデザインにしようと思っていましたが、この階段のデザインが大変良かったので、家全体のデザインも、アイアンや真鍮などのアイテムを加え、シックな印象に変更しました。



高窓からの景色は、まさに壁に掛かった三枚の絵のよう。一階からは空、二階からは遠景と眺める場所によって大きく景色が変わります。
眼前に広がるのはご主人が育て、撮影当日に刈り取りが始まった小麦畑です。

「ダイニングは少し奥に」その訳は?



キッチンはTOTO『ザ・クラッソ』のアイランドキッチン。ダイニングテーブルは家具職人であるご主人の妹さんが製作したものです。



キッチンの背面収納は、タモ柾目材に真鍮の取っ手を組み合わせたこだわりの造作食器棚。「必要ない物は持たないようにしている」と食器の数も最小限のN家。余分な収納は設けず、壁面を見せてすっきりと仕上げました。

天板はステンレスや人造大理石ではなく「クリスタルカウンター」を選びました。熱や傷に強く、ガラスのような透明感とお手入れの簡単さが魅力です。



ダイニングはリビングから少し奥まった場所に配置されています。「農家さんは昼時に来客があることが多いので、リビングから食卓が見えない方が好まれるんです」と設計を担当した中村さん。食事中の来客も気兼ねなく応対できるLDKになりました。

農家動線&パッシブ換気採用で「家事楽」仕様



イゼンホーム社員時代は現場や完成住宅見学会の会場で働くこともあったという奥様。農家のお客さんも多かったため、当時から”農家住宅の動線”についてはある程度イメージがあったそうです。

こちらは家族用の玄関(勝手口)。畑仕事を終え帰宅した際に、作業着や靴下などには土埃などがついています。そこで、勝手口に設置した洗濯機でまず衣類を洗い、SKシンクで手などを洗います。



勝手口から洗面、お風呂場までは一直線なので、お風呂に入って汚れと疲れをさっぱりオフにしてからリビングでくつろぐことができます。

洗面台はボウルとカウンターの段差がないアイカの「スタイリッシュカウンター」。ボウルとカウンターを継ぐパッキンがないため、汚れやカビの心配が少なくお手入れが簡単です。



ご主人お気に入りの木目調のお風呂はパナソニックの「オフローラ」。カウンターは付けず、壁面がすっきりとしています。



お風呂でさっぱりした後は着替えを。洗濯・物干しスペースも兼ねた脱衣所の隣にはウォークインクローゼットが配置されており、入浴のための着替えの準備や洗濯後の洋服の片付けがスムーズにできるようになっています。クローゼットは寝室ともつながっているため、着替えのための移動は最小限で済みそうです。



性能面については「何も言わなくても安心感があった」と奥様。厳しい十勝の寒さに対応できるよう、外壁は合計190ミリの断熱材、窓は高性能トリプルサッシ(YKKAP)を採用した高断熱高気密住宅です。

N邸ではさらに床下暖房+パッシブ換気システムを採用、全室を温度差なく快適な室内空気環境に保てるようになっています。

「一般的な換気システムは頻繁なフィルター掃除が必要なのですが、手間がかかるため、メンテナンスできていない家庭が多いんです。結果、換気不足や結露の元になったりすることも。パッシブ換気ならメンテナンスはほぼ必要ありません」(中村さん)

十勝では施工できる会社の限られるパッシブ換気システム。採用したことでさらにお手入れの楽な家になりました。

イゼンホームが取り組むパッシブ換気や高断熱高気密の取組はこちら 

壁紙・照明・スイッチ…「壁」に表情のあるインテリア



壁の使い方もN邸の魅力のひとつです。
廊下や寝室は淡い同色系のクロスで微妙に陰影をつけ、やわらかな印象に。照明にブラケットライトを追加したことでクロスや壁面装飾がより際立ち、部屋に立体感が生まれています。



LDKの壁にはオーダーメイドの真鍮製トグルスイッチを取り付けました。



ウィリアム・モリスのクラシカルな壁紙は、一面にのみ採用することで軽やかな仕上がりとなり、モダンなタンクレストイレと調和しています。アンティーク風のペンダントライトや真鍮のペーパーホルダーなど、こだわりのアイテムを合わせました。



こちらはご主人の書斎。「家づくりは主に妻の要望を叶えたかったので、ほぼ妻にお任せですが、書斎は、自分が、こじんまりとした落ち着く空間にしたいと要望して実現してもらいました」とご主人。

「何でも、自由に希望が言えた」”お気に入り”が詰まった家づくり



住宅業界でたくさんの家を見てきた奥様。イゼンホームとの家づくりはどうだったのでしょうか?

「住宅会社によってはやりたいことが選べなかったというような話を耳にすることもありますが、イゼンホームはそういうことは一切ないんです。建て主が希望したことをできる限り実現できるように最善を尽くしてくれるのはイゼンホームで働いていた時から感じていました」。



階段のデザインやクロス、照明、スイッチなどさまざまな部材について、インターネットなどでじっくり調べたものを取り入れることができ「自由に、思い通りに仕上げることができました」と”お気に入り”が詰まった我が家に満足されているようです。


「どんなことでも”できない”と簡単には言わないです。もちろん予算によってやりたいことの優先順位を決める場面はありますが、そこはお客様ご自身の中で納得の答えが出るまで待っています」。
手間を惜しまず建主の想いに応える姿勢が、N家の皆さんにとっても納得の家づくりにつながったようです。



多忙な時期の多い農家だからこそ、子育てや家事の負担を軽減し、お気に入りの景色やアイテムに囲まれて過ごす時間を大切に考えて作られたN邸。LDKの窓から見える作業中のご主人の姿を、笑顔で見守る奥様とお子さんの姿が印象的でした。


2021年09月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

イゼンホーム 株式会社伊善建設住宅部の取材記事